電子増倍管
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電子増倍管(でんしぞうばいかん、英: Electron multiplier tube、EM管)とは、二次電子放出と呼ばれる現象を利用して、入射した電荷を増加させる構造の真空管の事である[1]。
原理
[編集]入射された荷電粒子(イオン、電子)を酸化ベリリウムなどの二次電子放出材料でコーティングされたダイノードに衝突させる事で、衝突した箇所から2個以上の二次電子の放出を繰り返させ、増幅された電子を陽極で電流として検出する。
- ダイノードの種類による分類
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- ディスクリート・ダイノード型
- 光電子増倍管の図(光電効果によって放出された電子をディスクリート・ダイノード型の電子増倍管で増幅し、陽極で検出している)
- 連続ダイノード型(チャンネル型エレクトロンマルチプライヤー:CEM)
- 抵抗をもったダイノードによって作られた連続ダイノード型の図
用途
[編集]用途の一例
- 光電子増倍管
- シンチレーション検出器(放射線検出器)
- 質量分析法
出典
[編集]- ^ Allen, James S. (1947), “An Improved Electron Multiplier Particle Counter”, Review of Scientific Instruments 18 (10): 739, Bibcode: 1947RScI...18..739A, doi:10.1063/1.1740838
関連項目
[編集]- ゾルターン・バイ:電子増倍管を発明したハンガリー人物理学者