簡易核兵器
表示
(即製核爆発装置から転送)
簡易核兵器(かんいかくへいき、Improvised Nuclear Device ; IND)は、ある種の核テロリズムにおける使用が想定されている核兵器の一類型。
概要
[編集]即製核爆発装置、小型核爆弾と呼ばれることもある。違法な手段で入手された核分裂物質を用いて作られるもので、急造の場合も軍事用核兵器をベースにしている場合もある[1]。
(1)核兵器の改造や独自の構造により核爆発を起こす装置であり、(2)材料には濃縮ウランまたはプルトニウムが必要、(3)現場では熱・衝撃波・強い放射線が認められ、殺傷力は大きい、(4)広く放射性の核分裂生成物が散布される、とされている[2]。
脚注
[編集]- ^ 国際放射線防護委員会ICRP勧告(日本語版)「Publication 96 放射線攻撃時の被ばくに対する公衆の防護-用語解説」2011年4月29日発行
- ^ 「9.11事件以降の被ばく医療におけるトピックス」、原子力安全研究協会『緊急被ばく医療ポケットブック』2004年、所収
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 東日本大震災 医療関係者への翻訳をメインとする後方支援のページ 「成人における放射線被曝に対する治療」
- 山本英明「放射線テロ対応におけるコミュニケーション(ICRP資料の概要説明補足) (PDF) 」、原子力委員会 原子力防護専門部会(第10回) 議事録、2007年12月19日
- アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁"核の脅威"
- アメリカ保健社会福祉省"Nuclear Explosions: Weapons, Improvised Nuclear Devices"(英語)