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一の川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二里木場川から転送)
一の川
五島市岐宿町河務・一の川河口
水系 二級水系 一の川
種別 二級河川
延長 15.3 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 34.5 km2
水源 犬山瀬北東側斜面
水源の標高 360 m
河口・合流先 河務湾
流域 長崎県五島市(福江島)
地図
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一の川(いちのがわ)は、五島列島福江島中央部を南から北へほぼ縦断し、北岸の河務湾(岐宿湾)に注ぐ二級河川である。一の河川(いちのこがわ)とも呼ばれ、上流域は二里木場川と呼ばれる。

福江島では西に並んで流れる鰐川を上回る最大の川で、延長15.3kmは長崎県内の川で第6位である。流域は全て長崎県五島市に属する[1][2][3]

地理

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福江島南部の富江地区にある犬山瀬(標高360m)北東側斜面を水源とする。川は北へ流れ出し繁敷(しげじき)の盆地に入るが、ここには昭和53年(1978年)に繁敷ダムが完成した。

繁敷ダムを流れ出した川は山間部に谷を作りながら北へ流れ、二里木場、雨通宿(うとじゅく)を通過する。雨通宿までを「二里木場川」、以降を「一の川」「一の河川」と呼ぶ。

福江の西にある大曲で名の通り大きく蛇行する。なおも丘陵地の間を北へ流れ、岐宿地区東部の河務湾へ注ぐ[1][2][3]

川沿いに田畑もあるが、周囲には自然が多く残り、ゲンジボタルカジカガエルの生息地もある。上流部は長崎県道27号福江荒川線および長崎県道31号富江岐宿線、下流部は国道384号が並走、河口付近で長崎県道162号河務福江線が分岐する。また、中流域の五島鉱山ではろう石ダイアスポアが採掘されている[2]

河川施設

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  • 繁敷ダム - 一の川上流に作られた灌漑用のダムで、昭和46年(1971年)に着工し昭和53年(1978年)に完成した。堤高27m・堤頂長115m・総貯水量170万tのゾーン式フィルダムで、水は南にある富江半島の田畑658haの農業用水に用いられている[2]

参考文献

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  1. ^ a b 長崎県土木部河川課 ながさきの水辺 2014.4.22閲覧
  2. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
  3. ^ a b 草野正一, 1984. 一の川, 『長崎県大百科事典』長崎新聞社