2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団
オリンピックのロシア選手団 | ||||
ロシアの国旗 | ||||
IOCコード: | RUS | |||
NOC: | ロシアオリンピック委員会 公式サイト | |||
2012年ロンドンオリンピック | ||||
人員: | 選手 436名 | |||
旗手: | マリア・シャラポワ (開会式) アナスタシア・ダビドワ (閉会式) | |||
メダル 国別順位: 4 位 |
金 18 |
銀 20 |
銅 29 |
計 67 |
夏季オリンピックロシア選手団 | ||||
1900 • | ||||
冬季オリンピックロシア選手団 | ||||
1994 • 1998 • 2002 • 2006 • 2010 • 2014 • | ||||
関連選手団 | ||||
ソビエト連邦 (1952-1988) EUN (1992) ロシアからのオリンピック選手 (2018) ROC (2020-2022) AIN (2024) |
2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団(2012ねんロンドンオリンピックのロシアせんしゅだん)は、2012年7月27日から8月12日にかけてイギリスの首都ロンドンで開催された2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団、およびその競技結果。
概要
[編集]今大会は金メダル19個、銀メダル20個、銅メダル29個の合計68個のメダルを獲得した。その一方で、国家的ドーピング問題が明らかとなり、金メダル5個、銀メダル6個、銅メダル4個の合計15個のメダルが剥奪され、2018年平昌オリンピックではロシアとしての参加が見送られた。
女子選手が男子選手よりも多い史上初の選手団となった。また、女子選手が旗手を務めるのも今回が初だった[1]。
開催終了後の8月15日、モスクワの赤の広場でロシア選手団の祝勝会が行われ、ロシアオリンピック財団からメダリスト全員にアウディ(合計129台)がプレゼントされた[2]。
メダル
[編集]ドーピング違反
[編集]対象メダル | 選手名 | 競技 | 種目 | 日付(現地) |
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金剥奪 | セルゲイ・キルジャプキン | 陸上 | 男子50km競歩 | 8月11日 |
金剥奪 | マリア・サビノワ | 陸上 | 女子800m | 8月11日 |
金剥奪 | タチアナ・ルイセンコ | 陸上 | 女子ハンマー投 | 8月10日 |
金剥奪 | イワン・ウーホフ | 陸上 | 男子走高跳 | 8月 | 7日
金剥奪 | ユリア・ザリポワ | 陸上 | 女子3000m障害 | 8月 | 6日
金剥奪 | エレーナ・ラシュマノワ | 陸上 | 女子20km競歩 | 8月11日 |
銀剥奪 | オリガ・カニスキナ | 陸上 | 女子20km競歩 | 8月11日 |
銀剥奪 | ユリア・グシュチナ アントニーナ・クリヴォシャプカ タチアナ・フィロワ ナタリア・アントユフ アナスタシア・カパチンスカヤ ナタリア・ナザロワ |
陸上 | 女子4×400mリレー | 8月11日 |
銀剥奪 | スベトラーナ・ツァルケーワ | ウエイトリフティング | 女子63kg級 | 7月31日 |
銀剥奪 | ナタリア・ザボロトナヤ | ウエイトリフティング | 女子75kg級 | 8月 | 3日
銀剥奪 | アプティ・アウハドフ | ウエイトリフティング | 男子85kg級 | 8月 | 3日
銀剥奪 | アレクサンドル・イワノフ | ウエイトリフティング | 男子94kg級 | 8月 | 4日
銅剥奪 | ダリヤ・ピシャルニコワ | 陸上 | 女子円盤投 | 8月 | 4日
銅剥奪 | タチアナ・チェルノワ | 陸上 | 女子七種競技 | 8月 | 4日
銅剥奪 | スベトラーナ・シュコリナ | 陸上 | 女子走高跳 | 8月11日 |
銅剥奪 | エフゲニア・コロドコ | 陸上 | 女子砲丸投 | 8月 | 6日
アーチェリー
[編集]女子の3人が個人戦、団体戦に出場した。団体戦では3位決定戦で日本に敗れて4位となった。
陸上競技
[編集]陸上競技では金メダル8個、銀メダル5個、銅メダル5個を獲得した。女子砲丸投ではベラルーシのナドゼヤ・オスタプチュクがドーピング検査でメテノロンの陽性反応を示した結果、金メダルを剥奪され、エフゲニア・コロドコが銅メダルから銀メダルに繰り上がった[5]。
バドミントン
[編集]女子ダブルスでは、1次リーグで無気力試合を行った4組が失格となった結果、ワレリア・ソロキナ、ニナ・ビスロワが繰り上げで準決勝に進出、3位決定戦で勝利し銅メダルを獲得した[6]。
バスケットボール
[編集]女子は2011年バスケットボール女子欧州選手権で優勝し、出場権を獲得した。男子は世界最終予選で出場権を獲得した。
男子は予選リーグを4勝1敗のトップで通過、準々決勝でリトアニアを破ったが、準決勝でスペインに敗れ、3位決定戦でアルゼンチンを破り銅メダルを獲得した。
女子は予選リーグを3勝2敗の3位で通過、準々決勝でトルコを破ったが、準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でもオーストラリアに敗れて4位となった。
ボクシング
