甲斐大井駅
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(大井駅 (山梨県)から転送)
甲斐大井駅 | |
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かいおおい KAIŌI | |
◄小笠原下町 (0.3 km) (1.0 km) 古市場► | |
所在地 | |
所属事業者 | 山梨交通 |
所属路線 | 電車線 |
キロ程 | 15.6 km(甲府駅前駅起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)5月1日 |
廃止年月日 | 1962年(昭和37年)7月1日 |
甲斐大井駅(かいおおいえき)は、山梨県中巨摩郡大井村(その後、甲西町を経て現・南アルプス市)下宮地にあった山梨交通電車線の駅である。
概要
[編集]小笠原町から南下して、隣接した大井村(その後、共に現・南アルプス市)下宮地地区にあった駅で、1面1線の棒線駅であった。1930年(昭和5年)の開業時、貢川駅からここまでが開業区間であった。
当初駅名は国名がつかず単に「大井」であったが、国鉄との連帯運輸が始まったのを受けて1950年(昭和25年)に国名を冠した。大井村はかってあった中巨摩郡の村名で、下宮地・江原・鮎沢・古市場の各地区があり、同村内には「甲斐大井」と「古市場」の2駅があった。
武田信玄の母、大井夫人の出身地で、武田信玄が幼少時学問を学んだ古長禅寺の所在地であるなど、武田氏ゆかりの地でもある。
歴史
[編集]- 1930年(昭和5年)5月1日:大井駅として開業。
- 1950年(昭和25年)6月1日:国鉄との連帯運輸開始に伴い、甲斐大井駅に改称。当時、恵那駅が大井駅を名乗っていたため。
- 1962年(昭和37年)7月1日:路線廃止により廃駅。
廃線後の状況
[編集]専用軌道の跡地である「廃軌道」上に駅跡地がある。山梨県道42号韮崎南アルプス富士川線で小笠原地区から下宮地地区に入り、「下宮地」バス停付近から右折して御崎神社に向かう小道を進むと、直ぐに廃軌道との交差点に至るが、その手前左側に甲斐大井駅のホームがあった。同地からは廃軌道越し左前方に、下宮地区の共同墓地(安全堂)が見える。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 花上嘉成『山梨交通鉄道線回想録』(「RM LIBRARY」5号、ネコ・パブリッシング刊、1999年)
- 運輸省編『山梨軌道』(運輸省公文書)