伊号第四十八潜水艦
伊号第四十八潜水艦 | |
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基本情報 | |
建造所 | 佐世保海軍工廠 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 一等潜水艦 |
級名 | 伊十六型潜水艦 |
建造費 | 20,497,200円(予算成立時の価格) |
艦歴 | |
計画 | 昭和17年度計画(マル急計画) |
起工 | 1943年6月19日 |
進水 | 1943年12月12日 |
竣工 | 1944年9月5日 |
最期 | 1945年1月23日戦没 |
除籍 | 1945年5月10日 |
要目 | |
基準排水量 | 2,184トン |
常備排水量 | 2,554トン |
水中排水量 | 3,561トン |
全長 | 109.3m |
最大幅 | 9.10m |
吃水 | 5.34m |
機関 | 艦本式2号10型ディーゼルx2基 |
推進 | 2軸 |
出力 |
水上:14,000馬力 水中:2,000馬力 |
速力 |
水上:23.6kt 水中:8.0kt |
燃料 | 重油 |
航続距離 |
水上:16ktで14,000海里 水中:3ktで60海里 |
潜航深度 | 安全潜航深度:100m |
乗員 | 95名[2] |
兵装 |
40口径十一年式14cm単装砲x1門 九六式25mm連装機銃x1基2挺 九五式53cm魚雷発射管x8門(艦首8門)/九五式魚雷x20本 |
搭載機 | なし |
レーダー | 22号電探x1基 |
ソナー |
九三式探信儀x1基 九三式水中聴音機x1基 |
伊号第四十八潜水艦(いごうだいよんじゅうはちせんすいかん、旧字体:伊號第四十八潜水艦)は、日本海軍の潜水艦。伊十六型潜水艦(巡潜丙型)の8番艦[3]。
艦歴
[編集]1941年(昭和16年)の昭和17年度計画(マル急計画)により、佐世保海軍工廠で1943年(昭和18年)6月19日起工、12月12日進水、12月22日に艦艇類別等級別表に加えられ[3]、1944年(昭和19年)9月5日に竣工した。横須賀鎮守府籍となり、訓練部隊の第六艦隊第11潜水戦隊に編入。
12月7日、第15潜水隊に編入。
翌1945年、大津島に移動。1月9日に大津島を出港し、回天特別攻撃隊(金剛隊)としてウルシー環礁へ向け出港していくのを最後に消息不明[4]。
アメリカ側の記録によると、1月21日1930、ウルシー西方沖で哨戒中の米飛行艇マリナーがウルシーへ向け18ノットで浮上航走中の潜水艦を発見。同機はこの国籍不明の潜水艦に応答を求めたところ、急速潜航していったため爆雷2発とMk24電池式音響探知魚雷を投下した。哨戒機からの通報を受け、米護衛駆逐艦コーベジアーとコンクリン、ラビーの3隻が差し向けられた。23日0310、ヤップ島北東15浬地点付近でコーベジアーのレーダーが自艦から約9km離れた海域で光点を示した。その光点は18ノットで動いているようだった。0336、その光点が消えたため、潜航した潜水艦であると判断したコーベジアーは潜水艦を捜索。その結果聴音が行動中の潜水艦を探知し、ヘッジホッグによる攻撃を開始。まもなく、コンクリンとラビーも合流した。3隻で攻撃を続けているうち、潜水艦を見失ってしまう。0902、コーベジアーは再度潜水艦を探知し、ヘッジホッグを投下。0912にも潜水艦を聴音で探知し、ヘッジホッグを投下。0934、コーベジアーが再度ヘッジホッグを投下してから17秒後、同艦から約500m離れた位置の深度53mの地点でヘッジホッグが爆発する4・5回の爆発音を聴取。0936、海中で大爆発音がした。その爆発は激しく、コンクリンの機関と舵が一時使用不能になるほどだった。大きな気泡、次いで重油と潜水艦のものと思われる破片、日本兵と思われる死体が浮かんできた。コンクリンは浮遊する木の板や木片、コルク片、ニスが塗られた木製の内装品、「中身入り」の手編みの青いセーターの袖、本、箸を回収した。これが伊48の最期であり、艦長の当山全信少佐以下、回天搭乗員4名を含む乗員112名全員戦死。沈没地点はウルシ―西方18浬地点付近、北緯09度55分 東経138度17分 / 北緯9.917度 東経138.283度。
歴代艦長
[編集]※『艦長たちの軍艦史』420頁による。
艤装員長
[編集]- 当山全信 少佐:1944年6月10日 -
艦長
[編集]- 当山全信 少佐:1944年9月5日 - 1945年1月23日戦死
脚注
[編集]- ^ 『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集19巻』129頁。
- ^ 乗員数は『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』より。
- ^ a b 昭和18年12月22日付 海軍内令 第2776号。「昭和18年11~12月 内令 5巻(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12070182900 。海軍艦船要覧 2013, p. 93
- ^ a b 海軍艦船要覧 2013, p. 100.
- ^ 昭和20年5月10日付 海軍内令 号数不明。海軍艦船要覧 2013, p. 100
参考文献
[編集]- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
- 雑誌「丸」編集部『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集19巻』潜水艦伊号、光人社、1997年。
- 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9
- 福井静夫『写真日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
- 渡辺博史『海軍艦船要覧 艦艇・特務艦艇・特設艦船・その他』ブックショップマイタウン、2013年4月5日。ISBN 978-4-938341-86-2。