コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

しかたしん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
四方晨から転送)

しかた しん(本名・四方晨(読み同じ)、1928年3月6日 - 2003年12月7日)は、日本の児童文学作家劇作家

来歴・人物

[編集]

1928年日本統治時代朝鮮京城府(現:ソウル特別市)生まれ。

父は京城帝国大学教授、岐阜大学学長、愛知県立大学学長を歴任した朝鮮社会経済学者の四方博。母は洋画家、四方れい[1][2]

第二次世界大戦の日本敗戦に伴い引き上げ、愛知大学卒業後、中部日本放送に勤務する[3]。児童番組のディレクターを務めながら、1973年に児童劇団うりんこ」を創設。1982年まで代表、のち名誉代表。愛知大学短期大学部教授を務めた。

2003年12月7日、入院先の名古屋市昭和区内の病院にて、呼吸器不全により75歳で死去[4]

著書

[編集]
  • 『むくげとモーゼル』(牧書店、新少年少女教養文庫) 1972
  • 『むくげと9600』(牧書店、新少年少女教養文庫) 1973
  • 『笑えよ! ヒラメくん』(新日本出版社、新日本創作少年少女文学) 1974
  • 『さらばバハンの城よ』(新日本出版社、新日本少年少女の文学) 1975
  • 『ふたつの太陽』(国土社、国土社の創作どうわ) 1975
  • 『ぼくと化け姉さん』(金の星社) 1975、のちフォア文庫
  • 『ばけねこがまちにやってきた』(金の星社) 1976.4
  • 『はばたけ! リコの太陽』(PHP研究所) 1976.7
  • 『消えた化けねこ帝国』(童心社) 1976.7、のちフォア文庫
  • 『乗り出せペンギン号』(金の星社) 1976.8
  • 『ペンギンロトのぼうけん』(小峰書店、こみね創作童話) 1976.12
  • 『走れあまんじゃく』(国土社) 1977.8
  • 『お蘭と竜太』(新日本出版社、新日本少年少女の文学) 1977.11
  • 『でぶっちょらいおんくん』(小峰書店、はじめてのどうわ) 1978.2
  • 『少年ツイガのぼうけん』(岩崎書店) 1978.7
  • 『タヌ子先生と4人の名探偵』(ポプラ社) 1978.7
  • 『子どもが生き生きとする劇あそび』1 - 5(鳩の森書房、鳩の森文庫) 1978.9
  • 『どろんばっけてねこのみち』(国土社) 1978.12
  • 『マサオは名ディレクター』(ポプラ社) 1979.6
  • 『おはなしまどかちゃん』(PHP研究所) 1979.9
  • 『なにをもってにげるか』(ポプラ社、絵本・すこしむかし) 1980.1
  • 『ぼくおしっこしたい』(佼成出版社) 1981.1
  • 『Sサインだぜ! 黒ねこ団』(新日本出版社、新日本にじの文学) 1981.6
  • 『どろぼう天使』(ポプラ社、文学の館) 1981.12
  • 『さつき館の秘密』(学校図書) 1981.12
  • 『キリンのしっぽはともだちだ』(草炎社) 1981.10
  • 『ねこふんじゃった』(小学館) 1982.9
  • 『妖精戦士たち』(金の星社、文学の扉) 1983.9
  • 『のらねこムチャラの黒い夢』(国土社) 1984.7
  • 『はしれカヌー、冒険の海へ!』(金の星社) 1984.11
  • 『しゅっぱつ! デパートたんけんたい』(草炎社) 1986.2
  • 『国境[5]』 第1 - 3部 (理論社) 1986 - 1989
    • 『国境』全1冊 1995
  • 『えほんまるみちゃんの冒険』(ささら書房) 1987.5
  • 『宇宙からきた妖精ねこ』(ポプラ社) 1989.6
  • 『旅の友だち』(小峰書店) 1991.1
  • 『闇を走る犬』(講談社) 1993.1
  • 『半猫、本猫…きみはどっち?』(草炎社) 1993.2
  • 『わたしの猫時間』(童心社、童心社のジョイブックス) 1995.5
  • 『0を追っかけろ!』(ポプラ社、ミステリー&ホラー文学館) 1996.6
  • 『ドラゴン伝説 秘宝の玉』(小峰書店) 1996.7
  • 『中国・17C動乱に生きた少女』(ポプラ社、心にのこる文学) 1997.8
  • 『文学と演劇の間 語りの世界が拓くもの』(愛知書房) 1998.1

「黒ねこ探偵団」シリーズ

[編集]
  • 『黒ねこ探偵団 竜切手にドッキリ』(くもん出版) 1984.8
  • 『黒ねこ探偵団 ヨットそうなん事件』(くもん出版、くもんのユーモア文学館) 1987.7

「略奪大作戦」シリーズ

[編集]
  • 『略奪大作戦 1』(ポプラ社) 1985.8
  • 『略奪大作戦 秘密指令発信』(ポプラ社) 1986.5
  • 『略奪大作戦 勝利への暗号』(ポプラ社) 1987.4

「4年1組」シリーズ

[編集]
  • 『4年1組 エラー切手事件』(小峰書店) 1985.1
  • 『4年1組 なぞのゆうれい船事件』(小峰書店) 1986.3、のちてのり文庫
  • 『4年1組 なぞの雪男事件』(小峰書店) 1987.11

再話

[編集]
  • 『里見八犬伝』1 - 4(曲亭馬琴、ポプラ社文庫) 1992 - 1994

脚注

[編集]
  1. ^ 四方れい」『20世紀日本人名事典』https://kotobank.jp/word/%E5%9B%9B%E6%96%B9%E3%82%8C%E3%81%84コトバンクより2023年12月3日閲覧 
  2. ^ LITERA 2018, "著者のしかた氏…父は京城帝国大学の教授、母は洋画家で、当時ではリベラルな空気の中で育ったという。".
  3. ^ 『4年1組 エラー切手事件』小峰書店、1985年、ISBN 4-338-05211-2、単行本奥付の記述より。
  4. ^ “四方晨氏死去 元愛知大短期大学部教授、児童文学”. 47NEWS. (2003年12月10日). オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402120110/https://www.47news.jp/CN/200312/CN2003121001000324.html 2019年9月14日閲覧。 
  5. ^ 「高畑監督が撮るはずだった“幻の映画”の原作『国境』とは」「火垂るの墓では戦争は止められない」高畑勲監督が「日本の戦争加害責任」に向き合うため進めていた幻の映画企画”. LITERA (2018年4月13日). 2023年12月2日閲覧。

関連項目

[編集]

参考

[編集]
  • 「里見八犬伝」著者紹介