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小悪魔教師♡サイコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小悪魔教師サイコから転送)
小悪魔教師♡サイコ
ジャンル スリラー、サスペンス、学園
小説
著者 三石メガネ
出版社 taskey
掲載サイト peep
連載期間 2020年7月1日 - 2021年11月19日
話数
  • 本編:全107話
  • プレミアムストーリー:全15話
小説:小悪魔JK♡サイコ
著者 月桜しおり
出版社 taskey
掲載サイト peep
連載期間 2023年8月23日 - 2024年3月6日
話数
  • 全38話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 文学漫画

小悪魔教師♡サイコ』(こあくまきょうしサイコ)は、三石メガネによるオンライン小説。小説のジャンルとしてはチャット小説(あるいはチャットノベル)と称され、e-Storyサービス「peepピープ」にて2020年7月1日から2021年11月19日まで連載された。全107話。スピンオフ作品として、主人公・葛西心春の高校時代を描いた『小悪魔JK♡サイコ』(以下、JK編)、本編のその後の心春を描いた『小悪魔メイド♡サイコ』(以下、メイド編)の2作が発表されている。

概要

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スリラー・ホラー小説をメインとする三石による、スリラーと学園をミックスさせた物語である。[独自研究?]本編全107話の他にプレミアムストーリー全15話が同じpeep内で発表されており、ガチャ形式で読める様になっている。

メディアミックスとして、ぶんか社の「comic ヤミツキ」にて連載されている合田蛍冬作画の合田版と、peep他で配信されているtaskey STUDIO(キャラクター原案・ネーム:高野ヒノ)作画のタテヨミ版の2種類の漫画版が存在する。キャラクターデザインは全く異なるが、いずれも大まかなストーリーは同じであり、タテヨミ版の方が原作にほぼ忠実な作品となっている[1]。その他、同じpeep内で2度に渡り「- Cinema Content -」と呼ばれるWEBドラマが発表されている。

『小悪魔JK♡サイコ』(こあくまジェイケイサイコ)は、原作:三石メガネ、著作:月桜しおりによるオンライン小説。e-Storyサービス「peepピープ」にて2023年8月23日から2024年3月6日まで連載された。全38話。第38話で心春が生徒会長に就任したところで完結するが、三石は本編最後のコメントで一旦完結としている。メディアミックスとして、古場みすみによるマンガ版が存在する。マンガ版では三石が原案・監修、月桜が脚本協力を務めている[2]

漫画版を巡る裁判

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前述の通り、本作品には2種類のコミカライズが存在するが、これを巡り、ぶんか社と最初にコミカライズを手掛けた合田との間で訴訟が発生している。

報道によれば、2021年11月、原作小説の管理会社であるtaskeyが、自社サイトであるpeepにおいてタテヨミ形式のコミカライズを展開しようとしていることを合田が知り、taskeyと合田・ぶんか社の間の交渉で「後発漫画が自分の作画の模倣になっていないかをチェックする」こととなった。2022年4月にtaskey版のネーム等が提出され、合田らがチェックを行ったところ「翻案権レベルでもなく、ほぼトレースといえる」状態だったため、合田はtaskey側に修正を求めたものの、その後も構図やコマ割りなどの模倣が続く。最終的に合田は精神的に追い込まれ、同年12月に連載中断に至った。これら一連の事情を同月に合田がブログにて公表すると、taskey側が態度を硬化させ「正式な連載中止、並びに単行本の発売延期」を要求し、ぶんか社も合田に対し「ブログ内容がtaskey並びに原作者の名誉毀損に当たる」ため、両者への謝罪を求めたという。その後の交渉でも状況に進展が見られず、結局2023年8月に合田がぶんか社に対し損害賠償を求める訴訟を起こした[3]

結局2024年9月に訴訟は和解。詳細は明らかにされていないが、ぶんか社側は自社サイトに謝罪文を掲載した一方で、合田側はブログで「一定の納得がいく結果となりました」とコメントしている[4][5]

