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モンタギュー・ストリート・トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モンタギュー・ストリート・トンネル
概要
路線 BMT4番街線
位置 ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンブルックリンの間、イースト川直下
座標 北緯40度41分53秒 西経74度00分20秒 / 北緯40.69806度 西経74.00556度 / 40.69806; -74.00556座標: 北緯40度41分53秒 西経74度00分20秒 / 北緯40.69806度 西経74.00556度 / 40.69806; -74.00556
系統 ニューヨーク市地下鉄N系統R系統W系統
運用
開通 1920年8月1日
閉鎖 2013年8月2日(復旧のため)
改築 2014年9月14日
管理 メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ
技術情報
軌道数 2線(複線
路線図

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モンタギュー・ストリート・トンネル(Montague Street Tunnel)はマンハッタンブルックリンの間にあるイースト川の下をくぐるBMT4番街線トンネルである。ニューヨーク市地下鉄N系統R系統およびW系統がこのトンネルを通過しており、R系統は終日、N系統は深夜にフィナンシャル・ディストリクト経由の列車が、W系統はラッシュ時に上下それぞれ1日3本ずつ通過する。

歴史

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ブルックリンのトンネル内換気建物

トンネルの建設は1914年10月12日に開始された。工法はシールド工法であり、圧縮空気を併用して掘削された。トンネルは後にホランド・トンネルの主任エンジニア、そして名前の由来となったクリフォード・ホランド英語版が設計した[1][2]。トンネルの北側(マンハッタン側)は1917年6月2日に、南側(ブルックリン側)は同年6月20日に開通した[3][4]

そして1920年8月1日に60丁目トンネルと共に運用を開始し列車の運行を開始。翌日より本格的な運用が開始された。この2つのトンネルは、乗客がコニーアイランドからBMTブロードウェイ線でマンハッタンを経由しクイーンズまでたった5セントで18マイル(29km)の旅をすることを可能にした[5]。このトンネルの総工費は9,867,906.52ドルであり、60丁目トンネルの約2倍の金額であった。

1920年12月27日、1万人を超える乗客がトンネルから避難する事となった。原因はホワイトホール・ストリート駅に接近していた列車の集電靴が落下した事であった。落下した集電靴がサードレールに接触した結果電流が短絡し異常を感知した変電所が電力の供給を遮断、トンネル内に10本の列車が取り残された[6]

2012年10月29日、アメリカ東海岸に大きな傷痕を残したハリケーン・サンディはこのトンネルにも被害を及ぼした。真上がイースト川という立地上浸水が起き、トンネル内のシステムにも甚大な被害が出た。このため修理の間は全ての列車がこの区間の通過を取り止めた。その後12月21日に一部システムが復旧しトンネル内の通過が可能になった。しかし、MTAはトンネル内の全システムの復旧が必要と判断しトンネルは2013年8月2日に再度閉鎖されることとなった[7][8]。復旧工事は当初2014年10月15日までの開通を予定していたが実際には1ヶ月早い9月15日に全線開通した[9][10][11][12]

備考

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出典

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  1. ^ “Work Begins on New Tubes Under River”. ニューヨーク・タイムズ. (1914年10月11日). https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9506E5D8153FE233A25752C1A9669D946596D6CF 2010年2月28日閲覧。 
  2. ^ Aronson, Michael (1999年6月15日). “The Digger Clifford Holland”. デイリーニューズ (ニューヨーク). http://www.nydailynews.com/archives/news/1999/06/15/1999-06-15_the_digger_clifford_holland.html 2010年7月2日閲覧。 
  3. ^ “New River Tunnel Opened”. ニューヨーク・タイムズ. (1917年6月3日). https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9502EEDF133BEE3ABC4B53DFB066838C609EDE 2010年2月28日閲覧。 
  4. ^ Last Down-town Tunnel Holed Through”. ニューヨーク市地下鉄.org. 2010年2月28日閲覧。
  5. ^ “New Subway Link Opens; Service Started Through Queens and Montague Street Tubes”. ニューヨーク・タイムズ. (1920年8月1日). https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9801E6D71131E433A25752C0A96E9C946195D6CF 2010年2月13日閲覧。 
  6. ^ “Thousands Penned in River Tunnel”. ニューヨーク・タイムズ. (1920年12月28日). https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=940DE4DB143CE533A2575BC2A9649D946195D6CF 2010年2月28日閲覧。 
  7. ^ Flegenheimer, Matt (2013年8月4日). “On R Train, Unwelcome Reminder of Storm’s Impact” (英語). ニューヨーク・タイムズ. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2013/08/05/nyregion/subway-riders-grudgingly-accept-more-storm-repairs.html 2017年7月26日閲覧。 
  8. ^ mta.info - R Service affected by 14 month closure of Montague Under River Tube”. 2016年9月12日閲覧。
  9. ^ McGeehan, Patrick (2014年9月12日). “Subway Tunnel to Open, Storm Repairs Finished”. ニューヨーク・タイムズ. 2014年9月13日閲覧。
  10. ^ Newman, Andy; Goodman, J. David (2014年9月15日). “The R Roars Back”. ニューヨーク・タイムズ. http://cityroom.blogs.nytimes.com/2014/09/15/new-york-today-the-r-roars-back/ 2016年10月30日閲覧。 
  11. ^ EXCLUSIVE: R train’s East River tunnel may reopen early”. ブルックリン・デイリー. ブルックリン・デイリー (2014年9月8日). 2016年10月30日閲覧。
  12. ^ R Train To Resume Service Between Brooklyn And Manhattan Monday”. cbslocal.com. CBS Local (2014年9月14日). 2016年10月30日閲覧。
  13. ^ Airport Link Options Narrowed to Four”. Lower Manhattan Development Corporation (2004年2月5日). 2010年2月28日閲覧。
  14. ^ Dunlap, David W.; Baker, Al (2004年5月4日). “Rail Tunnel Is Considered For L.I. Link To Manhattan”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/2004/05/04/nyregion/rail-tunnel-is-considered-for-li-link-to-manhattan.html 2010年2月28日閲覧。 
  15. ^ Rogers, Josh (2004年2月6日). “Debating L.I.R.R.-Link Options”. ダウンタウン・エクスプレス. http://www.downtownexpress.com/de_39/debatinglirrlink.html 2010年2月28日閲覧。 
  16. ^ Pierre-Pierre, Garry (1996年4月10日). “Neglect of Manhattan Bridge Takes Toll in Time and Money”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/1996/04/10/nyregion/neglect-of-manhattan-bridge-takes-toll-in-time-and-money.html 2010年2月28日閲覧。 

外部リンク

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