延広真治
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延廣 眞治(のぶひろ しんじ、1939年9月26日 - )は、近世文学研究家、落語研究家、東京大学名誉教授。諸芸懇話会会員。
経歴
[編集]1939年9月、徳島県徳島市に生まれる[1]。1955年、徳島大学学芸学部(現鳴門教育大学学校教育学部)附属中学校卒業、1958年、徳島県立城南高等学校卒、1963年、東京大学文学部国語国文科卒業、1968年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学[1]。1968年、獨協大学講師、1969年、名古屋大学教養部講師、1975年、東京大学教養学部助教授、1988年、同学部教授、2000年に定年退官、東京大学から名誉教授号授与[1]。退官直後から帝京大学教授を務め、2010年に同大学を定年退任[1]。
落語史研究および近世から近代初期の戯作、芸能を研究。1975年「烏亭焉馬年譜」ほか近世後期文学研究に対して日本古典文学会賞、1987年『落語はいかにして形成されたか』でサントリー学芸賞を受賞[2]。
人物
[編集]小谷野敦『東大駒場学派物語』によれば、佐伯順子の著書『美少年尽くし』を贈られた際、「激しい怒りを覚えた」と佐伯に書き送ったが、あとで佐伯に謝ったという。
関連人物
[編集]- アダム・カバット - 大学院において指導。
著書
[編集]編著・校訂
[編集]- 『近松半二 江戸作者浄瑠璃集』内山美樹子共校訂(『新日本古典文学大系』岩波書店 1996年)
- 『『狂文宝合記』の研究』小林ふみ子、松田高行、和田博通共編著 汲古書院 2000年
- 『落語の世界』全3巻 川添裕、山本進共編(岩波書店 2003年)
- 『落語・怪談咄集』(新日本古典文学大系・明治編、岩波書店 2006年)
- 『江戸見立本の研究』小林ふみ子、鹿倉秀典,広部俊也,松田高行,山本陽史,和田博通共編著 汲古書院 2006
- 『三人吉三廓初買』(歌舞伎オン・ステージ、白水社、2008年)、ISBN 456003284X
- 『講談・人情咄集』(新日本古典文学大系・明治編、岩波書店、2008年)
記念論文集
[編集]- 『江戸の文事』(退官記念論文集)(ぺりかん社 2000年)
脚注
[編集]- ^ a b c d “延広真治 経歴・著作目録”. www.kikuchi2.com. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “延広 真治 『落語はいかにして形成されたか』 受賞者一覧・選評 サントリー学芸賞 サントリー文化財団”. www.suntory.co.jp. 2020年10月26日閲覧。