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フィギュアスケート競技の歴史的世界最高得点(フィギュアスケートきょうぎのれきしてきせかいさいこうとくてん)は、2017–18シーズンまでにISU採点システムで記録された、フィギュアスケート競技における世界最高得点である。
歴史的世界最高得点
[編集]部門 | 種類 | 選手 | 代表国 | 得点 | 大会 |
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総合 | TSS | 羽生結弦 | JPN | 330.43 | 2015年グランプリファイナル |
SP | TSS | 羽生結弦 | JPN | 112.72 | 2017年オータムクラシック |
TES | 羽生結弦 | JPN | 64.17 | 2017年オータムクラシック | |
PCS | 羽生結弦 | JPN | 49.14 | 2015年グランプリファイナル | |
FS | TSS | 羽生結弦 | JPN | 223.20 | 2017年世界選手権 |
TES | ネイサン・チェン | USA | 127.64 | 2018年平昌オリンピック | |
PCS | 羽生結弦 | JPN | 98.56 | 2015年グランプリファイナル |
部門 | 種類 | 選手 | 代表国 | 得点 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|
総合 | TSS | エフゲニア・メドベージェワ | RUS | 241.31 | 2017年世界国別対抗戦 |
SP | TSS | アリーナ・ザギトワ | RUS | 82.92 | 2018年平昌オリンピック |
TES | アリーナ・ザギトワ | RUS | 45.30 | 2018年平昌オリンピック | |
PCS | カロリーナ・コストナー | ITA | 38.97 | 2018年世界選手権 | |
FS | TSS | エフゲニア・メドベージェワ | RUS | 160.46 | 2017年世界国別対抗戦 |
TES | アレクサンドラ・トゥルソワ | RUS | 92.35 | 2018年世界ジュニア選手権 | |
PCS | エフゲニア・メドベージェワ | RUS | 78.06 | 2017年世界国別対抗戦 |
部門 | 種類 | 女子選手 | 男子選手 | 代表国 | 得点 | 大会 |
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総合 | TSS | アリオナ・サフチェンコ | ブリュノ・マッソ | GER | 245.84 | 2018年世界選手権 |
SP | TSS | タチアナ・ボロソジャル | マキシム・トランコフ | RUS | 84.17 | 2014年ソチオリンピック |
TES | タチアナ・ボロソジャル | マキシム・トランコフ | RUS | 45.66 | 2014年欧州選手権 | |
PCS | アリオナ・サフチェンコ | ブリュノ・マッソ | ITA | 38.84 | 2018年世界選手権 | |
FS | TSS | アリオナ・サフチェンコ | ブリュノ・マッソ | RUS | 162.86 | 2018年世界選手権 |
TES | アリオナ・サフチェンコ | ブリュノ・マッソ | RUS | 83.90 | 2018年世界選手権 | |
PCS | アリオナ・サフチェンコ | ブリュノ・マッソ | RUS | 78.96 | 2018年世界選手権 |
部門 | 種類 | 女子選手 | 男子選手 | 代表国 | 得点 | 大会 |
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総合 | TSS | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 207.20 | 2018年世界選手権 |
SD | TSS | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 83.73 | 2014年ソチオリンピック |
TES | テッサ・ヴァーチュ | スコット・モイア | CAN | 44.53 | 2018年平昌オリンピック | |
PCS | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 39.36 | 2018年世界選手権 | |
FD | TSS | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 123.47 | 2018年世界選手権 |
TES | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 63.98 | 2018年平昌オリンピック | |
PCS | ガブリエラ・パパダキス | ギヨーム・シゼロン | FRA | 59.53 | 2018年世界選手権 |
部門 | 種類 | 女子選手 | 男子選手 | 代表国 | 得点 | 大会 |
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総合 | TSS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 227.81 | 2005年世界選手権 |
CD | TSS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 45.97 | 2005年世界選手権 |
TES | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 25.54 | 2003年ロシア杯 | |
PCS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 24.57 | 2004年ロシア杯 | |
OD | TSS | テッサ・ヴァーチュ | スコット・モイア | CAN | 70.27 | 2010年世界選手権 |
TES | ヤナ・ホフロワ | セルゲイ・ノビツキー | RUS | 35.67 | 2008年世界選手権 | |
PCS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 43.95 | 2003年ロシア杯 | |
FD | TSS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 117.14 | 2003年ロシア杯 |
TES | テッサ・ヴァーチュ | スコット・モイア | CAN | 54.91 | 2008年四大陸選手権 | |
PCS | タチアナ・ナフカ | ロマン・コストマロフ | RUS | 71.24 | 2003年ロシア杯 |
スケーターとしての特徴
[編集]スケート技術
