ほしおさなえ
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(大下さなえから転送)
ほしお さなえ | |
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ペンネーム |
ほしお さなえ 萩山 綾音(はぎやま あやね) 大下 さなえ(おおした さなえ) |
誕生 |
中島 さなえ(なかじま さなえ) 1964年5月21日(60歳) 日本・東京都 |
職業 | 作家・小説家・詩人 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(東京学芸大学) |
最終学歴 | 東京学芸大学卒業 |
活動期間 | 1995年 - |
ジャンル |
詩 小説 児童文学 |
主な受賞歴 |
群像新人文学賞 小説部門優秀賞(1995年) |
配偶者 | 東浩紀 |
子供 | あり |
親族 | 小鷹信光(父) |
公式サイト | ホシ印*ほしおさなえのHP |
ウィキポータル 文学 |
ほしお さなえ(1964年5月21日 - )は、日本の小説家、詩人。旧筆名は萩山 綾音(はぎやま あやね)、大下 さなえ(おおした さなえ)。本名は東 さなえ(あずま さなえ)。旧姓は中島(なかじま)。フェリス女学院大学文学部非常勤講師。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ会員。
来歴
[編集]1964年、東京都にて生まれる[1]。東京学芸大学卒業。理工学系の専門書を扱う出版社に勤務し、その後は大学研究補佐員を経て小説家になった[2]。
「萩山綾音」名義で発表した『影をめくるとき』が1995年の第38回群像新人文学賞の優秀作に選ばれる[1]。同年、『月刊カドカワ』にて、詩人としてデビューを果たした。それ以降は、「大下さなえ」名義で作品を発表した[3]。2002年、『ヘビイチゴ・サナトリウム』にて、第12回鮎川哲也賞の最終候補となった[1]。同作の刊行をきっかけに2003年に筆名を再び変更し、それ以来「ほしおさなえ」名義にて活動している[4]。
作品
[編集]『月刊カドカワ』でのデビュー以降、『ユリイカ』や『現代詩手帖』などでも詩を発表した[3]。また、『ヘビイチゴ・サナトリウム』や『天の前庭』など、ミステリー小説も執筆している。
家族
[編集]父はハードボイルドの翻訳家・評論家の小鷹信光であり、『探偵物語』の原案を担当したことでも知られている。夫は、作家・思想家の東浩紀であり、出版社ゲンロンの代表取締役社長兼編集長である。
著書
[編集]詩集
[編集]小説
[編集]ものだま探偵団
[編集]絵:くまおり純
- 『ものだま探偵団1 ふしぎな声のする町で』(徳間書店、2013年7月)
- 『ものだま探偵団2 駅のふしぎな伝言板』(徳間書店、2014年7月)
- 【合本】『ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で』(徳間文庫、2022年4月) - 上記2冊の合本
- 『ものだま探偵団3 ルークとふしぎな歌』(徳間書店、2015年7月)
- 『ものだま探偵団4 わたしが、もうひとり?』(徳間書店、2017年8月)
- 【合本】『ものだま探偵団 ルークとふしぎな歌』(徳間文庫、2022年11月) - 上記2冊の合本
- 『ものだま探偵団5 ふしぎな声が町じゅうで』(徳間書店、2021年12月)
活版印刷三日月堂
[編集]- 『活版印刷三日月堂 星たちの栞』(ポプラ文庫、2016年5月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
- 『活版印刷三日月堂 海からの手紙』(ポプラ文庫、2017年2月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
- 『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』(ポプラ文庫、2017年12月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
- 『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』(ポプラ文庫、2018年8月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
- 『活版印刷三日月堂 空色の冊子』(ポプラ文庫、2019年12月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
- 『活版印刷三日月堂 小さな折り紙』(ポプラ文庫、2020年1月 / ポプラ社【特装版】、2020年4月)
菓子屋横丁月光荘
[編集]- 『菓子屋横丁月光荘 歌う家』(ハルキ文庫、2018年8月)
- 『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』(ハルキ文庫、2019年6月)
- 『菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿』(ハルキ文庫、2020年6月)
- 『菓子屋横丁月光荘 丸窓』 (ハルキ文庫、2021年6月)
- 『菓子屋横丁月光荘 金色姫』 (ハルキ文庫、2022年7月)
三ノ池植物園標本室
[編集]- 『三ノ池植物園標本室 上 眠る草原』(ちくま文庫、2018年12月)
- 『三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子』(ちくま文庫、2018年12月)
紙屋ふじさき記念館
[編集]- 『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』(角川文庫、2020年2月)
- 『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』(角川文庫、2020年9月)
- 『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』(角川文庫、2021年2月)
- 『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』 (角川文庫、2021年8月)
- 『紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱』(角川文庫、2022年3月)
言葉の園のお菓子番
[編集]- 『言葉の園のお菓子番 見えない花』(だいわ文庫、2021年3月)
- 『言葉の園のお菓子番 孤独な月』 (だいわ文庫、2021年10月)
- 『言葉の園のお菓子番 森に行く夢』(だいわ文庫、2022年8月)
- 『言葉の園のお菓子番 復活祭の卵』(だいわ文庫、2023年9月)
- 『言葉の園のお菓子番 未来への手紙』(だいわ文庫、2024年5月)
その他の小説
[編集]- 『ヘビイチゴ・サナトリウム』(東京創元社 ミステリ・フロンティア、2003年12月 / 創元推理文庫、2007年6月) - 鮎川哲也賞最終候補作。
- 『天の前庭』(東京創元社 ミステリ・フロンティア、2005年7月)
- 『モドキ』(角川書店、2006年4月)
- 『恩寵』(角川書店、2008年12月)
- 『空き家課まぼろし譚』(講談社ノベルス、2011年1月 / 講談社文庫、2016年4月)
- 『オレンジの陽の向こうに』(東京創元社、2011年3月)
- 『夏草のフーガ』(幻冬舎、2011年7月)
- 『お父さんのバイオリン』(徳間書店、2011年11月) - 絵:高橋和枝
- 『みずうみの歌』(講談社、2013年10月)
- 『銀塩写真探偵 一九八五年の光』(角川文庫、2018年5月)
- 『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』(幻冬舎文庫、2019年10月)
- 『東京のぼる坂くだる坂』(筑摩書房、2021年5月)
アンソロジー収録
[編集]「」内がほしおさなえの作品
- 『飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語』(富士見L文庫、2017年12月)「味噌汁王子」
- 『あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー』(集英社オレンジ文庫、2020年9月)「カントリー・ロード」
その他の著書
[編集]解説
[編集]- 西岡兄妹『地獄 西岡兄妹自選作品集』(青林工藝舎、2000年10月 / 青林工藝舎【新装版】、2012年11月) 解説「西岡兄妹が見ているもの」 - 初刊時は大下さなえ名義、新装版はほしおさなえ名義
脚注
[編集]- ^ a b c 『ダ・ヴィンチ』2017年4月号. KADOKAWA. pp. 51.
- ^ 『翻訳家になるには』(ぺりかん社)著者紹介
- ^ a b 「ほしおさなえの経歴と著作」『経歴と著作 Archived 2009年6月21日, at the Wayback Machine.』。
- ^ 「★ホシ印★」『ホシ印*ほしおさなえのHP Archived 2010年7月16日, at the Wayback Machine.』。