夢小説
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(夢奇譚から転送)
『夢小説』(ゆめしょうせつ、Traumnovelle)は、1926年に発表されたアルトゥル・シュニッツラーの中編小説。医師フリドリンがウィーンの町で夢と現実との間のような一晩の出来事を描く。1999年のスタンリー・キューブリックの映画『アイズ・ワイド・シャット』の原作となった。
あらすじ
[編集]子供を寝かしつけ妻と語り合っていた医師フリドリンは、急患の知らせを受けて患者の家に駆けつけるが、患者はすでに事切れている。患者の娘から愛の告白を受けた後、フリドリンは家に帰る気がなくなり夜の町をさまよう。そうしてふと入ったカフェで、旧知の間柄で音楽家くずれのナハティガルに出会い、彼から秘密の仮面舞踏会の話を聞き、興味を引かれたフリドリンは、その夜の舞踏会に忍び込むことを決める。
主な日本語訳
[編集]- 夢小説・闇への逃走 他一篇(池内紀訳、岩波文庫、1990年)
- 夢奇譚(池田香代子訳、文春文庫、1999年)
- 夢がたり―シュニッツラー作品集(尾崎宏次訳、ハヤカワ文庫、1999年)
外部リンク
[編集]- 『夢小説』原文(プロジェクト・グーテンベルク)
- 『夢小説』原文(Zeno.org)