八丁堀停留場
八丁堀停留場 | |
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本線下り西広島方面ホーム | |
はっちょうぼり Hatchobori | |
所在地 | 広島県広島市中区八丁堀・鉄砲町 |
所属事業者 | 広島電鉄 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム |
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乗降人員 -統計年度- |
(本線)8,618[1]人/日 (白島線)2,020[1]人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)11月23日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■本線 |
駅番号 | ●M7 |
キロ程 | 1.6 km(広島駅起点) |
◄M6 胡町 (0.2 km) (0.2 km) 立町 M8► | |
所属路線 | ■白島線 |
駅番号 | ●W1 |
キロ程 | 0.0 km(八丁堀起点) |
(0.5 km) 女学院前 W2► |
八丁堀停留場(はっちょうぼりていりゅうじょう、八丁堀電停)は、広島県広島市中区八丁堀および鉄砲町にある広島電鉄本線・白島線の路面電車停留場。両路線の乗換え停留場である。駅番号は本線がM7、白島線がW1。
歴史
[編集]八丁堀停留場に乗り入れる2つの路線、本線と白島線は1912年(大正元年)11月に同時に開通し[2]、当停留場もこれと同時に開設されている[3]。「八丁堀」の名からも窺えるように、路線は広島城の外堀を埋め立てて造られた道路上に敷かれ、白島線の線路は現在より西側の道路上に敷かれていた[4]。
1945年(昭和20年)8月6日の原爆投下により広島電鉄の市内線は被害を受けるが、本線は己斐方面から順次復旧し、同年9月には当停留場から紙屋町方面が、10月には広島駅方面も運行を再開した[2]。一方の白島線は戦後に新しく建設された白島通りへと路線が移設され、1952年(昭和27年)に運行を再開している[4]。当停留場の白島線ホームもこのとき100メートル東へ移設され、それまでの線路は廃止された[3][4]。
年表
[編集]- 1945年(昭和20年)
- 1952年(昭和27年)6月10日:白島通りの完成により、白島線が営業再開[6]。路線が移設され、当停留場の白島線ホームも現在地に移設[3][6]。
- 2013年(平成25年)2月15日:9号線の運行が当停留場から江波まで延長[7][8]。
停留場構造
[編集]広島電鉄の市内線はほぼ全区間で道路上に軌道が敷設された併用軌道で、当停留場も相生通りと白島通りが交差する八丁堀交差点の上に軌道が敷かれている。本線は東西方向に2本の線路が伸び、ホームはそれを挟みこむように2面置かれている[9]。ただし互いのホームは交差点を挟んで斜向かいに位置していて、交差点の東に広電西広島駅方面の下りホーム、西に広島駅方面の上りホームがある[9][10]。
いっぽう白島線の軌道は本線の両ホームの間から分岐し、2本の線路が北方向へ通じる[9]。白島線の線路は西方向に伸びる本線下り側の線路とつながっている[9]。ホームは交差点の北、上り線側に1面のみで、片面のみが線路に接するように配されている[9][10](単式ホーム)。乗り場の北側には渡り線があり[9]、折り返しの営業列車は上りホームに到着後そのまま折り返し、渡り線を通って白島方面へ向かう。
1977年(昭和52年)には電車の接近を知らせる表示器が、1988年(昭和63年)には上屋が備え付けられている[11]。このうち接近表示器は2008年(平成20年)2月に改良が加えられ、到着までの時間や車両の種類も表示されるようになった[12]。駅員は配置されていない無人駅であるが、フラワーフェスティバルやとうかさんの開催時には出札要員が配置され[9]、可搬式運賃箱を用いた運賃収受を行う。
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本線上り広島駅方面ホーム
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白島線ホーム
運行系統
[編集]当停留場には広島電鉄が運行する系統のうち1号線、2号線、6号線、9号線、それに0号線が乗り入れる。当停留場を経由して本線と白島線を結ぶのは9号線で、それ以外の系統は本線の乗り場のみを使用する。
9号線は従来白島停留場と当停留場を結ぶ便のみだったが、2013年のダイヤ改正により、一部の便が当停留場から本線に直通することとなり、江波線の終点である江波停留場まで運行が延長された[13]。この直通運転の際には、白島行きが本線広島駅方面行きホームに、江波行きが白島線ホームに停車する運用となっている[13]。
本線下りホーム (紙屋町東方面) |
(広電本社前経由)広島港ゆき | |
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(土橋経由)広電宮島口ゆき、広電西広島ゆき | ||
(土橋経由)江波ゆき | ||
広電本社前ゆき、日赤病院前ゆき | ||
本線上りホーム (広島駅方面) |
広島駅ゆき | |
白島ゆき(本線からの直通電車のみ) | ||
白島線ホーム (白島方面) |
白島ゆき | |
江波ゆき(本線への直通電車のみ) |
利用状況
[編集]- 八丁堀停留場の1日平均の乗降人数は15,168人である。(平成11年度)
停留場周辺
[編集]周辺は広島市の繁華街で、南には広島三越と福屋八丁堀本店が店を構える[9]。
- 広島金座街商店街
- 広島市中の棚商店街
- 広島本通商店街
- 袋町裏通り
- えびす通り商店街
- 流川
- 流川通り
- 天満屋八丁堀ビル - ヤマダ電機LABI広島を核とする商業施設
- ひろぎんウツミヤ証券
- 広島ちゅうぎんビル
- 広島パルコ
- 四国銀行広島支店
隣の停留場
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “2022年度 移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)” (PDF). 広島電鉄. 2023年12月21日閲覧。
- ^ a b 『広島のチンチン電車 市内線と宮島線波乱に富んだ86年のドラマ』郷土出版社、1998年、227-236頁。ISBN 4-87670-110-5。
- ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』150-157頁
- ^ a b c 『広電が走る街 今昔』33-36・96-97頁
- ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』43頁
- ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』125頁
- ^ “「赤紫」の新車両きょうデビュー 超低床 広電が出発式”. 中国新聞 (中国新聞社): p. 9. (2013年2月15日)
- ^ “超低床の路面電車お披露目<動画あり>”. 中国新聞 (中国新聞社). (2013年2月15日). オリジナルの2013年2月18日時点におけるアーカイブ。 2016年7月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、8・76頁頁。ISBN 978-4-06-295157-9。
- ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103・107頁頁。ISBN 978-4-7942-1711-0。
- ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』438-440頁
- ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』297・445頁
- ^ a b “新型超低床車両1000形の営業運行開始について”. 広島電鉄 (2013年2月6日). 2015年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4。
- 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 八丁堀 | 電車情報:電停ガイド - 広島電鉄