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利用者:冰川碧生/サブページ3

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世界政府とは、漫画ONE PIECEに登場する架空の組織である。

概要

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世界政府の旗。
4つの海と「偉大なる航路」にある加盟国の結束を示す。旗への攻撃は世界政府への宣戦布告を意味している。

作中の世界をまとめる国際組織。800年前に20人の王によって創設された。本部は「聖地」マリージョアにある。最高権力者は「五老星(ごろうせい)」という5人の老人。その下には海軍・サイファーポールなどを統括する立場の「世界政府全軍総帥」が存在する。役人たちは、身に付けているスーツ、ネクタイ、帽子が全て黒一色に統一されている。

世界中に加盟国を持ち、その数は170カ国以上に及ぶ。作中に登場した加盟国はアラバスタ王国、サクラ王国(旧ドラム王国)、イルシア王国、ゴア王国、リュウグウ王国、ドレスローザ。4年に一度、世界中の加盟国の代表を集めて「世界会議(レヴェリー)」が開かれる。主権を保持しているであろう各加盟国に対しても、一定の政治介入ができる模様[注 1]

海軍やサイファーポールなどを使い、世界の秩序を保っている。だが、徹底した情報統制によって自分たちに不都合なことは隠蔽し、場合によっては強力な軍事力を用いて、民間人の犠牲も厭わず事実のもみ消しを行っている。

五老星

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世界政府最高権力者である5人の老人たち。顔ぶれは20年以上前から変わっていない。
空白の100年の真実について知っている模様。世界の支配と秩序のために、危険因子を徹底的に排除している。22年前、空白の100年について研究していたオハラを敵とみなし、バスターコールに掛けた。また「D」についても何か知っている模様で頂上戦争後にその名が人目に付きすぎた事を警戒した。海軍をあくまで政府の「表の顔」と考えている。立場的には天竜人よりも下であり、ドフラミンゴの七武海脱退報道の件ではCPに一任していた。

世界貴族

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聖地・マリージョアの住人。別名、天竜人(てんりゅうびと)。800年前に「世界政府」を作り上げた20人の王たちの末裔で、絶大な権力を持っている。ネフェルタリ家以外の王族はマリージョアへ移住したため、王がいなくなった19の国では新たな王族が誕生した[注 2]

名前の後に男性は「聖(せい)」、女性は「宮(ぐう)」が付く。自分たちを人間ではなく神と認識しており、一般人のことを「下々民(しもじみん)」と呼び蔑んでいる。また、彼らと同じ空気を吸わないよう、カプセル状のマスクと防護服のような物を身につけている。男性は語尾に「え」、女性は語尾に「アマス」と付ける特徴的な口調で話す。世界貴族専用の身分証明のチップを所持している。

悪質極まりない治外法権を認められており、例えば気に食わないという理由で一般人を殺傷しても一切罪に問われない。彼らが傷付けられた場合、海軍本部の大将が軍艦を率いて派遣される。その権限は世界政府最高権力である五老星寄りも上である。作中に登場した天竜人は一部を除き傲岸不遜・厚顔無恥であり、一般人を奴隷にし非人道的に扱うなど傍若無人の限りを尽くしている[注 3]。天竜人の奴隷には天竜人の紋章の焼印(「天駆ける竜の蹄」)が焼きつけられる。また、各国の一般市民は世界貴族への貢ぎ金「天上金(てんじょうきん)」 を搾取されており、天上金によって一国が滅んだ事例もある。そのため、一般人からは強烈な憎悪の対象となっている。

ネフェルタリ家

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アラバスタ王国を治める王族。20の「創造主」では唯一マリージョアへの移住を拒否したため、天竜人には含まれない。

ドンキホーテ一族

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かつてドレスローザを治めていた王族。マリージョアに移住した19の王族の一つ。900年前まで小人のトンタッタ一族を奴隷として服従させ、過酷な労働を強いていた。33年前、ドフラミンゴの父ホーミング聖が、世界貴族の地位・権力全てを捨て地上に移住した。そのため、ドンキホーテ一族は「裏切り者の一族」として扱われている。

