あの夜、マイアミで
あの夜、マイアミで | |
---|---|
One Night in Miami | |
監督 | レジーナ・キング |
脚本 | ケンプ・パワーズ |
原作 | ケンプ・パワーズ『One Night in Miami』 |
製作 |
ジェス・ウー・カルダー キース・カルダー ジョディ・クライン |
製作総指揮 |
レジーナ・キング ケンプ・パワーズ ポール・O・デイヴィス クリス・ハーディング |
出演者 |
キングズリー・ベン=アディル イーライ・ゴリー オルディス・ホッジ レスリー・オドム・Jr |
音楽 | テレンス・ブランチャード |
撮影 | タミ・レイカー |
編集 | タリク・アンウォー |
製作会社 |
スヌート・エンターテインメント ABKCO |
配給 | アマゾン・スタジオズ |
公開 |
2020年12月25日(劇場公開) 2021年1月15日(配信) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『あの夜、マイアミで』(原題:One Night in Miami)は2020年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画である。監督はレジーナ・キング、主演はキングズリー・ベン=アディルが務めた。本作はキングの映画監督デビュー作であり、2013年に初演された舞台劇『One Night in Miami』を原作としている。
概略
[編集]1964年2月、プロボクサーのカシアス・クレイ(後にモハメド・アリと改名)はヘビー級の世界王者となった。そんなカシアスを祝うために、友人たち(マルコムX、ジム・ブラウン、サム・クック)はマイアミに集まった。4人は純粋に酒を楽しむつもりだったが、話題が公民権運動に及ぶにつれ、「自分たちは差別に苦しむ同胞たちに何ができるのか、また、何をすべきなのか」という問題に向き合っていく。
本作はアメリカ文化史に大きな足跡を残した4人による架空の対話を通して、今もなお根深く残る黒人差別の問題を描き出す。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替。
- マルコムX:キングズリー・ベン=アディル(長谷川敦央)
- カシアス・クレイ(後のモハメド・アリ):イーライ・ゴリー(勝杏里)
- ジム・ブラウン:オルディス・ホッジ(杉村憲司)
- サム・クック:レスリー・オドム・Jr(落合福嗣)
- ブラザー・カリーム:ランス・レディック(佐々木薫)
- バーバラ・クック:ニコレット・ロビンソン
- アンジェロ・ダンディー:マイケル・インペリオリ(松川裕輝)
- ミスター・カールトン:ボー・ブリッジス(駒谷昌男)
- ベティ・シャバズ:ホアキナ・カルカンゴ
- イライジャ・ムハンマド:ジェローム・A・ウィルソン
- L・C・クック:アモンドレ・D・ジャクソン
- ソニー・リストン:アーロン・D・アレクサンダー
- クリスチャン・マグビー:ジャマール
- ドリュー・バンディーニ・ブラウン:ローレンス・ギリアード・Jr
- ジャッキー・ウィルソン:ジェレミー・ポープ
- ジョニー・カーソン:クリストファー・ゴーラム
製作
[編集]2019年7月9日、舞台劇『One Night in Miami』が映画化されることになり、監督にレジーナ・キングが起用されたと報じられた[1]。2020年1月7日、キングズリー・ベン=アディル、レスリー・オドム・Jr、イーライ・ゴリー、オルディス・ホッジの出演が決まった[2]。14日、ランス・レディックがキャスト入りした[3]。同月、本作の主要撮影がルイジアナ州のニューオーリンズで始まった[4]。8月23日、テレンス・ブランチャードが本作で使用される楽曲を手がけるとの報道があった[5]。
公開・マーケティング
[編集]2020年6月19日、本作の劇中写真が初めて公開された[6]。7月30日、アマゾン・スタジオズが本作の全世界配信権を購入したと報じられた[7]。9月7日、本作は第77回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された[8]。11日、第45回トロント国際映画祭で本作の上映が行われ[9]、観客賞次点1位に輝いた[10]。
評価
[編集]本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには98件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で8.35点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「後世に大きな影響を与えた人々について深く考察し、観客の記憶に残る一作に仕上がっている。『あの夜、マイアミで』を見れば、レジーナ・キングに映画監督としての才能・実力が十分に備わっていることが分かる。」となっている[11]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は81/100となっている[12]。
出典
[編集]- ^ “Regina King To Direct Adaptation Of ‘One Night In Miami’”. Deadline.com (2019年7月9日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Regina King Directing Debut ‘One Night In Miami’ Underway With Kingsley Ben-Adir, Eli Goree, Aldis Hodge & Leslie Odom Jr As ’60s Icons”. Deadline.com (2020年1月7日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “‘John Wick’ & ‘Bosch’ Actor Lance Reddick Joins Regina King-Directed ‘One Night In Miami’”. Deadline.com (2020年1月14日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “‘One Night in Miami’ Directed By Regina King Open Casting Call”. Project Casting (2020年2月12日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Terence Blanchard Scoring Regina King’s ‘One Night in Miami’”. Film Music Reporter (2020年8月23日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Regina King gives an exclusive first look at One Night in Miami, her directorial debut”. Entertainment Weekly (2020年6月19日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Amazon Picks Up Regina King’s Feature Directorial Debut ‘One Night In Miami’ About Young Cassius Clay – TIFF”. Deadline.com (2020年7月30日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Venice Film Festival Adds Pedro Almodovar’s ‘The Human Voice’, Regina King’s ‘One Night In Miami’”. Deadline.com (2020年8月3日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Toronto Sets 2020 Lineup: Werner Herzog, Regina King, Mira Nair, Francois Ozon, Naomi Kawase Titles Join Hybrid Edition”. Deadline.com (2020年7月30日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “‘Nomadland’ Wins TIFF’s 2020 People’s Choice Award”. Indiewire (2020年9月20日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “One Night in Miami”. Rotten Tomatoes. 2020年10月25日閲覧。
- ^ “One Night in Miami (2020)”. Metacritic. 2020年10月25日閲覧。