川勝守
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(川勝賢亮から転送)
川勝 守(かわかつ まもる、1940年 - 2021年7月16日)は、日本の東洋史学者、九州大学・大正大学名誉教授。明清時代の社会経済史を専門とするが、中国古代史や日本史、仏教史に関する著作も多い。東京生まれ。拝島大師本覚院山主でもあり、僧名は川勝 賢亮(かわかつ けんりょう)。日本史学者の川勝守生(もりお、1972-2006)は子。
略歴
[編集]1964年、東京大学文学部東洋史学科卒業。1972年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1973年に九州大学文学部講師となった。1980年、「明清時代、賦・役制度史の基礎的研究」により文学博士(東京大学)の学位を取得。1987年、九州大学文学部教授となり、東洋史学講座を担当。1998年、九州大学退官、九州大学名誉教授、大正大学文学部教授となる。2008年「天台五重玄義の研究」により博士(仏教学)(大正大学)。放送大学客員教授。2011年大正大学を退職、名誉教授。
著書
[編集]- 『中国封建国家の支配構造―明清賦役制度史の研究―』東京大学出版会 1980
- 『明清江南農業経済史研究』東京大学出版会 1992
- 『明清江南市鎮社会史研究―空間と社会形成の歴史学―』汲古書院 1999
- 『日本近世と東アジア世界』吉川弘文館 2000
- 『聖徳太子と東アジア世界』吉川弘文館 2002
- 『中国城郭都市社会史研究』汲古書院 2004
- 『日本国家の形成と東アジア世界』吉川弘文館 2008
- 『明清貢納制と巨大都市連鎖―長江と大運河―』汲古書院 2009
- 『チベット諸族の歴史と東アジア世界』刀水書房 2010
- 『日本歴史文化概論十五講』岩田書院 2011
- 『三角縁神獣鏡と東アジア世界』汲古書院 2012
- 『中国改革開放の歴史と日中学術交流』汲古書院 2013
- 『三角縁神獣鏡と東アジア世界 続』汲古書院 2015
- 『正倉院鏡と東アジア世界』汲古書院 2017
- 『武州拝島大師本覚院の歴史文化』岩田書院 2020
共著
[編集]- 『多宝塔と法華経思想』川勝賢亮編、東京堂出版、1984
- 『東アジアにおける生産と流通の歴史社会学的研究』川勝守編 中国書店 1993
- 『地域文化研究 2 東アジア歴史像の構成』浜口允子・川勝守・吉田光男著 放送大学 2002
記念論集
[編集]- 『東方学論集 川勝守・賢亮博士古稀記念』汲古書院 2013
参考文献
[編集]- 『聖徳太子と東アジア世界』 吉川弘文館、2002.12 ISBN 4-642-07792-8 ほか