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みずかみかずよ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

みずかみ かずよ1935年4月1日 - 1988年10月3日[1])は、日本の詩人。詩「あかいカーテン」が『こくご二上たんぽぽ(光村図書)」に掲載されるなど、児童文学に貢献した。少年詩集『みのむし行進(葦書房)』『みずかみかずよ少年詩集こえがする(理論社)』詩の絵本きんのストロー(国土社)』など詩集を多数出版したほか、歌集『生かされて(石風社)』は死去直前、病床で詠まれた作品をまとめている。本名、水上多世(みずかみ かずよ[1])。

来歴

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福岡県八幡市生まれ。福岡県八幡中央高校卒業後、私立尾倉幼稚園に勤務しながら月刊誌など投稿、作詩活動を続ける。

1958年、児童文学誌「小さい旗」に参加、同同人、水上平吉と結婚した。1958年、詩「充ちてくるもの」を月刊誌『新婦人』に投稿、特選となる(賞金千円)。少年詩集『馬でかければ』(葦書房1977年)、少年詩集『みのむし行進』(同1979年)を出版。処女詩『馬でかければ』に収録されている「あかいカーテン」が『こくご二上たんぽぽ』(光村図書)に採用、1985年度版まで収録された。1980年、絵本『南の島の白い花』(葦書房)を出版、翌年、夫平吉とともに北九州市民文化賞(文学的領域)を受賞した。そのほか『みずかみかずよ少年詩集 こえがする』(理論社1983年)、『ごめんねキューピー』(佑学社1983年の著書がある。

作品

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  • 「あかいカーテン」

処女詩集『馬でかければ』(葦書房1977.5)に収録。(1980年から1985年まで光村図書『こくご二上たんぽぽ』に採用される。教科書に掲載されることで、子ども読者との交流も生まれた。[2]

  • 「ふきのとう」「金のストロー」「馬でかければ」「つきよ」「けやき」「ねぎぼうず」国語教科書掲載。
  • 『ごめんねキューピー』(83年佑学社 のち石風社で復刊)自身の経験をもとにした成長物語。児童文学誌「小さな旗」にて発表した「とおい道ー少女よしこの物語」の第2章を抜粋して単行本化した。[2]
  • 「充ちてくるもの」

夫の水上平吉(児童文学作家)にもらったラブレターの返事として結婚前に作成した詩。月刊誌「新婦人」の深尾須磨子選の投稿誌のページにて特選となる。[2]

出典

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  1. ^ a b 水上平吉『いのち』石風社、1995年7月30日、495-501頁。 
  2. ^ a b c みずかみかずよ『こえがする みずかみかずよ少年詩集』理論社、1983年。 

参考文献

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  • 水上平吉編集『いのち みずかみかずよ全詩集』石風社、1995年7月30日。 
  • 水上平吉『かずよ 一詩人の生涯』石風社、2013年9月1日。ISBN 9784883442379 
  • みずかみかずよ『みずかみかずよ詩集 ねぎぼうず』岩崎書店、2010年3月10日。ISBN 9784265040698 
  • みずかみかずよ『こえがする みずかみかずよ少年詩集』理論社、1983年。