[編集]選手時代、当時の女子選手としては珍しく、アクセルを含む全6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができた。小学5年生から3回転アクセルの練習を始め、2004年ジュニアグランプリファイナルで国際大会初成功を遂げた[1]。これは女子シングル史上5人目、ジュニア女子では初の快挙であった[1]。2008年グランプリファイナルでは女子史上初めてフリーで2度の3回転アクセルを成功させ、2010年バンクーバーオリンピックでは女子史上初めて1つの競技会中に3度の3回転アクセルを成功させた。浅田のジャンプ技術について、1992年アルベールビルオリンピック銀メダリストの伊藤みどりは「回転するときの体のまとめ方が非常にうまく、フィギュアスケーターとして理想的」と評している[2]。
フリップやループを得意としている一方、ルッツやサルコウを苦手としている。特にルッツは、本来は左足のアウトサイドエッジ(体の外側にエッジを倒した状態)で踏み切るところをインサイドエッジ(体の内側にエッジを倒した状態)で踏み切ってしまう癖があり、2007年のルール改正(踏切判定の厳格化)以降は踏切エラーと判定されるようになった[3]。バンクーバーオリンピックが行われた2009–2010シーズンには構成から外していたが、2010年以降は再びフリーの構成に入れ、2016年全日本選手権では出来栄え点(英語:Grade Of Execution、略称:GOE)で加点がつく出来で成功させている[4]。2006年トリノオリンピック金メダリストの荒川静香は、浅田について「踏切がうまくいかなくても空中で軸を修正してきれいに着氷することができる天性の感覚の良さを持っている」と評しており、「この能力があるがゆえにエッジの踏切を矯正することが難しくなっているのではないか」と分析している[5]。
バンクーバーオリンピックシーズンが終わった後、浅田は6種類全てのジャンプの技術を矯正するという取り組みを始めた[6]。
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アラベスクスパイラル
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ビールマンスパイラル
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ケリガンスパイラル
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Y字スパイラル
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ファンスパイラル
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シャーロットスパイラル
2011–2012シーズンまで技術要素であったスパイラルでは、アラベスクスパイラル・ビールマンスパイラル・ケリガンスパイラル・Y字スパイラル・ファンスパイラル・シャーロットスパイラルなど数多くのバリエーションを使用している。
表現
[編集]コーチと振付師
[編集]1995年、5歳でスケートに出会った浅田は、名東フィギュアスケートクラブに入会し、門奈裕子コーチに師事した[7]。2000年からはグランプリ東海クラブに移籍し、山田満知子・樋口美穂子両コーチに師事した[8]。2006–2007シーズンには日本の練習環境が良くないことから米国に拠点を移し、ラファエル・アルトゥニアンに師事[9]。以降2シーズンにわたって指導を受けたが、2008年四大陸選手権前に師弟関係を解消した[10]。以降は愛知県に拠点を移し、2008–2009シーズンからは2シーズンにわたってタチアナ・タラソワが浅田のメインコーチとなった。2010年の夏には長久保裕のもとでジャンプの矯正に取り組み[11]、秋からは佐藤信夫がメインコーチとなり、ジャンプを含む全てのスケート技術の見直しに取り組んだ[12]。2011年からは佐藤信夫の妻・久美子も指導に加わり[13]、2017年の現役引退まで師弟関係が続いた。
幼少期の振付は全てコーチが行っていた。グランプリ東海に移籍して以降は樋口美穂子が振付を担当し、2004–2005シーズンには初めて海外の振付師であるリー=アン・ミラーに振付を依頼した。シニアに移行した2005–2006シーズンからはローリー・ニコルが振付を担当し、『くるみ割り人形』・『ノクターン』・『愛の夢』など数々のプログラムを振り付けた。2007–2008シーズンからはタチアナ・タラソワに振付を依頼し、『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア』・『仮面舞踏会』・『鐘』など浅田の新たな面を引き出すプログラムを作った。2006–2007シーズン以降、現役引退までニコルとタラソワが浅田の全競技プログラムを振り付けた。
アイスショー
[編集]アイスショーの出演
[編集]アイスショーのプロデュース
[編集]浅田真央サンクスツアー
[編集]- 浅田真央
- 浅田舞
- 無良崇人
- 今井遥
- 林渚
- 橋本誠也
- 川原星
- ガンスフ・マラルエレデン
- エルネスト・マルティネス
- 山本まり
- 河内理紗
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 希望の軌跡 2017, p. 92.
- ^ 吉田 2011, pp. 48–49.
- ^ 吉田 2011, pp. 144–147.
- ^ “ジャンプを求めて…アスリート浅田真央が残したもの”. 読売新聞オンライン. 読売新聞 (2017年4月11日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ 吉田 2013, pp. 20–21.
- ^ 吉田 2013, pp. 17–20.
- ^ 吉田 2011, p. 22.
- ^ 山田 2007, p. 28.
- ^ 山田 2007, p. 37.
- ^ 吉田 2011, pp. 152–153.
- ^ 吉田 2013, p. 17.
- ^ 吉田 2013, pp. 14–25.
- ^ 吉田 2013, pp. 41–42.
参考文献
[編集]- 宇都宮直子『浅田真央、15歳』文藝春秋、2006年4月4日。ISBN 978-4163682303。
- 山田満知子『素直な心が才能を伸ばす!』青春出版社、2007年4月5日。ISBN 978-4413036375。
- 田村明子『パーフェクトプログラム 日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』新潮社、2010年3月1日。ISBN 978-4103040323。
- 吉田順 著、伊川龍郎 編『浅田真央 さらなる高みへ』学研教育出版、2011年2月25日。ISBN 978-4052032929。
- 浅田真央; ワールド・フィギュアスケート編集部『浅田真央 私のスケート人生』新書館、2017年12月30日。ISBN 978-4-403-23126-1。