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八戸鉱山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八戸キャニオンから転送)

座標: 北緯40度27分02秒 東経141度32分15秒 / 北緯40.4505度 東経141.5376度 / 40.4505; 141.5376

八戸鉱山

八戸鉱山(はちのへ こうざん)は、青森県八戸市にある露天掘り鉱山である。石灰石を採掘しており、現在でも操業中である。八戸鉱山株式会社が経営している。地元では、八戸キャニオン[1]と呼ばれている。展望台も設置されていて自由に眺めることができる[2]

採掘

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八戸鉱山周辺の空中写真。2013年4月16日撮影の7枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

人工ではあるものの日本一標高が低い(陸地上の)地点が存在する。その深さは海抜約-170m、つまり海面下である。かつては海抜0mに目印があったが、採掘が進んで消えてしまっている[3]

総延長が10kmにも及ぶ地下輸送管が八戸港埠頭まで延び、採掘された石灰石をベルトコンベアで輸送している。石灰資源の一部は八戸セメントに送られている。 

鉱山はすり鉢状に掘り進められたが、これ以上深く掘削するには横側に掘り進める必要がでてきたため、西側に200mほど拡張する予定である。

基本データ

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  • 鉱区の幅:南北に約2km、東西に約1.2km
  • 深度:海抜-170m 地表(川面)から190m
  • 石灰石埋蔵量:10億トン

歴史

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  • 1970年昭和45年) 八戸埠頭へ石灰を運ぶためのトンネルの建設が始まる
  • 1973年(昭和48年) 八戸鉱山から八戸埠頭までの地下輸送管が完成する

法人概要

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八戸鉱山株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
031-0815
青森県八戸市大字松館字長坂9-1
設立 1970年8月25日
業種 鉱業
事業内容 石灰石の採掘・販売
資本金 1億円
売上高 66億67百万円(2013年3月期)
純資産 52億40百万円(2013年3月現在)
総資産 125億54百万円(2013年3月現在)
従業員数 99名(2018年度)
主要株主 日鉄鉱業株式会社70%
住友大阪セメント株式会社30%
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日鉄鉱業の子会社である八戸鉱山株式会社が所有、経営している。旧商号は住金鉱業株式会社。かつては新日鉄住金(現:日本製鉄)の傘下にあったが、2013年に新日鐵住金が保有する全株式(持株比率70%)を日鉄鉱業に譲渡し、同社の子会社となった[4]。それにともない、2014年4月1日に社名を八戸鉱山株式会社に変更した。

アクセス

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脚注・出典

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  1. ^ キャニオン(Canyon)は英語で「峡谷」の意味。
  2. ^ 八戸キャニオン”. VISIT HACHINOHE. 2022年8月24日閲覧。
  3. ^ 【セメントのある風景】(1)八戸キャニオン 海面下の石灰石、日本で唯一採掘”. 日刊工業新聞 (2018年4月27日). 2022年8月24日閲覧。
  4. ^ 住金鉱業株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ”. 日鉄鉱業 (2013年8月2日). 2022年8月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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