モナミ (東中野)
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モナミ | |
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情報 | |
用途 | 洋風のレストラン兼結婚式場 |
旧用途 | 木部一枝 |
設計者 | 遠藤新 |
建築主 | 木部一枝 |
所在地 | 東京都中野区住吉町58番地 |
座標 | 北緯35度42分34秒 東経139度41分01秒 / 北緯35.70944度 東経139.68361度座標: 北緯35度42分34秒 東経139度41分01秒 / 北緯35.70944度 東経139.68361度 |
モナミは、東京都中野区に所在した料理店。当時の地名では同区住吉町[1]。
概要
[編集]1929年(昭和4年)に「レストランモナミ」となった[1]。モナミという店名は、経営者である幸田文輔の夫人が岡本かの子の秘書恒松安夫の親戚であった縁があったことから岡本かの子が命名しており、以降岡本かの子をはじめとして様々な文化人がモナミを訪れるようになったという[1]。
年代はつまびらかではないが、中野の富豪の屋敷をレストランとして改装した支店を出している[2]。この建物は、設計がフランク・ロイド・ライトの弟子にあたる遠藤新の手によるものといわれる[3]。また、これとは別に新宿にも支店があったという[3]。
岡本太郎との縁
[編集]前述のとおり、岡本太郎の母である岡本かの子との縁があり、太郎の写真もモナミのパンフレットによく登場したという[2]。
夜の会
[編集]岡本太郎と花田清輝が1947年(昭和22年)に結成した「夜の会」の研究会の会場としても使用された[2]。椎名麟三 、埴谷雄高、梅崎春生、野間宏、安部公房などが 参加し、アヴァンギャルド芸術について熱い討論が行われた[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 中野区立中央図書館 2020, p. 2.
- ^ a b c 陣内秀信ら 2012, p. 50.
- ^ a b 陣内秀信ら 2020, p. 44.
- ^ 中野区立中央図書館 2020, p. 5.
参考文献
[編集]- 杉山悦子、野田尚稔、矢野進 ほか 編『<世田谷時代 1946-1954の岡本太郎>展 戦後復興期の再出発と同時代人たちとの交流』世田谷美術館、東京、2007年。
- 陣内秀信、三浦展 編『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』NTT出版、2012年12月27日。ISBN 978-4-7571-4301-2。
- 陣内秀信、三浦展 編『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2022年1月10日。ISBN 978-4-480-43788-4。
- 中野区立中央図書館 編『第16回 中野区ゆかりの著作者紹介展示 幻のモナミ~東中野に集った文化人~』中野区立中央図書館、2020年3月31日 。