一の川
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(二里木場川から転送)
一の川 | |
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五島市岐宿町河務・一の川河口 | |
水系 | 二級水系 一の川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 15.3 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 34.5 km2 |
水源 | 犬山瀬北東側斜面 |
水源の標高 | 360 m |
河口・合流先 | 河務湾 |
流域 | 長崎県五島市(福江島) |
一の川(いちのがわ)は、五島列島の福江島中央部を南から北へほぼ縦断し、北岸の河務湾(岐宿湾)に注ぐ二級河川である。一の河川(いちのこがわ)とも呼ばれ、上流域は二里木場川と呼ばれる。
福江島では西に並んで流れる鰐川を上回る最大の川で、延長15.3kmは長崎県内の川で第6位である。流域は全て長崎県五島市に属する[1][2][3]。
地理
[編集]福江島南部の富江地区にある犬山瀬(標高360m)北東側斜面を水源とする。川は北へ流れ出し繁敷(しげじき)の盆地に入るが、ここには昭和53年(1978年)に繁敷ダムが完成した。
繁敷ダムを流れ出した川は山間部に谷を作りながら北へ流れ、二里木場、雨通宿(うとじゅく)を通過する。雨通宿までを「二里木場川」、以降を「一の川」「一の河川」と呼ぶ。
福江の西にある大曲で名の通り大きく蛇行する。なおも丘陵地の間を北へ流れ、岐宿地区東部の河務湾へ注ぐ[1][2][3]。
川沿いに田畑もあるが、周囲には自然が多く残り、ゲンジボタルやカジカガエルの生息地もある。上流部は長崎県道27号福江荒川線および長崎県道31号富江岐宿線、下流部は国道384号が並走、河口付近で長崎県道162号河務福江線が分岐する。また、中流域の五島鉱山ではろう石、ダイアスポアが採掘されている[2]。
河川施設
[編集]- 繁敷ダム - 一の川上流に作られた灌漑用のダムで、昭和46年(1971年)に着工し昭和53年(1978年)に完成した。堤高27m・堤頂長115m・総貯水量170万tのゾーン式フィルダムで、水は南にある富江半島の田畑658haの農業用水に用いられている[2]。
参考文献
[編集]- ^ a b 長崎県土木部河川課 ながさきの水辺 2014.4.22閲覧
- ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
- ^ a b 草野正一, 1984. 一の川, 『長崎県大百科事典』長崎新聞社