ストーリー

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小悪魔教師♡サイコ

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不良生徒が多いことで有名な私立睦月高校。この中でも特に問題児の多いクラス・2年B組では、生徒による「担任いじめ」が起きており、前任の担任教師は自殺未遂をして休職することになってしまった。

そんな中、臨時の新任教師・葛西心春がやって来た。生徒達はこれまで通り担任いじめを遂行するが、実は心春には、サイコパスという裏の顔があった。

小悪魔JK♡サイコ

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ゴールデンウィーク明けに、霜月高校に1人の女子生徒が転校してきた。彼女の名は葛西心春。美人でスタイル抜群、きわどいトークにも笑顔で応じる彼女は、一気に皆の注目を集める事となる。

そんな、生徒会長を目指す心春に、数々のライバル達が忍び寄る。しかし、皆は知らなかった。心春はこの時点で既にサイコパスである事を。

登場人物

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プレミアムストーリーを含む。

主人公とその周辺

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葛西心春
本作の主人公。[要出典]物語開始時、23歳。
新人教師。担当科目は、化学。美人でスタイル抜群。一見、どんな事にも動じない抜けた性格だが、実はサイコパス。
JK編では、高校2年生のゴールデンウィーク明けに霜月高校へ転校してくるところから始まり、転校初日に生徒会長を目指すと宣言する。教師を目指しているが、霜月高校の校則で下着の色は白と決まっているにも関わらず、オレンジベージュの下着を着けていた事で、学年主任の広峰利子に校則違反を指摘され、更にそれに反発した事で目の敵にされる。教師になるためには大学進学は必須だが、内申点を下げられたら困ると考えた心春は、生徒会選挙のポスターを見て、生徒会長を目指すことを決意する。漫画版では、転校直前に丸井先生と再会し、丸井先生も高校時代に生徒会長になった事を聞いて、生徒会長に興味を示す。
葛西桜
心春の5歳上の姉。警察官。
JK編では、転校したばかりでクラスメートを亡くした心春を心配している。

私立睦月高校

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物語開始当初の舞台。高校名は漫画版のみの設定であり、原作及びCinema Contentでは出てこない。

2年B組

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心春が最初に受け持ったクラス。生徒が平然と喫煙や化粧をしているなど、典型的な不良クラスであり、教師達も頭を悩ませている。

秋月竜斗
クラスを仕切っていたリーダー格。見た目は不良らしからぬ爽やかな少年だが、実際は卑屈な性格。
金沢綾羽
2年B組のもう一人のリーダー格にして秋月の恋人。
女王様気質で、クラスメートの佐々木を使って冬川に対して性的ないじめを指示する。
佐々木陸
軽薄な性格で、無類の女好き。金沢の命令で冬川に襲い掛かる。
冬川アザミ
金沢からいじめられている少女。

教師

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若谷
心春が着任する前の2年B組の担任。金沢達のいじめにより自殺未遂をして休職に追い込まれた。

若草市立氷坂高校

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心春の転任先の舞台。若草市立と言う設定も、原作及びCinema Contentでは出てこない。

3年C組

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以下の生徒達の内、柴田、狐谷、アリサ、紫乃崎の4人は小学校時代からの幼馴染同士である。

柴田健吾
通称シバケン。着任してきた心春に一目惚れする。
狐谷弘樹
腕っぷしの強い男子生徒。良村の陰謀で、柴田とよくケンカする。
御海アリサ
いつもだるそうにしている女子生徒。文化祭時にセックスドラッグを巡って大事件を起こす。
良村篤也
優等生ぶっている男子だが、実はサイコパス。柴田と狐谷を仲違いさせようとしたり、自作自演で心春を味方に付けたりしようとした。
雪原あみ
通称ユッキー。小学校時代から実の父親に性的暴行を受けていた過去があり、心を閉ざしている。
三国凛
雪原の親友。
辻修矢
夏川礼香
実家が金持ちの女子生徒。女王様然としており、当初は心春をからかったりしていたが、野々見の花瓶攻撃から心春が身を挺して守った事で、一気に心春との距離を詰める。
伊万里純
いつも女の事で頭がいっぱいの男子生徒。雪原によく性欲処理をお願いしている。
紫乃崎理人
ドゥルガのNo.2。極龍組と掛け持ちもしている。3年C組に籍を置いてはいるものの、登校した事は無い。

