箱根 駒ヶ岳ロープウェー
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(伊豆箱根鉄道箱根駒ヶ岳ロープウェーから転送)
箱根 駒ヶ岳ロープウェー(はこね こまがたけロープウェー)は、神奈川県足柄下郡箱根町の箱根駒ヶ岳を登る、西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する全長1,783 mの索道である。2016年1月までは、伊豆箱根鉄道の駒ヶ岳索道線(こまがたけさくどうせん)として運営されていた。
同索道は箱根火山の中央火口丘である標高1,327 mの駒ヶ岳の頂上部と、芦ノ湖畔の箱根園と結び、山頂部は箱根周辺の市街地や富士山などを見渡せるなど展望に優れ多くの観光客が訪れる。また、箱根神社元宮(もとつみや)[1]などもある。
2005年には、同じ伊豆箱根鉄道が運営した駒ヶ岳ケーブルカーが廃止され[2]、駒ヶ岳山頂への唯一の交通手段となった。
運転方式
[編集]- 箱根園駅 - 駒ヶ岳頂上駅間で運転している。15 - 20分ごとの運行で所要時間7分。
歴史
[編集]- 1962年(昭和37年)3月8日:事業許可。
- 1963年(昭和38年)4月27日:箱根駒ヶ岳ロープウェー開業[4]。
- 1986年(昭和61年)10月:搬器を更新。
- 2016年(平成28年)2月1日:伊豆箱根鉄道からプリンスホテルへ事業移管。
- 2020年(令和2年)10月5日:駒ヶ岳頂上駅での運転室部品破損のため上下線のゴンドラが出発直後に停止。乗客はスタッフの誘導により非常ドアからロープを使って1人ずつ降下した[5]。翌日より運休となったが、10月28日より運転再開[6]。
- 2022年(令和4年)4月1日:プリンスホテル(現法人:西武リアルティソリューションズ)から西武・プリンスホテルズワールドワイドへ事業移管。
- 2023年(令和5年)6月25日:年次点検実施中に部品交換が必要なことが判明したため運休[7]。9月20日運転再開。
駅
[編集]- 箱根園駅(北緯35度12分47.5秒 東経139度0分36.8秒 / 北緯35.213194度 東経139.010222度) - 乗り換え:芦ノ湖遊覧船(箱根園港)、伊豆箱根バス、小田急ハイウェイバス
- 駒ヶ岳頂上駅(北緯35度13分25.2秒 東経139度1分26.3秒 / 北緯35.223667度 東経139.023972度) - 案内上は「頂上駅」「山頂駅」などと称されることがある。
備考
[編集]- 毎年元旦には駒ヶ岳山頂にて初日の出を拝む人のために、早朝運転が実施される。
- 西武グループの施設ではあるが、西武鉄道各駅[8]で発売されている「箱根フリーパス」[9]は使用できない。ただし、乗車券購入時に箱根フリーパスを提示することで、10%の割引運賃が適用される。
- 伊豆箱根鉄道の「箱根旅助け」の使用ができ、「箱根バスフリー」でも割引運賃が適用される[10]。
ギャラリー
[編集]-
箱根園駅(2020年2月)
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頂上駅(2020年2月)
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頂上駅(2020年2月)
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左側に頂上駅、右側に箱根元宮(2020年2月)
脚注
[編集]- ^ 箱根元宮(奥宮)について 箱根神社ホームページ
- ^ 浅井康次 (2008). “観光鉄道の現状について”. 運輸政策研究 11 (2): 55-59.
- ^ “ロープウェーがデザイン一新 箱根駒ケ岳”. 神奈川新聞. (2016年5月24日) 2020年9月30日閲覧。
- ^ 「箱根駒ヶ岳のロープウェーが開通」『交通新聞』交通協力会、1963年5月1日、4面。
- ^ “箱根のロープウエーが急停止 一時33人宙づり、けが人なし”. 47NEWS (2020年10月5日). 2020年10月5日閲覧。
- ^ “箱根駒ケ岳ロープウェー28日運転再開 破損部品を交換”. 神奈川新聞. (2020年10月27日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ 箱根 駒ヶ岳ロープウェー部品交換による運休のお知らせ
- ^ 池袋駅、西武新宿駅、小竹向原駅、新桜台駅、多摩川線内各駅を除く。
- ^ 小田急電鉄が発売している小田急箱根、箱根登山バス等、小田急グループの交通機関の周遊券。西武各駅で発売されているものは発駅 - 池袋駅または西武新宿駅間の往復割引が付いた小田急新宿駅発のもの。
- ^ これらのきっぷでは、小田急グループの各交通機関の利用はできない。また西武各駅では発売されていないので、西武観光などの旅行代理店や小田原駅前の伊豆箱根鉄道の観光案内所などで購入することとなる。
外部リンク
[編集]- 箱根 駒ヶ岳ロープウェー - 箱根園