双対束
表示
(双対バンドルから転送)
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2018年5月) |
数学において、ベクトル束 π: E → X の双対束 (dual bundle) はファイバーが E のファイバーの双対空間であるようなベクトル束 π*: E* → X である。双対束は構造群の双対表現をとることによって associated bundle construction を使うことによって構成することができる。
具体的には、変換関数が tij の E の局所自明化が与えられると、E* の局所自明化は X のと同じ開被覆によって変換関数は tij* = (tijT)−1(転置の逆)で与えられる。すると双対束 E* は fiber bundle construction theorem を使って構成される。
底空間 X がパラコンパクトかつハウスドルフであれば、実の有限ランクのベクトル束 E とその双対 E* はベクトル束として同型である。しかしながら、ベクトル空間と全く同じように、E に内積が与えられていない限り同型の自然な選択は存在しない。これは複素ベクトル束の場合には正しくない、例えばリーマン球面上の普遍直線束 (tautological line bundle) はその双対と同型でない。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 今野宏、『微分幾何学』 東京大学出版会、〈現代数学への入門〉、2013年、ISBN 9784130629713。