ウルバンバ川
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(下ウルバンバから転送)
ウルバンバ川 | |
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水系 | アマゾン川 |
延長 | 724 km |
流域 | ペルー |
ウルバンバ川(ウルバンバがわ、スペイン語: Río Urubamba)は、ペルーを流れる河川でアマゾン川の源流の一つである。クスコ南東部のアンデス山脈に源流があり、このあたりはビルカノータ川(Rio Vilcanota)とも呼ばれる。
上流部沿岸にはシクアニ(Sicuani)、ウルコス(Urcos)の町がある[1]。中流部はWilcamayu川と言われ、その沿岸はウルバンバ渓谷と呼ばれる。ウルバンバ渓谷の尾根にはインカ帝国の廃墟マチュ・ピチュがある。ウルバンバ渓谷には町名としてのウルバンバもある。
ウルバンバ渓谷の下流に急流の難所として知られるポンゴ・モエニケ渓谷(en)があり、そこを境に上ウルバンバと下ウルバンバに分けられる。
流路
[編集]クスコ南東のアンデス山脈内、プーノ県Khunurana山から流れ出し、北北西へ724km流れてタンボ川と合流。そこからウカヤリ川となる。
経済
[編集]上ウルバンバ(Alto Urubamba)は人口が多く、広大な灌漑が作られている。ウルバンバ渓谷、マチュ・ピチュなどもここにある。
下ウルバンバ(Bajo Urubamba)は比較的開発が遅れており、アシャニンカ(Asháninka)やマチゲンガ(Machiguenga)を始めとする先住民カンパ族(Campa tribes)が多いことが特徴である。主な産業は、林業とカミセア天然ガスプロジェクト(en)である。主要居留地はセパワ(en)である。
歴史
[編集]1932年6月2日にイギリスの地理学者ジョン・グレゴリー(John Walter Gregory)がこの川を上ってアンデス山脈までを探検している。
流域の自然景勝地
[編集]- ウルバンバ渓谷
- スペイン語ではValle Sagrado de Los Incas(聖なる谷, en)とも呼ばれる。その範囲は明確ではないが、ピサック(Písac)、カルカ(Calca)、ウルバンバ、オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)の辺りを指す。ウルバンバ渓谷には、多くの河川が流れ込んでおり、その沿岸には考古学上重要な多くのインカ帝国時代の遺跡がある。ウルバンバ渓谷はトウモロコシの生産に適しており、インカ帝国への食糧供給を担っていた。
出典
[編集]- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版 (c)2006, Britannica Japan Co.,Ltd.