3年A組

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大多勝子が担任を務めるクラス。大多の休職後は菊月が担任となっている。

野々見紗江
パーソナリティ障害を持つ少女。自殺を図ろうとするも未遂に終わり、夏川からいじめを受けていると言う妄想を展開する。

教師

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大多勝子
氷坂高校で女帝とも呼ばれる中年教師。
菊月
若き男性教師。心春に想いを寄せている。

ドゥルガ

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セックスドラッグ「プネウマ」の売買等を行っている半グレ組織。

血脇正継
ドゥルガのボス。オネエ系で、不定期にセックスオーディションを開催する。
ケンジ
構成員の一人で、辻の先輩。

霜月高校

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丸井凍子
2年B組の選挙管理委員。凍子本人は明言していないが、丸井姓であることと、顔の特徴から、心春は丸井先生の娘さんであると確信している。
川本美紀や小嶋早織からトン子と言う蔑称を付けられて陰湿ないじめを受けていたが、心春によっていじめ地獄から解放された事で、生徒会長を目指す心春を全力でサポートする。
川本美紀
2年B組の女子生徒。
自分に歯向かう心春を心底憎み、心春が学校に来れなくなる様な嫌がらせを企むが、最終的に進路指導室で心春に葬られる。
小嶋早織
2年B組の女子生徒。川本と一緒に凍子をいじめていたが、心春のパンチなどを食らってケガをしたことで早々に身を引いた。
若谷先生
2年B組の担任。
広峰利子
2年の学年主任。転校早々に校則違反を犯して、自身に口答えした心春を目の敵にする。漫画版では未登場。
波島陽太
2年A組の生徒会長立候補者。転校してきたばかりで男子生徒に性的好奇心の目を注がれている心春を何かと心配する。
北ヶ谷涼介
2年B組のもう一人の生徒会長立候補者。
雨宮由希那
2年B組の女子生徒。元写真部で、陽太とは小学校時代からの幼馴染である。涼介と付き合っているが、実は性行為の動画を撮影されており、涼介に脅されている。
マンガ版では設定が少々変わっており、陽太と幼馴染と言う設定は無く、美優とは中学校時代のクラスメートであり、整形したという事になっている。
三森美優
2年C組の生徒会長立候補者。miyuと言う名前でSNSで活動している、フォロワー20万人を誇るインフルエンサーでもある。
鬼頭総二郎
2年D組の生徒会長立候補者で、地主の息子。推薦で彫江大学に入学出来たら将来的に父親の事業を継ぐ事になっているために生徒会長を目指すが、現生徒会役員として目立った功績が無く、中間支持率で心春や陽太とは雲泥の差となっていたため、心春らを潰すことを計画する。

その他

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大多秀夫
大多勝子の息子。彫江大学に通っており、コンビニエンスストアでアルバイトをしている。
村上ユミ
辻の幼馴染であり、恋人。
向居賢人
陽太達の2個上の霜月高校OB。かつては生徒会長も務めていた。現在は鬼頭曰く「裏社会で有名な」半グレ組織の頭となっており、センター街のナイトクラブを根城としている。
総二郎の選挙戦に協力し、心春を潰そうと企む総二郎にセックスドラッグを用いたレイプ動画の撮影を提案するが、本当の目的はそのレイプ動画で地主である総二郎の父親を脅して金儲けを行う事だった。

脚注

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注釈

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出典

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外部リンク

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原作小説
マンガ版