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メガロパ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メガロパ幼生から転送)
ワタリガニ科のメガロパ
チチュウカイミドリガニのメガロパ(右)とゾエア(左)

メガロパ(megalopa)は、節足動物門甲殻綱十脚目のうち、カニ類後期幼生のことで、甲殻類の幼生期の第三段階にあたる[1][2]

メガロパ幼生[2]メガローパ[3]メガロッパ[4]ともいう。

概要

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体の構造

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メガロパは一般に体長は2 - 5 mmであるが、イワガニ科では 1 cmを超えるものも見られる[5]。また、ショウジンガニのメガロパは、脚を広げると2 cmほどの大きさになる[6]

付属肢は成体同様で、ゾエア幼生と違ってすでに二叉型ではなくなっているが、腹部がまだ後方に伸びたままである[7][2]

習慣

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メガロパは頭部、胸部の付属肢のほかに、遊泳用に発達した第一から第五の腹肢があり、その腹肢の一部あるいは全部を使って遊泳する[3]

また、鋏脚と歩脚で物につかまることができるほか、歩き回ることや、でエサをちぎることも可能である[4]

沖合に浮かぶ流れ藻やブイのほか、定置網のロープなどで大量に見つかることがある[6]

脱皮による変化

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ゾエアが種ごとにほぼ一定の2 - 5回の脱皮を繰り返すことで、メガロパとなる。メガロパが脱皮を繰り返したのち、適当な場所にたどり着くと、脱皮して稚ガニになる[2][8]

脚注

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  1. ^ 山路勇『日本プランクトン図鑑』保育社、1959年11月10日、67頁。 NCID BN0682024X 
  2. ^ a b c d メガロパ幼生”. コトバンク. 2019年2月22日閲覧。
  3. ^ a b 巌佐庸(編)、倉谷滋(編)、斎藤成也(編)、塚谷裕一(編) 編『岩波生物学辞典』(第5版)岩波書店、2013年2月、1376頁。ISBN 9784000803144OCLC 840112616 
  4. ^ a b メガロッパ (めがろっぱ) - 越前かにの百科事典”. かにカニ福井. 福井新聞社. 2019年6月14日閲覧。
  5. ^ メガロパ”. コトバンク. 2019年3月4日閲覧。
  6. ^ a b “へんてこ 大きな幼生 - 和歌山 - 地域”. 朝日新聞デジタル. (2018年5月23日). http://www.asahi.com/area/wakayama/articles/MTW20180523310840001.html 2019年6月14日閲覧。 
  7. ^ メガロパとは”. Weblio辞書. 2019年6月13日閲覧。
  8. ^ 南の動物プランクトン カニ・エビ類の子供たち”. 海産動物プランクトン動画データベース. 国立科学博物館. 2019年2月22日閲覧。