山中瑶子
やまなか ようこ 山中 瑶子 | |||||||||
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生年月日 | 1997年3月1日(27歳) | ||||||||
出生地 | 日本・長野県長野市 | ||||||||
職業 | 映画監督 | ||||||||
活動期間 | 2017年 - | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『ナミビアの砂漠』 | |||||||||
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山中 瑶子(やまなか ようこ、1997年3月1日[1] - )は、日本の映画監督。長野県長野市出身[2]。
概要
[編集]日本大学芸術学部映画学科監督コースを中退[3]。19歳から20歳にかけて制作した初監督作品『あみこ』がPFFアワード2017で観客賞を受賞[2]。ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭、全州映画祭(韓国)、ファンタジア国際映画祭(カナダ)、ジャパン・カッツ(米・ニューヨーク)など海外映画祭に多数参加し、2018年9月1日にポレポレ東中野で劇場公開された[4]。2024年に『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞した[5]。
来歴
[編集]長野県長野市生まれ。映画や漫画などの文化に触れない幼少期を過ごす。中学時代はテニス部に所属。長野県長野西高等学校に進学。軽音部がなかったためバドミントン部に所属。高校二年時に、美術の先生に『ホーリー・マウンテン』(1973年/アレハンドロ・ホドロフスキー監督)や『ZOO』(1985年/ピーター・グリーナウェイ監督)を薦められ影響を受ける。映画を観るためにバドミントン部を辞める。2015年、日大芸術学部映画学科監督コースに入学。在学時の実習作品においてジャンプ・カットを用いたところ、講師にまだ教えていないことを理由に止められた。家賃の都合上、遠いところから学校に通っていたため朝が辛くなり一年時の夏には大学に行かなくなる[6]。入学から一年間何もせず過ごし、急に深夜に思い立って10キロ歩くなどをした。大学中退後に『あみこ』を自主製作[7]。SNSでキャストやスタッフを募集した。自主映画のコンペティションであるPFFアワード2017で観客賞を受賞し、翌年の2018年には第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門で上映され、同映画祭の長編映画で史上最年少の正式出品作品となる[8]。北米最大の日本映画祭・ジャパン・カッツでは、客席で偶然観ていた音楽家の坂本龍一が同作を絶賛した[9]。
2024年に『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、女性監督として史上最年少で国際映画批評家連盟賞を受賞した[5]。
人物
[編集]- 影響を受けた映画監督はアレハンドロ・ホドロフスキー、ピーター・グリーナウェイ、エドワード・ヤン、ロウ・イエ、若松孝二、テリー・ツワイゴフ、ハル・ハートリーなど[10][11]。
- 好きな作家に金原ひとみの名前を挙げている。また、自身が監督した『ナミビアの砂漠』は金原の小説から強い影響を受けていると公言しており、文學界2024年12月号では金原と山中の対談が企画・掲載された[12]。
- 選択的夫婦別姓や同性婚について、いまだに認められないなんてなにかおかしいと思うと話している[13]。
作品
[編集]映画
[編集]- あみこ(2017年)
- 21世紀の女の子「回転てん子とどりーむ母ちゃん」(2018年)※オムニバス映画の1編
- 魚座どうし(2020年、NDJC若手映画作家育成プロジェクト2019(映像産業振興機構))
- ナミビアの砂漠(2024年)[14][5]
テレビドラマ
[編集]- おやすみ、また向こう岸で(2019年9月20日)
- 今夜すきやきだよ(2023年1月7日 - 3月25日、テレビ東京)
受賞
[編集]2017年
[編集]- 第39回ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2017 観客賞
2024年
[編集]- 第77回カンヌ国際映画祭 監督週間『ナミビアの砂漠』国際映画批評家連盟賞[5]
- 第16回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞『ナミビアの砂漠』[15]
- 2024年度新藤兼人賞 金賞『ナミビアの砂漠』[16]
- ELLE CINEMA AWARDS 2024 エル ベストディレクター賞[17]
脚注
[編集]- ^ 山中瑶子 映画ナタリー 2024年8月26日閲覧。
- ^ a b 山中瑶子さん ナガラボ 2024年8月26日閲覧。
- ^ 圧倒的なパワーとエネルギーでカンヌを魅了した意欲作 映画『ナミビアの砂漠』で起きた監督・山中瑶子と俳優・河合優実の化学反応 VIDEO SALON.web 2024年8月26日閲覧。
- ^ “あみこ / 監督:山中瑶子”. ぴあフィルムフェスティバル(作品データベース). 2024年6月3日閲覧。
- ^ a b c d “【第77回カンヌ国際映画祭】山中瑶子監督、河合優実主演「ナミビアの砂漠」が国際映画批評家連盟賞受賞 女性監督として最年少受賞”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2024年5月26日) 2024年5月26日閲覧。
- ^ “山中瑶子に訊く、“映画の作法”と“いい加減さ”を兼ねた映画の作り方”. the fashion ost (株式会社ウィークデー). (2024年5月26日) 2024年11月27日閲覧。
- ^ “「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督の映画作り 「自分の気持ちを素直に話すようになったら、いいことしかない」”. WWD JAPAN (株式会社INFASパブリケーションズ). (2024年5月26日) 2024年11月27日閲覧。
- ^ 高野裕子 (2018年2月25日). “『リバーズ・エッジ』『あみこ』など第68回ベルリン国際映画祭をにぎわせた日本映画を総ざらい!”. MOVIE WALKER PRESS (ムービーウォーカー) 2024年6月3日閲覧。
- ^ YOSHINO, YURICO (2019年). "山中瑶子×坂本龍一 / ブルガリ アウローラ アワード2019~ VOICE2映画監督・山中瑶子". 25ans ヴァンサンカン. ハースト婦人画報社. 2024年6月2日閲覧。
- ^ 山中瑶子インタビュー(『あみこ』):連載「新時代の映像作家たち」、、エクリヲ、2018年9月1日
- ^ https://natalie.mu/eiga/news/601407 「ナミビアの砂漠」山中瑶子がもっとも敬愛する監督ロウ・イエと対談「本当にハッピー」、映画ナタリー、2024年12月1日
- ^ 山中瑤子 ポスト、文学界、2024年11月5日。
- ^ 2019参院選 私の争点(1)、朝日新聞、2019年7月10日。
- ^ “主演・河合優実×監督・山中瑶子「ナミビアの砂漠」カンヌの監督週間に正式出品”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月16日). 2024年4月16日閲覧。
- ^ "河合優実「第16回TAMA映画賞」最優秀女優賞 映画『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督が最優秀新進監督賞". ORICON NEWS. oricon ME. 3 October 2024. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “新藤兼人賞の金賞は「ナミビアの砂漠」山中瑶子、銀賞は「侍タイムスリッパー」安田淳一”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年11月26日). 2024年11月26日閲覧。
- ^ “今年最も輝いた「ベストアクトレス」は河合優実「2024年はずっと走っていた」”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年12月9日). 2024年12月10日閲覧。
関連記事
[編集]- 『あみこ』で大注目!山中瑶子監督の素顔2019年2月20日閲覧
- 初監督作品『あみこ』公開。「高校生、いっぱい来てください」2019年2月20日閲覧
- 19歳の初監督作『あみこ』を提げベルリンから世界へ。山中瑶子監督の確信とは ~前編~【Director’s Interview Vol.10.1】2019年2月20日閲覧
- 山中瑶子インタビュー(『あみこ』):連載「新時代の映像作家たち」2019年2月20日閲覧
外部リンク
[編集]- 山中瑶子 (@dwnwakeup) - X(旧Twitter)