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〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天上山公園から転送)
〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ
山麓から望むロープウェイ(2014年)
山麓から望むロープウェイ(2014年)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町
種類 索道
起点 河口湖畔駅
終点 富士見台駅
駅数 2駅
開業 1959年7月11日
運営者 富士山麓電気鉄道[1][2]
路線諸元
路線距離 460 m
高低差 219 m
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〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ(かわぐちこ ふじさんパノラマロープウェイ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町に位置する、富士山麓電気鉄道が運営する索道である。河口湖畔に聳える天上山(てんじょうやま)に敷設され、山頂の駅からは河口湖や富士山のパノラマを望む。

歴史

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1958年(昭和33年)6月11日に事業許可を受け[1]、1959年(昭和34年)7月11日、富士山麓電気鉄道(初代、現在の富士急行)により河口湖天上山ロープウェイ(河口湖ロープウェイ)として開業[3][4]。2001年(平成13年)4月に全面改修を経て河口湖天上山公園 カチカチ山ロープウェイとしてリニューアルした[3][4]。「カチカチ山」の名は、天上山が太宰治の小説「カチカチ山」(短編小説集『お伽草紙』所収)の舞台とされることに由来する[4][5]。リニューアルに合わせて、ゴンドラや駅には小説に登場するウサギタヌキのマスコット像が設置され、山頂の駅には新しい展望台が設けられた[4][6][7]

富士山が世界遺産に登録された2013年(平成25年)以降は日本国外からの旅行客の利用が増加、これを受けて2018年(平成30年)4月には英語名称(Mt. FUJI PANORAMIC ROPEWAY)を設定し、日本語名称も〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイに改めた[5][8]。改称後もカチカチ山にちなんだマスコット像などはそのまま維持されている[5][8]

2023年令和5年)6月1日、索道事業が富士急行から子会社の富士山麓電気鉄道(2代)に譲渡され、同社の運営となった[1][9]

路線データ

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  • 駅数:2駅(起終点駅含む)
  • 全長(傾斜長):460 m[3][4]
  • 方式:複線交走式[3][4]
  • 定員:36名[10]
  • 基数:2基[10]
  • 所要時間:3分[3][4]
  • 平均勾配:30°[10]
  • 標高差:219 m[3][4]

運行形態

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  • 普通運賃は大人片道600円、往復1000円。小人片道300円、往復500円。
  • 団体割引、障害者割引あり。
  • ペットの同伴も可能で、入れるケージの大きさによって運賃(300円・500円、大型不可)が設定されている。
  • 営業時間はおおむね午前9時から午後5時まで(季節によって変動あり)。
  • 運行間隔は5 - 10分。

搬器

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ロープウェイからの眺望(2013年)

ゴンドラは大阪車輌工業製の1号車と2号車の2基。2015年(平成27年)4月に導入された3代目のゴンドラで、デザインは富士山への参詣に利用された「富士山詣駕篭(ふじさんもうでかご)」をモチーフとし、屋根には駕篭を担いだウサギやタヌキのマスコット像が据え付けられている[10][11]。それ以前に使用されていた2代目のゴンドラは、1号車がカチカチ山の火をイメージした塗装で屋根にはタヌキのマスコット像が設置され、2号車が泥舟をイメージした塗装で屋根にはウサギのマスコット像が設置されていた[4]。2代目のゴンドラで使われていたマスコット像はロープウェイの復路乗り場前に飾られている[4]

駅一覧

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

脚注

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  1. ^ a b c 国土交通省鉄道局 監修鉄道要覧』(令和5年度)電気車研究会、2023年10月1日、376頁。ISBN 978-4-88548-136-9 
  2. ^ 富士急行株式会社有価証券報告書第123期(2023/04/01 - 2024/03/31)
  3. ^ a b c d e f 中島信『絶景! 日本全国ロープウェイ・ゴンドラコンプリートガイド』扶桑社、2017年、84-85頁。ISBN 978-4-594-07781-5 
  4. ^ a b c d e f g h i j 松本晋一『ロープウエイ探訪』グラフィック社、2016年、46-47頁。ISBN 978-4-7661-2933-5 
  5. ^ a b c 小田切敏雄 (2018年4月21日). “カチカチ山ロープウェイ:名称「富士山パノラマ」に 増える外国人観光客に対応”. 毎日新聞(地方版・山梨) (毎日新聞社): p. 20 
  6. ^ 桐野耕一 (2001年4月24日). “タヌキも愛らしく 「カチカチ山ロープウエー」オープン ―河口湖町”. 毎日新聞(地方版・山梨) (毎日新聞社): p. 23 
  7. ^ “太宰治「カチカチ山」の舞台 河口湖・天上山ロープウエーがリニューアル”. 読売新聞(東京朝刊・山梨) (読売新聞社): p. 33. (2001年5月13日) 
  8. ^ a b カチカチ山ロープウェイは4/1より〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイに生まれ変わります。』(プレスリリース)〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ、2018年2月17日。オリジナルの2018年6月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180612142337/https://www.mtfujiropeway.jp/news/article/1.html2018年6月8日閲覧 
  9. ^ 安全報告書 2023” (PDF). 富士山麓電気鉄道. 2023年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  10. ^ a b c d 河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイに34年ぶりの新車両 パノラマビューの新型ゴンドラ登場!』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2015年4月27日http://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_1430097038.pdf2018年6月12日閲覧 
  11. ^ 小田切敏雄 (2015年5月13日). “カチカチ山ロープウェイ:ゴンドラ34年ぶり更新 富士山詣駕篭で空の旅 車内アナウンス、外国語も”. 毎日新聞(地方版・山梨) (毎日新聞社): p. 23 

関連項目

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外部リンク

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