ジャベ
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(メキシカン・ストレッチから転送)
ジャベ(西: Llave)は、ルチャリブレにおける複合極技の総称。「ジャベ」はスペイン語で「鍵」を意味する。
概要
[編集]空中技、ティヘラなどと共にルチャリブレのファイトスタイルを特徴付ける要素であり、ルチャリブレの黎明期から使用されている。1度に複数の箇所を極める技が多いのが特徴で、その種類は多種多様であり、中には技名すら存在しないものまである。
昭和期の日本ではジャベの同義語として、これらの技を総称してメキシカン・ストレッチ(Mexican Stretch)と呼称していた。
2000年1月16日、ウルティモ・ドラゴンがメキシコにジャベの要素を積極的に取り入れた闘龍門2000プロジェクトを設立。日本人選手が日本に逆上陸してジャベという名称が広く認知されるに至った。
代表的なジャベ
[編集]- ロメロ・スペシャル
- タパティア、メキシカン・サーフボード、吊り天井固めとも呼ばれる。ラウル・ロメロのオリジナル技(リト・ロメロだとする説もある)。うつ伏せの相手の両足に自分の両足を絡め、両手で相手の両手首を掴んで後方に倒れ込み、相手の体を反り上げる。技に移行する直前に相手の脇腹を軽く叩くのが定番となっている。両手首を掴まずに相手の肩に手を添えて支える形式も存在する。
- アンヘリート
- リバース・ロメロ・スペシャルとも呼ばれる。通常のロメロ・スペシャルと違い、相手が上下逆さまの状態で極める。
- カベルナリア
- 完全に相手の体をロメロ・スペシャルに吊り上げないでチンロックに移行して顎と背中を同時に極める。
- ラ・メディア・タパティア
- ロメロ・スペシャルの体勢から相手の両腕を離して相手の顎を両手でクラッチして極める。
- アレハンドリーナ
- キャメルクラッチの体勢から自身の両足を使ったフルネルソンを相手の肩に極めて相手の肩、背中、足を痛めつける。
- ムルシェラゴ
- こうもり吊りとも呼ばれる。相手の股下に頭を差し込み両脚を掴み、体を起こして相手を逆さ吊りにしたあと片手で相手の両足首を、もう片手で相手の片腕をロックして片膝をついた状態で膝上に相手の首を乗せ極める。
- カンパーナ
- 釣鐘固めとも呼ばれる。仰向けの相手の両足を両脇で抱え反転させて、うつ伏せになった相手の相手の両手首を掴んで体を持ち上げて宙吊りになった相手の肩と背中を極める。
- セラヘーラ
- 卍固めの体勢から相手の首を両脚で挟み込み、三角絞めに似た体勢に捕える。
- エル・ヌド
- ヌド・ラグネロ、結び目固めとも呼ばれる。仰向けになった相手の両手両足を複雑に交差させた状態から相手の体を持ち上げて相手の自重で両手両足を極める。
- ラ・スワスティカ
- コブラツイストの体勢から引っ掛けていない相手の足を持ち上げて極める。
- ラ・ネブリナ
- ミステル・ニエブラのオリジナル技。相手の両手両足を複雑に交差させた状態から相手の体を、うつ伏せにひっくり返して相手の自重で両手両足を極める。
- レイネーラ
- 人工衛星式背骨折りとも呼ばれる。レイ・メンドーサのオリジナル技。背中合わせの相手を十字状に持ち上げてエビ反りにして横方向へと回転しつつ極める変形バックブリーカー。
- ゴリー・スペシャル
- ゴリー・ゲレロのオリジナル技。背中合わせの相手の両手両足を極めて背負い、体を反らせて痛めつける変型バックブリーカー。
- リバース・ゴリー・スペシャル
- ゴリー・ゲレロのオリジナル技。前屈みになった相手と背中合わせの体勢から両腕を相手の両脇にフックして体を捻って反転して相手を上下逆さまの状態に持ち上げる変型ゴリー・スペシャル。