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渡辺一世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
園辺一世から転送)

渡辺 一世(わたなべ いっせい)は、日本クラシック音楽ピアニスト作曲家・音楽プロデューサー[1][2][3]。渡辺一世だけではなく、一世 (issei) の名でもしられた。名付け親は美輪明宏。現在の芸名は、菅谷貴之[4]。仙台では、渡辺和則や渡辺かずのりと名乗っている。

経歴

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千葉県出身。1981年に18歳でコンサートデビュー。曲目はバッハゴールドベルグ変奏曲ブラームス・パガニーニ変奏曲[5]

演奏活動を単純に消化する生活に自己の行き詰まりを感じ始め、1992年から、ロシア国立チャイコフスキー記念モスクワ音楽院に留学し、エフゲニー・マリーニン、レフ・ナウモフに師事。翌93年から大学院に進み、1994年に芸術博士号[注釈 1]を取得。同年5月にモスクワ音楽院のラフマニノフホールにてデビューをし、ムソルグスキーの「展覧会の絵」等を演奏した。

帰国後は倉敷音楽祭その他で独奏者として活躍し、2006年には宮崎県都城市・総合文化ホール開館記念事業の市民参加型ミュージカル『マリアとトラップ一家』の芸術監督を務めた[6]

モスクワ音楽院の正規師弟関係以外では、井口基成安川加壽子レフ・オボーリンアダム・ハラシェヴィチイングリット・ヘブラー園田高弘タチアナ・ニコラーエワヴラディーミル・クライネフにピアノを、池内友次郎に作曲理論を、三宅民規に伴奏法を、M・トーマス、J・マクダーモットにジャズピアノを、J・コランジェロにアルゼンチン・タンゴピアノを師事。

2017年11月に突然の引退表明をしたが、2018年にはその活動を再開している。現在は仙台、東京等で指導及び演奏活動をおこなっている。 青葉 童謡・唱歌の会主宰(仙台)

2004年逝去の園田氏に代わり、2005年より3大会、ショパンコンクール予備予選審査員を務める。

ディスコグラフィー

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  • 『円熟のバッハ』 バッハ・ピアノ曲集II (2006年4月24日録音)
  • 『天上のバッハ』 バッハ・ピアノ曲集I (2005年2月28日録音)
  • 『音のパレット』 ドビュッシー・ピアノ曲集 (2004年11月25日録音)
  • よき眠りのためのピアノ曲集 (2004年10月4日録音)
  • よき眠りのためのショパン・ピアノ曲集 (2004年10月4日録音)
  • めざめ (2004年5月31日録音)
  • ショパン・コンサート(東京ライヴ) (1992年10月4日、1997年1月21日録音)
  • ピアノ・ファンタジー VOL.2「クラシック名曲編」 (2000年6月12日録音)
  • ピアノ・ファンタジー VOL.1「映画音楽編」 (2000年6月12日録音)

脚注

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注釈

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  1. ^ ロシアの博士号は、カンジダートと呼ばれ真の博士号ではない。ロシアで真の博士号を取るにはその後10年強にわたる研究発表が前提であり、もともとはそれが「博士号」である。しかし、ソビエト崩壊後教育システムの改訂により、研究発表を続けて得られる学位はグランド・ドクターと呼ばれるようになって、博士課程を修了して得られる学位をドクターと呼ぶように改正した。したがって、渡辺が主張している学位は博士号になる。

出典

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  1. ^ 一世(issei)オフィシャルブログ/ピアニストの館”. アメーバブログ. 2016年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月25日閲覧。
  2. ^ 『一世(issei) ピアノコンサート』”. www.facebook.com. 角田市芸術文化振興会-うぇいく. 2020年1月18日閲覧。
  3. ^ 一世(Issei)ピアノ・リサイタル~ショパン傑作選集”. www.ongakunotomo.co.jp. 音楽之友社. 2020年1月18日閲覧。
  4. ^ eぶらあぼ 2018.10月号”. ebravo.jp. eぶらあぼ (2018年9月12日). 2021年1月25日閲覧。
  5. ^ 一世”. www.pianist-sonobe.com. 一世 official website. 2020年1月18日閲覧。
  6. ^ 開館記念市民参加型事業 市民ミュージカル「マリアとトラップ一家」”. www.0986.jp. 宮崎県都城市総合文化ホール. 2020年1月18日閲覧。

外部リンク

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