コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

伊奴寝子社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊奴寝子神社から転送)
伊奴寝子社
伊奴寝子社
社殿
地図
所在地 神奈川県座間市座間1-3437
位置 北緯35度29分35.75秒 東経139度23分35.6秒 / 北緯35.4932639度 東経139.393222度 / 35.4932639; 139.393222
主祭神 保食神
愛育大神
犬祖大神
猫祖大神
社格 座間神社(旧村社)の境内社
創建 2012年平成24年)8月
別名 伊奴寝子神社(いぬねこじんじゃ)
テンプレートを表示

伊奴寝子社(いぬねこしゃ)は神奈川県座間市にある座間神社境内社

2012年平成24年)8月に創建された全国でも珍しいペットたちのための唯一の神社[1][2]。その名称より専用の神社という印象を受けざるを得ない[3]が、「すべての愛しい生き物たちをお守りするための社」[1][2][4]である。

概説

[編集]

創建当初、「伊奴寝子社」と表記されていたが、2013年(平成25年)夏頃、現在の表記に改られる[1][5][6][7][8][9]

専用の鳥居をくぐり参道の右に犬、左に猫の石座像が向かい合って配され、正面に台座を含め人の背丈ほどの高さの社殿が設置されている。社殿の内部には円形の小さなが祀られている。また、社殿の右傍に蚕神社(かいこじんじゃ)が併設されている。

蚕神社は「かつて畜産や養蚕が盛んな頃[10]、当社(座間神社)の境内に家畜などを疫病から守護する」[4]ため設けられた[11]。 いつしか時代が変遷し、現代では犬や猫などのペットを家族の一員とし愛情を注ぐようになったため、蚕神社の形を変えて新たに伊奴寝子社を創建した[6][8][12]

案内板では蚕神社の別名を伊奴寝子社としている。蚕神社は現在の伊奴寝子社の創建以降に座間神社境内の寄宮(よせみや)より転社されている[13]

なお、当神社にはペット同伴で参拝可能である[1][4]

創建のきっかけ

[編集]

「犬や猫などは神道では不浄の存在とされ、本来は神社敷地内には立ち入れない」のが原則であった[14]。「広く動物の健康を祈願してきた蚕神社」は既に廃れていたが、伊奴寝子社創建の3年ほど前、子犬を抱えた若い女性の座間神社への参拝時の言葉「ここには動物を守ってくれる神様がいるんですよね。この子の健康を願いに来ました」を受けた事をきっかけに、寄宮にあった蚕神社を「参拝客にとってより分かりやすく、より親しみやすい名前にしようと検討し、今に至る」[14]

祭神

[編集]

保食神(うけもちのかみ)

[編集]

蚕神社の祭神でもある[13]

保食神[4]の死体の頭より「」、眉より「」を生じる(日本書紀 神代の条)。

愛育大神(めぐしのおおかみ)

[編集]

犬祖大神(いぬみおやのおおかみ)

[編集]

猫祖大神(ねこみおやのおおかみ)

[編集]

[1][2][5]

御利益

[編集]

大切なペットの健康長寿、無病息災、傷病平癒、開運招福、邪気祓い[1][2]

境内にある「犬」「猫」像を手の平でさすると願いが叶えられる[1][2][4]

写真・資料

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 座間神社 ご祈祷案内 伊奴寝子社の由来”. 座間神社. 2014年4月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e 旧案内板写真”. 伊奴寝子神社(いぬねこじんじゃ) クー太郎の「おまぬ日記」. 2014年5月3日閲覧。
  3. ^ 初版編集時 参照したWeb上訪問記の多くが「犬猫専用」の旨明記している事より
  4. ^ a b c d e 新案内板より
  5. ^ a b 伊奴寝子神社創建当初訪問(2012/8)時の様子を記録したブログ記事(創建最当初の手書案内板写真あり)”. シェフのだらりん日記. 2014年4月28日閲覧。
  6. ^ a b 伊奴寝子社創建一年後の様子を取材(2013/8)したブログ記事(「おしかけスピリチュアル」担当分ナレーションと写真)”. スピリチュアル女子大生CHIE(神林千恵子)の霊視鑑定. 2014年4月28日閲覧。
  7. ^ 2013年6月30日訪問時を明記したブログ記録(旧案内板を撮影)”. 伊奴寝子神社 ねこねこねこ. 2014年5月3日閲覧。
  8. ^ a b 「おしかけスピリチュアル」2013年8月20日(火)放送内容アウトライン”. 価格_com - テレビ紹介情報. 2014年5月3日閲覧。
  9. ^ ブログ「ねこねこねこ」の訪問とTV番組「おしかけスピリチュアル」の取材との間に神社名が改められているため変更時期を「夏」と特定した。
  10. ^ 高座郡では高座豚の生産が盛んであった。現座間市は旧高座郡のごく一部の地域を占める。
  11. ^ 蚕神社は昭和3年に座間神社境内へ奉遷された。奉遷元は座間市入谷星谷寺か?(座間市教育委員会掲示の「座間神社の由緒」による)。大和市・座間市の神社 座間神社 座間神社の由緒”. 猫のあしあと. 2015年12月25日閲覧。
  12. ^ 新案内板の意訳
  13. ^ a b 座間神社 由来・見所 境内社”. 座間神社. 2014年4月28日閲覧。
  14. ^ a b 『産経ニュース2018.2.10』座間神社前宮司 山本孝司(当時80)氏への取材。「」内は記事の引用。他は意訳・縮約。

参考資料

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]