[編集]男子7人、女子3人の合計10人が出場、男子は金メダル1個、銅メダル3個、女子は銀メダル2個を獲得した。
カヌー
[編集]男子が金メダル1個、銅メダル2個を獲得した。
自転車
[編集]女子のオルガ・ザベリンスカヤが銅メダルを2個獲得した。
飛込
[編集]男子が金メダル1個、銀メダル1個を獲得した。
馬術
[編集]3選手が出場した。
フェンシング
[編集]男子では個人サーブルでニコライ・コバレフが銅メダルを獲得、団体フルーレでは5位、団体サーブルでは4位となった。
女子では個人サーブルでソフィア・ベリカヤが銀メダル、団体フルーレで2位、団体エペで4位となっている。
体操競技
[編集]男子団体は6位、女子団体は銀メダルを獲得した。
男子個人ではダビド・ ベリャフスキーが個人総合で5位、デニス・アブリャジンが跳馬で銀メダル、床で銅メダルを獲得した。
女子個人では個人総合でビクトリア・コモワが銀メダル、アリーヤ・ムスタフィナが銅メダルを獲得、種目別でもムスタフィナが段違い平行棒で金メダル、床で銅メダル、マリア・パセカが跳馬で銅メダルを獲得した。
新体操では個人総合でエフゲニア・カナエワが金メダル、ダリア・ドミトリエワが銀メダルを獲得、団体でも金メダルを獲得した。
トランポリンでは3人が出場し、銀メダルを1個獲得した。
ハンドボール
[編集]女子が予選リーグで3勝1敗1分で決勝トーナメントに進出、準々決勝で韓国に23-24で敗れた。
柔道
[編集]男子で7人、女子で5人が出場、男子が金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
近代五種
[編集]男子2人、女子2人が出場、男子ではLesunが4位、Moiseevが7位となった。
ボート
[編集]男子のクオドルプルスカル、女子のシングルスカルに選手がそれぞれ出場した。
セーリング
[編集]7種目に選手が出場した。マッチレースでは4位となっている。
射撃
[編集]男子14人、女子1人が出場、銅メダルを1個獲得している。
競泳
[編集]銀メダル2個、銅メダル2個を獲得した。男子400mリレーで銅メダル、女子400mメドレーリレーで4位となっている。
シンクロナイズドスイミング
[編集]デュエットと団体で金メダルを獲得した。
卓球
[編集]男子シングルスではアレクサンドル・シバエフが初戦となった3回戦でクロアチアのアンドレイ・ガチーナに敗れた。アレクセイ・スミルノフは2回戦を勝ち上がったが、3回戦で香港の江天一に敗れた。団体では初戦で王者中国と対戦、王皓、馬龍のダブルスを破ったが1-3で敗れた。
女子ではアンナ・ティホミロワが2回戦でイタリアのタン・モンファーディニを破り、3回戦で日本の福原愛と対戦したが0-4のストレートで敗れた。
テコンドー
[編集]男子2人、女子2人が出場、男女それぞれで銅メダルを1個獲得した。
テニス
[編集]男子はシングルスに4人、ダブルス1組、女子はシングルスに4人、ダブルス2組、混合ダブルス1組が出場した。
女子シングルスでマリア・シャラポワが銀メダル、マリア・キリレンコが4位となった。ダブルスではマリア・キリレンコ、ナディア・ペトロワが銅メダルを獲得している。
トライアスロン
[編集]男子3人、女子2人が出場した。
バレーボール
[編集]ビーチバレーには男子1組、女子2組が出場した。
男子は予選リーグを4勝1敗の3位で通過、準々決勝でポーランド、準決勝でブルガリア、決勝でブラジルを破り金メダルを獲得した。
女子は予選リーグを5勝0敗の1位で通過したが、準々決勝でブラジルに敗れてベスト8で終えた。
水球
[編集]女子がグループリーグを2勝1敗とし、準々決勝でハンガリーに10-11で敗れて5位から8位決定戦に回った。そしてイギリスを破ったが中国に敗れて6位となった。
ウエイトリフティング
[編集]男子6人、女子4人が出場、男子が銀メダル2個、銅メダル1個、女子が銀メダル3個を獲得した。
レスリング
[編集]男子フリースタイルには7人が出場し、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個、男子グレコローマンには6人が出場し、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得、女子は3人が出場し、金メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
脚注
[編集]- ^ CNN.co.jp シャラポワさんが五輪のロシア選手団の旗手に、女性は初
- ^ 【ロンドンオリンピック】ロシアのメダリスト全員にアウディ…合計129台 - レスポンス
- ^ 当初4位であったが、1位マリア・サビノワがドーピング違反で剥奪、ポイストゴワ繰り上がり。
- ^ 当初4位であったが、1位アスル・チャクル・アルプテキンと2位ガムゼ・ブルトがドーピング違反で剥奪、トマショワ繰り上がり。
- ^ “オスタプチュクの金メダル剥奪=女子砲丸投げ”. 時事通信 (2012年8月13日). 2012年9月1日閲覧。
- ^ “全力プレーに温かい拍手 3決は繰り上がりペア対戦”. 産経ニュース (2012年8月4日). 2012年9月1日閲覧。
出典
[編集]外部リンク
[編集]- 2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
- 2012年ロンドンオリンピックのロシア選手団 - Olympedia(英語)
- 2012年ロンドンオリンピック公式資料