コンテンツにスキップ

安城市総合運動公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安城市総合運動公園
安城市総合運動公園の位置(愛知県内)
安城市総合運動公園
分類 運動公園
所在地
愛知県安城市新田町池田上1番
座標 北緯34度58分18.6秒 東経137度5分23.9秒 / 北緯34.971833度 東経137.089972度 / 34.971833; 137.089972座標: 北緯34度58分18.6秒 東経137度5分23.9秒 / 北緯34.971833度 東経137.089972度 / 34.971833; 137.089972
面積 20.04ヘクタール
公式サイト 安城市総合運動公園
テンプレートを表示

安城市総合運動公園(あんじょうしそうごううんどうこうえん)は、愛知県安城市にある公園である。公園分類は運動公園安城市体育館(東祥アリーナ安城)や安城市スポーツセンター、安城市陸上競技場、安城市野球場、安城市テニスコート、安城市総合運動公園ソフトボール場(デンソーブライトペガサススタジアム)などを有する。

立地

[編集]

名鉄西尾線の線路を挟んで西側と東側に分かれており、東西の敷地は地下通路で結ばれている。最寄駅は名鉄西尾線 北安城駅であり、公園までは徒歩で約12分。公園東端を愛知県道288号豊田安城自転車道線(豊田安城サイクリングロード)が通っている。公園西端には安城市中部公民館がある。

歴史

[編集]
愛知青年師範学校の碑(左)と名古屋大学農学部の碑(右)

1951年(昭和26年)以前のこの地には愛知青年師範学校があり、野球場西側には「進徳修行の地」の碑が建立されている。戦前の碧海郡安城町は「日本デンマーク」と呼ばれた農業先進地であり、名古屋大学農学部を熱心に誘致した[1]。このため、1951年(昭和26年)から1966年(昭和41年)までのこの地には名古屋大学安城キャンパスがあり、安城キャンパスには農学部の施設があった[1][2]。農学部第1回卒業生の卒業50周年祝賀会が契機となり、2006年(平成18年)には野球場西側に「名古屋大学農学部創設発展跡地之碑」が建立されている[1]

陸上競技場は1966年(昭和41年)12月16日に、野球場は1969年(昭和44年)3月31日に、テニスコートは1971年(昭和46年)9月30日にそれぞれ完成している[3]。1972年1月には安城市総合運動公園の整備が完了した[4]。1979年(昭和54年)1月21日には公園内に安城市体育館が開館した[3][5]。1980年(昭和55年)4月には大相撲安城場所が開催され、記念に屋外に土俵が寄付された[3]。9月には上屋を設置し、10月7日に相撲場が完成した[3]

2年後の国体に向けて、1992年(平成4年)には安城市体育館が改修された[6]。1994年(平成6年)10月29日から11月3日まで行われた第49回国民体育大会(わかしゃち国体)では、安城市総合運動公園でソフトボール競技少年女子とバスケットボール競技少年女子が開催された[6]。2001年(平成13年)には安城市スポーツセンターが竣工した[7]。2017年(平成29年)6月から2018年(平成30年)3月には安城市体育館が大規模改修された[8]。安城市スポーツセンターは2019年度(平成31年度)から改修工事が行われる予定である。

施設

[編集]

名鉄西尾線西側

[編集]
  • 安城市体育館(東祥アリーナ安城)
    • 1979年竣工。2019年10月1日、命名権名称(ネーミングライツ)が東祥アリーナ安城となった[9]。アリーナ、卓球場、剣道場、柔道場、弓道場を有する。アリーナは50 m×38 m1,980 m2[3]。固定観客席は996席[3]。安城市にはかつて男子バスケ・B3リーグアイシン アレイオンズが本拠地を置いており、B3リーグの試合が開催されることがあった。また女子バスケ・WJBLアイシン ウィングスも本拠地を置いており、WJBLの試合が開催されることもある。1994年の第49回国民体育大会ではバスケットボール競技少年女子を開催。
  • 陸上競技場
    • 400mトラックと人工芝フィールドを備えている[10]
  • 野球場
    • A面・B面・C面の3面がある[10]
  • 相撲場
    • 1980年4月の大相撲安城場所を記念して完成[3]
    • 2022年に解体された。跡地にはバスケットボール場が作られている[11]

名鉄西尾線東側

[編集]
  • 安城市スポーツセンター
    • 床面積1,615 m2のアリーナ、25m温水プール、トレーニングルームなどを有する。25mプールは9コースの短水路公認プールである[7]。プールの床は可動式であり水深を0.3 mから1.4 mに調整できる[7]
  • 安城市テニスコート
    • 砂入り人工芝の10コートがある[10]
  • 多目的グラウンド
    • サッカーサッカー、ゲートボール、グラウンドゴルフなどに利用できる[10]
  • ソフトボール場(デンソーブライトペガサススタジアム)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c ちょっと名大史 農学部旧安城キャンパス記念碑」『名大トピックス』第166号、名古屋大学、2007年3月16日http://nua.jimu.nagoya-u.ac.jp/upload/meidaishi/59/b35320753d0fe52291ab5fcbb061730f.pdf2018年12月21日閲覧 
  2. ^ 名古屋大学農学部創設発展跡地之碑について”. 名古屋大学農学部同窓会セコイア会. 2018年12月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 安城市教育委員会 1984, pp. 68–70.
  4. ^ 安城市史編集委員会 2008, p. 700.
  5. ^ 安城市史編集委員会 2008, p. 363.
  6. ^ a b 安城市史編集委員会 2008, p. 274.
  7. ^ a b c 安城市スポーツセンター4月1日オープン」『広報あんじょう』第1492号、安城市、3-5頁、2001年3月1日https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/koho/20010301/documents/p03p05.pdf2018年12月21日閲覧 
  8. ^ 平成29年度各課主要事業概要及び事業案について”. 安城市. 2018年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月21日閲覧。
  9. ^ 市体育館の名称が「東祥アリーナ安城」に変わりました(10月1日)”. 安城市役所 (2019年10月7日). 2020年12月20日閲覧。
  10. ^ a b c d e 安城総合運動公園”. 安城市観光協会. 2017年5月27日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ 安城市. “(工事のお知らせ)相撲場を解体します”. 安城市. 2024年5月21日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 安城市教育委員会 編『安城市の教育』 昭和58年度、安城市、1984年3月。 NCID BA74086119 
  • 安城市史編集委員会 編『新編安城市史』 4(通史編 現代)、安城市、2008年3月。全国書誌番号:21425984 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]