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レイモンド・Z・ガラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レイモンド・Z・ガラン(Raymond Zinke Gallun、1911年3月22日 - 1994年4月2日)はアメリカ合衆国のSF作家。原語における姓の発音は"balloon"と同じ韻。日本語表記はガルーンギャランなども。

概要

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ウィスコンシン州ビーヴァー・ダムで生まれた。第二次世界大戦に先立つ何年かの間に職を転々とし、世界中を放浪してまわる。1930年代に多くの作品をパルプ・マガジンに売り、初期に活躍したSFパルプ作家のひとりとなる。

ファーストコンタクト・テーマの短編「火星人774号」"Old Faithful"(1934)は、最初に有名になった彼の小説である。"The Gentle Brain"はアーサー・オールポート(Authur Allport)という変名で、Science Fiction Quarterly 誌に発表された。ガランの筆名としては他に、ダウ・エルスター(Dow Elstar)、E・V・レイモンド(E.V. Raymond)、ウィリアム・キャラハン(William Callahan)というものもある。

彼の最初の著書 People Minus X は1957年にサイモン&シュスター英語版から出版された。続いて1961年には The Planet Strappersピラミッド・ブックス英語版から出た。1978年にはバランタイン・ブックス英語版から彼の初期作品選集 The Best of Raymond Z. Gallun が出ている。

1985年に開催されたSFコンベンション第4回I-CON英語版でI-CON功労賞を受賞しているが、この賞は後にレイモンド・Z・ガラン賞と改名された。

ガラン自身が部分的に執筆し、ジェフリー・M・エリオット(Jeffrey M. Elliot)が完成させた自伝 Starclimber が死後、2007年に出版された。また、エリック・レイフ・デイヴィン(Eric Leif Davin)の Pioneers of Wonder: Conversations With the Founders of Science Fiction には、その人生と経歴についてガランへの広範なインタビューが収録されている。

著作

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  • The Machine that thought (1940、William Callahan名義、チャップ・ブック)
  • People Minus X (1958) - 〈Dawn of the Demi-Gods〉シリーズ。
  • The Planet Strappers (1961)
  • The Eden Cycle (1974)
  • Skyclimber (1981)
  • Bioblast (1985)

短編など

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  • "The Space-Dwellers" (1929)
  • "Old Faithful" (1934) - 〈Old Faithful〉シリーズ。
    • 「火星人774号」那岐大 訳、別冊奇想天外No.7『SFのSF大全集』(1979)掲載。
  • "The Son of Old Faithful" (1935) - 〈Old Faithful〉シリーズ。
  • "Child of the Stars" (1936) - 〈Old Faithful〉シリーズ。
  • "Iszt–Earthman" (1938)
  • "Seeds of the Dusk" (1938) - 〈When Earth Is Old〉シリーズ。
    • 「黄昏の種子」斎藤伯好 訳、レイモンド・J・ヒーリイ、J・フランシス・マッコーマス 編『時間と空間の冒険No.1』Adventures in Time and Space(早川書房、ハヤカワ・SF・シリーズ、1966)収録。
  • "The Raiders of Saturn's Ring" (1941)
  • "A Step Farther Out" (1950)
  • "Passport to Jupiter" (1951) - 〈Dawn of the Demi-Gods〉シリーズ。
  • "When Earth Is Old" (1951) - 〈When Earth Is Old〉シリーズ。執筆時期は1930年代。

他、多数。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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