お嬢さま作家・春菜の事件簿
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(ロンドン塔でミステリーから転送)
『お嬢様作家・春菜の事件簿』(おじょうさまさっか・はるなのじけんぼ)は、脚本家・金春智子によるユーモア推理小説のシリーズ。1989年から1992年にかけて1年置きに1作、計4作が光文社文庫より書き下ろしで発表されている。また、カバーイラストは4作とも高橋留美子が描き下ろしている。
概要
[編集]恋愛小説家・春菜は思い込みの激しい性格で、いつも従弟の隼太は彼女に振り回されっぱなし。そんな2人が旅行に出かけた先で、なぜか毎回事件に巻き込まれてしまい……。
主な登場人物
[編集]- 二条春菜(にじょう はるな)
- 「ロマンスの女王」と呼ばれる、売れっ子の恋愛小説家。ふわふわの天然パーマの髪にまん丸の目に小さな鼻といった顔立ち。思い込みが激しいうえに空想癖が強く、頼りない性格で「隼太ちゃん、隼太ちゃん! 聞いて、聞いて!」と隼太にいつも厄介事を持ち込んでくる。23歳。
- 二条隼太(にじょう・はやた)
- 春菜の2歳年下の従弟で大学生。生まれたばかりの頃『ウルトラマン』のハヤタ隊員に憧れていた春菜に「ハヤタちゃん」とさかんに呼ばれたためにこの名前になってしまった。いつも厄介事を持ち込んでくる春菜に手を焼いているが、実は彼女を愛していることに最近気づいて苦悩している。最終的に事件の真相にたどり着くのは彼である。
- 二条重兵衛(にじょう じゅうべえ)
- 春菜の父。アメリカ・ロサンジェルスの大学で客員教授をしている。
- 二条桜子(にじょう さくらこ)
- 春菜の母。春菜に負けず劣らずの性格である。
- 山本一矢(やまもと かずや)
- 隼太の大学の友達。
- マクシミリアン
- イギリス・ロンドンのホテルの給仕。重症のシャーロッキアンで、名探偵を自称する春菜と意気投合し、その後文通している。
シリーズ作品
[編集]- ロンドン塔でミステリー (1989年5月)
- ハリウッド大通りでミステリー (1990年5月)
- 香港ツアーでミステリー (1991年5月)
- 奈良の大仏でミステリー (1992年5月)