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イミプラミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
塩酸イミプラミンから転送)
イミプラミン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
  • US: D
  • 胎児への障害のリスク
法的規制
  • (Prescription only)
薬物動態データ
生物学的利用能?
代謝肝臓
デシプラミンが主な活性代謝物
半減期11-25時間
排泄腎臓
データベースID
CAS番号
50-49-7 113-52-0(塩酸塩)
ATCコード N06AA02 (WHO)
PubChem CID: 3696
DrugBank APRD00672
ChemSpider 3568
KEGG D08070
化学的データ
化学式C19H24N2
分子量280.407
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イミプラミン (imipramine) は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。脳内神経末端へのノルアドレナリンセロトニン再取り込みを阻害する。塩酸塩は無臭で水に溶けやすい。第1世代の三環系抗うつ薬として知られ、うつ病、うつ状態、夜尿症の治療に用いられる。スイスの精神科医ローランド・クーンが1957年に抗うつ作用を報告した[1]商品名トフラニールアルフレッサ ファーマから、イミドール田辺三菱製薬から販売されている。

適応

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  • うつ病・うつ状態
  • 遺尿症

研究

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2001年に報告された「スタディー329」[2]を再解析したところ、パロキセチンとイミプラミンは思春期うつ病にともに有効ではない上、有害事象リスクを上昇させることが明らかとなった[3]

代謝

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イミプラミンは主にCYP2D6による水酸化を受けて不活性体となるが、一部はCYP1A2CYP2C19による脱メチル化を受け、活性代謝物のデシプラミンとなる。CYP2D6の酵素欠損者では、CYP1A2やCYP2C19による脱メチル化が主となり不活性体の生成が抑制されるため、イミプラミンの作用が増強する。

禁忌

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副作用

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抗コリン作用による以下の副作用が報告されている。

出典

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  1. ^ エリオット・S・ヴァレンスタイン 2008, pp. 52–54.
  2. ^ Keller MB, et al. Efficacy of paroxetine in the treatment of adolescent major depression: a randomized, controlled trial. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry. 2001 Jul;40(7):762-72.
  3. ^ Restoring Study 329: efficacy and harms of paroxetine and imipramine in treatment of major depression in adolescence. BMJ 2015; 351 doi:10.1136/bmj.h4320