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だし道楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二反田醤油から転送)
有限会社 二反田醤油
種類 有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
737-2213
広島県江田島市大柿町大原5485
設立 1991年
業種 食料品
法人番号 6240002035931
事業内容 醤油・だし製造、販売/うどん店舗経営
代表者 代表取締役 二反田 博文
外部リンク https://dashidouraku.com/
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だし道楽の自動販売機。三井のリパークに設置されている。
ペットボトル内にはトビウオが入っている。

だし道楽(だしどうらく)は、広島県江田島市に本社を置く有限会社二反田醤油が販売するだし醤油ペットボトルのなかに焼いたトビウオがそのままの姿で入っている点に特徴がある[1][2]。また、自動販売機による販売という珍しい手法をとっている[1]

製品 

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だし道楽は、薄口醤油を基本とした関西風のだし製品である[3]。うどん・鍋・だし巻き卵など多くの料理に使えるとされる[1]

自動販売機で販売できるように、容器には500ミリリットルのペットボトルが用いられている[1][2]広島県江田島の工場で1日あたり2,000本から2,400本程度が生産されている[3]

製品は「焼きあご入り」「昆布入り」「焼きあご・宗田節入り」の3種類が存在する[4]。容器にはだし汁以外に、「昆布入り」の製品には昆布、「焼きあご入り」には九州産の焼あごと昆布[1]、「焼きあご・宗田節入り」には焼きあごと昆布と宗田節が入っている。容器内の焼きあごは、砕くことでふりかけとして利用することもできるとされる[5]

飲料と同様の自動販売機で販売されているものの、通常の飲料ではあり得ない700という値段のため、消費者が通常のペットボトル飲料と勘違いして購入するような事態は起きていないという[2]。なお、外国人の利用者に誤解されないよう、念のために自動販売機には“Do not drink. This is a vending machine of dashi.”という注意書きがなされている[5]

販売の経緯

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二反田醤油直営のうどん屋吉浦店(呉市)。元々はこの店舗で使っているだし汁だった。

だし道楽を販売する二反田醤油は、もともとは醤油の販売をメインとするメーカー[1]で、醤油の売れ行きが不調だったため、醤油の加工食品に事業を広げることとした[3]

この際、ポン酢や焼肉のたれなどを販売する案も上がった中、今後のだし市場の拡大に期待し、だしを販売することとした[3]。その後、3年間をかけて開発され、2003年に「だし道楽」が完成した[3]。当初はデパートスーパーでの販売も試みられたものの、好調とは言いがたかった[3]。そこで商品を宣伝するために「だし道楽」を用いたうどん屋を開業した[3]。しかし、うどん屋の営業時間は限られていたことから、24時間販売を可能とするため、だしの自動販売機を設置して販売することを決めた[3][5]2012年にはコインパーキング三井のリパーク」との提携を始め、各地の駐車場に自動販売機を展開し、設置数が増加している[6]

2017年時点では、全国およそ40か所に設置されている[2]。設置場所は通販の注文から需要の高い土地をリサーチしたうえで選出しているという。また生産量の都合から最大設置台数を定めたうえで運営している。今後も百貨店などでの販売を行うことはなく、自販機のみでの販売を続ける予定だという[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f 近藤康介 (2016年11月26日). “自販機・飲む… ひと味違う「だし」の楽しみ”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞社. 2018年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月21日閲覧。
  2. ^ a b c d 江田島の二反田醤油のトビウオ丸ごと1匹入りの自販機「だし」が全国で人気”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2017年9月18日). 2018年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 平井幸奈 (2017年8月1日). “食の訪問記(12) だし道楽広島では当たり前!? 自動販売機で売られるダシ”. カレッジカフェ. 日本経済新聞社. 2018年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月21日閲覧。
  4. ^ 商品のご紹介”. 有限会社二反田醤油. 2018年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月6日閲覧。
  5. ^ a b c ネクスト編集部 (2017年6月3日). “ネットで話題「だしの自販機」 兵庫県内にも続々”. 神戸新聞NEXT. 神戸新聞社. 2019年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月21日閲覧。
  6. ^ 村山恵二 (2017年1月25日). “トビウオまるごと、だし汁ボトル 知らないとギョッ”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2018年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月15日閲覧。

外部リンク

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