勝間龍水
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勝間 龍水(かつま りゅうすい、生没年不詳)とは、江戸時代の俳人、絵師。
来歴
[編集]名は定安。江戸の人で和泉町に居住し、龍水、松葉軒、新泉と号す。父の後を受けて町役人を勤め、その傍ら寺子屋を営む。篆刻を能くし俳諧においても名を成した。また絵も描き宝暦から明和にかけての俳書に挿絵を残す。画系は不明であるが書は池永道雲に学んでいる。宝暦12年(1762年)版行の『海の幸』の絵は雲母を使用した複雑な彩色摺りをしており、錦絵の誕生に貢献したといわれる。東京都府中市の大國魂神社拝殿には、龍水筆の「総社六所宮」の扁額がある[1]。
作品
[編集]- 『わかな』 絵入俳書 ※共画、宝暦6年(1756年)刊行
- 『海の幸』 絵入俳書 ※宝暦12年刊行
- 『山の幸』 絵入俳書 ※明和2年(1765年)刊行
- 「鯉図扇面」 紙本着色、扇面 早稲田大学図書館所蔵 ※「龍水圖」の落款、「新泉」の白文方印あり
参考文献
[編集]- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[2]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※108頁