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ヴァランセ (チーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァランセ・チーズから転送)
ヴァランセ
Valençay
分類 シェーブルチーズ
原料 山羊[1][2]
原産国 フランス
原産地 ベリー地方の一部
生産場所 農家(フェルミエ)、酪農場、酪農工場
生産期間 春から秋
形状 頂点をカットした四角錐
大きさ 上底各辺3.5-4cm(センチメートル)、下底各辺6-7cm、高さ6-7cm
重量 200-250g(グラム)
乾燥成分 90g/個
脂肪分 45%以上。40g以上/個
表皮 自然のかび。木炭粉がまぶしてある
熟成 約3週間。最低11日[3]
呼称統制 AOC (1998年)
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ヴァランセフランス語: Valençay)は、フランスベリー地方で作られるシェーブルチーズ[2]。名称は地名のヴァランセにちなむ。さわやかな酸味でやわらかくしっとりしている[4]。 頂点をカットした四角錐ピラミッド型)の形状が特徴で、表皮には匂い消しのための木炭粉がまぶしてある[5]

いつごろから作られたのかは明確ではないが、チーズ愛好家でもあったタレーランの所有するヴァランセ城英語版内において、タレーラン以前からピラミッド型のシェーブルチーズを製造していた[6]。これは同じくシェーブルチーズのプーリニ=サン=ピエールを原型としたとされる[3]。しかし、エジプト遠征に失敗したナポレオン・ボナパルトがこの形状にピラミッド=エジプトと連想し不快になったため、上部が除去されて現在の形状になったという話が伝わる[6][7]

さっぱりとした酸味は熟成が進むと弱まり、代わりに甘みが強まりナッツ香もたつ[8]。フルーティーで口当たりの軽い、辛口タイプの白ワインにあう。レーズンパンリンゴサラダなどとも相性がよい。

脚注

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  1. ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り下記文献 (本間, 増井 & 山田 2009, p. 51) による。
  2. ^ a b 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』(7版)株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、51頁。ISBN 4-16-660182-2 
  3. ^ a b チーズ入門』日本食糧新聞社〈食品知識ミニブックスシリーズ〉、2017年、74-75頁。ISBN 9784889272604https://books.google.co.jp/books?id=FJcptAEACAAJ 
  4. ^ ヴァランセ | チーズの名称 | チーズ辞典 | チーズクラブ | 雪印メグミルク株式会社”. チーズクラブ Cheese Club|雪印メグミルク株式会社. 2023年7月31日閲覧。
  5. ^ 明日から誰でもチーズ通。代表チーズ19選”. クックビズ (2016年10月28日). 2018年8月12日閲覧。
  6. ^ a b 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、53頁。ISBN 978-4-560-09202-6 
  7. ^ 本間るみ子 著、主婦の友社 編『チーズの選び方 楽しみ方』株式会社主婦の友社、2012年、70頁。ISBN 978-4-07-285215-6 
  8. ^ 本段落の評価は、特記の無い限り前掲書 (本間 2012, p. 70) による。

外部リンク

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