ドンキホーテ・ドフラミンゴ
ドンキホーテ海賊団船長。ドレスローザ元国王。
ドンキホーテ・ホーミング聖
声 - 村治学
ドフラミンゴとロシナンテの父親。故人。
温厚で良心的な人物であくまで自分たちも「人間」であるという考えを持ち、他の天竜人からは異端的存在と見なされていた。だが、考えが甘い面があり、天竜人が一般市民にどう思われているか把握していなかった。
33年前、天竜人の地位を捨て、家族と共にマリージョアから「北の海」の世界政府非加盟国へ移住する。しかし移住先の住民達に正体が発覚し[注 4]、家族で追われる身となってしまう。妻と子供だけでもマリージョアに帰らせてくれと懇願するも拒否され、逃亡生活を続ける過程で妻を喪う。自身は息子たちと共に迫害されたあげく、天竜人を恨む一般市民から地獄ともいえる拷問を受け続けた。地上移住から2年後、母を失い拷問を受けた事に怒り聖地へと帰ろうとするドフラミンゴに銃殺された。自分の招いた行動が家族を不幸にしたことを受け止め、死の間際には抵抗することなく、自分が父親であったことを息子たちに謝罪していた。
ホーミング聖の妻
ドフラミンゴとロシナンテの母親。本名不明。故人。
33年前に家族と共に地上へ移住するも、逃亡生活の過程で劣悪な環境下での生活が悪影響を及ぼし病死した。

その他

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ロズワード聖
声 - 掛川裕彦
ロズワード一家の主。チャルロス聖・シャルリア宮の父親。
奴隷の船長をコレクションしており、そのうちの何人かを子に貸している。内部にライフルを仕込んだ杖を携帯している。誕生日は6月28日[2]
人間オークション会場でチャルロスがルフィに殴り飛ばされたことに激怒し、海軍大将の増援を命令したが、偶然上から落下してきたウソップの下敷きとなり気絶した。
チャルロス聖
声 - 茶風林
ロズワード聖の息子で、シャルリア宮の兄。
気に入らない者や逆らう者は拳銃を撃って黙らせる暴虐な性格。妻を12人抱えており、見初めた女性は有無を言わさず妻に任命してマリージョアに連れ去る反面、飽きたらあっさりと下々民に戻してしまう。街中で鼻水が垂れても気にも留めない。誕生日は6月1日[2]
人魚を欲しがっており、人間オークションでケイミーに対し5億ベリーを提示した。会場内にハチを見つけると拳銃で彼を撃ったあげく奴隷にしようとしたため、激怒したルフィから強烈なパンチを喰らい気絶した。
シャルリア宮
声 - 笠原留美
ロズワード聖の娘で、チャルロス聖の妹。
端正な容姿をしているが、父兄同様に暴虐な性格で、高慢な態度が目立つ。犬のサルウを飼っている。誕生日は3月29日[2]
人間オークション会場でチャルロスがルフィに殴られた後、ルフィたちが助け出そうとしているケイミーを拳銃で撃とうするが、レイリーが放った「覇王色の覇気」を受け、気絶した。
ジャルマック聖
声 - 増谷康紀
12年前、ゴア王国を訪問した天竜人。誕生日は11月9日[2]
「自分の船の前を横切った」と言う理由により、サボの小船を容赦なく砲撃し沈めた。
ミョスガルド聖
声 - 後藤哲夫
10年前、リュウグウ王国に現れた天竜人。
大金をはたいて購入した魚人奴隷たちを取り返すため、魚人島を目指す。その途中海底生物に襲われて船が難破し、魚人島に漂着したところを元奴隷たちに海難事故に見せかけて殺されそうになるが、オトヒメ王妃によって助けられる。マリージョアに帰還する際、同行を希望するオトヒメ王妃を連れて行き、天竜人の書状が書かれるきっかけを作った。
ミョスガルド聖の父
声 - 岸野一彦
ミョスガルド聖の父親。本名不明。息子に、ジンベエが七武海になったことで、元奴隷が恩赦を受け魚人島に帰ったことを伝えた。

海軍

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世界政府直属の海上治安維持組織。「偉大なる航路」を管轄する海軍本部は三大勢力の一角。

エニエス・ロビー

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世界政府直属の裁判所がある「司法の島」。「偉大なる航路」前半にある不夜島(昼島)。三つ首のバスカビルが裁判長。島内の「司法の塔」はCP9の拠点。普段は海兵や法番隊など計1万人の兵力で警備されている。海列車でウォーターセブンと結ばれているが、民間人は原則立ち入ることができない。

世界政府には権力分立制度がないため、裁判所でありながら、実態は政府の決定にそのまま従う形だけの司法機関である。11人の陪審員がいるものの、全員が元海賊の死刑囚であり、連行された者の道連れを望むため、800年の歴史上において無罪判決が下されたことは一切ない。そのため罪人は名ばかりの裁判を受け、一切の例外なく「正義の門」からタライ海流でインペルダウンか海軍本部に連行される。裁判所から先の司法の塔への道は、裁判所の建物に格納されている跳ね橋でしか進むことはできず、2ヶ所のレバーを操作することによって跳ね橋が下りる。司法の塔から地下道を通って地上に出て「ためらいの橋」を渡った先に「正義の門」がある。

