田口和奈
田口 和奈(たぐち かずな、1979年 - )は、ウィーンを拠点に活動する日本のアーティスト[1]。
概要
[編集]東京都に生まれる。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、2005年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了、2008年に同大学院美術研究科美術専攻油画研究領域修了[2]。
2010年には五島記念文化賞美術新人賞[3]を受賞。
2013年より文化庁新進芸術家海外留学制度にてウィーンへ。以後オーストリア、ウィーンを拠点に制作を続ける。
2024年に着想した展覧会「崇高さに関する抽象的な覚書 広島市現代美術館(広島)」[4]が広島市現代美術館(広島)にて開催。
作品について
[編集]- “絵画を写真にする”という制作方法で、視覚のイニシアティブを問う作品を提示している[3]。
- 作品は複雑なプロセスの積み重ねから創られる。ファッション雑誌やネットに氾濫する様々なイメージの収集から始まり、それらをバラバラに解体してモンタージュし、それを絵画にする。緻密な筆致で描かれた絵画は写真に撮られ、新たなメディアを介して作品になる[5]。
主な個展
[編集]2003年
[編集]「ロストブロマイド—西村智弘企画vol.11現在性の美術」GALLERY MAKI(東京)
2006年
[編集]「その中にある写真」TARO NASU Gallery(東京)
「不在の肖像」広島市現代美術館ミュージアムスタジオ(広島)
2009年
[編集]「そのものがそれそのものとして」SHUGOARTS(東京)
「半分グレーでできている」void+(東京)
2019年
[編集]「エウリュディケーの眼"」void+(東京)
2022年
[編集]Le Forum「A Quiet Sun」田口和奈展“A Quiet Sun“ by Kazuna Taguchi
主なグループ展
[編集]2003年
[編集]「栞展」藍画廊(東京)
2006年
[編集]「Rapt! 20 contemporary artists from Japan(国際交流基金主催)」
Center for Contemporary Photography(メルボルン他オーストラリア複数会場)
「Taipei Biennial: Dirty Yoga」台北市立美術館(台北)
2007年
[編集]「ポートレートセッション」広島市現代美術館(広島)
「VOCA展2007」上野の森美術館(東京)
2008年
[編集]「Biennale Cuvee」OK Center for Contemporary Art(リンツ)
「トレース・エレメンツ―日豪の写真メディアにおける精神と記憶」東京オペラシティーアートギャラリー(東京)
Performance Space(シドニー)
2011年
[編集]「ヨコハマトリエンナーレ2011:OUR MAGIC HOUR」横浜美術館(神奈川)
2012年
[編集]「日本の新進作家vol.11:この世界とわたしのどこか」 東京都写真美術館(東京)
2019年
[編集]「イメージを読む 写真の時間」東京都写真美術館(東京)
2022年
[編集]「光のメディア」東京都写真美術館(東京)
出版物
[編集]脚注
[編集]- ^ https://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/220617/[名無しリンク]
- ^ “cv”. Kazuna Taguchi. 2024年7月5日閲覧。
- ^ a b “田口和奈(たぐちかずな)”. 公益財団法人 東急財団. 五島記念文化賞. 2024年6月21日閲覧。
- ^ “崇高さに関する抽象的な覚書”. 広島市現代美術館. 展覧会 (2023年3月30日). 2024年7月19日閲覧。
- ^ “田口和奈 「半分グレーでてきている」”. Tumblr. void +. 2024年6月21日閲覧。
- ^ “Kazuna Taguchi "Eurydice"”. Tumblr. void +. 2024年7月12日閲覧。