800年の間鉄壁を誇っていたが、エニエス・ロビー編での麦わらの一味襲撃とスパンダムによって発動されたバスターコールで壊滅した。

登場人物

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バスカビル
声 - 大場真人(左)、園部啓一(中央)、服巻浩司(右)
エニエス・ロビー裁判長。
ケルベロスのように3つの頭を持つように見えるが、実際は仲良し3人組がくっついているだけ。異名は「3つ首のバスカビル」。向かって左のオカマのようなしゃべり方をするのが「バス」、同じく右のいかつい髭面の男が「カビル」、中央の立派な白髭を蓄えている男は自称「お姫さま」。レツゴー三匹の漫才のような会話を常に繰り広げる(中央の男がボケで他の2人がツッコミ)。
裁判所まで走ってきたロケットマンの前に立ちはだかったが、3人とも轢かれた。
法番隊
声 - 中尾良平(隊長)、平井啓二(隊員)
エニエス・ロビーの一級衛兵部隊。正式名称は「法の番犬部隊」。犬に乗って移動する。
ルフィらの侵入で、バスカビルにより100名が本島前門に配備されたが、パウリー、ルル、タイルストンに壊滅させられた。
有罪陪審員
バスカビルの指令で出動する特別部隊。
左肩に「有罪」と刺青を彫っており、掛け声も「有罪」。巨大な鎖付き鉄球を武器とする。「公正なる11人の陪審員」という名目だが、全員が元海賊の死刑囚であり、連行された者の道連れを望むため、エニエス・ロビーの歴史上無罪判決が下されたことはない。ルフィたちに壊滅させられた。
オイモ&カーシー
エニエス・ロビーの門番を務める二人組の巨人。
ギャサリン
エニエス・ロビー給仕職員。
ブサイクだが異性には人気があるエニエス・ロビーのアイドル。ジャブラを始め多くの男に告白されているが、当の本人は「顔が良い」と言う理由でルッチに片想いしており、そのためジャブラ達を振っている[3]
ジョルジ[2]
声 - 阪脩
エニエス・ロビー先代裁判長。
24年前、司法船でトムを裁きに来た際、トムの海列車構想を聞き、10年の執行猶予を与えた。再来時、トムの願いを聞き入れ彼1人だけを連行するよう命じた。

サイファーポール

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世界政府直下の諜報機関。

インペルダウン

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世界政府が所有する海底の大監獄。

王下七武海

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世界政府によって公認された7人の海賊たち。

その他登場人物

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コング
声 - 石塚運昇
世界政府全軍総帥。元海軍本部元帥。
五老星の下で、海軍、サイファーポール、エニエス・ロビーなどの世界政府の機関を統括する。
27年前は海軍本部元帥の座にいた。マリンフォード頂上戦争終戦後、ガープとセンゴクの退任を受理するが、若い海兵の育成のために軍に残るよう諭した。
帽子の幹部[4]
声 - 増谷康紀
世界政府の高官。
本名・役職は不明。ドフラミンゴによれば、海軍元帥センゴクよりも上の地位にいるという。
ドフラミンゴに命令を出し、モリアを襲撃させた。
コーギー
声 - 江川央生
世界政府の役人。
海賊の臭いを嗅ぎ分ける優れた嗅覚を持つ。
アイスバーグから古代兵器「プルトン」の設計図を譲り受けるために何度か派遣されたが、毎回軽くあしらわれていた。ロビン護送の際、隠れていたそげキングに勘付くが、返り討ちに遭った。

注釈

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  1. ^ 麦わらの一味とアラバスタ王女ビビとの別れの場面で、世界政府直下の海軍であれば、加盟国の要人をも罪人として処分し得る可能性が示唆されている。
  2. ^ 例えば、ドレスローザではドンキホーテ一族がマリージョアに移住し、代わりにリク王家が誕生した。
  3. ^ 作中に登場した天竜人のほとんどは醜男として描かれるが、作者曰く「優しさのかけらもない様な奴らは、変な顔にしてやる」とのこと[1]
  4. ^ 原作では天竜人であったことが発覚した理由は描かれていない。アニメ版では、ホーミング聖が地上に暮らし始めた際、住民達にマリージョアから移住した天竜人であった事実を話したことが理由となっている。

脚注

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  1. ^ 第80巻SBS
  2. ^ a b c d e 『ONE PIECE BLUE DEEP』
  3. ^ 第42巻SBS
  4. ^ 名前はアニメより。