メガロパ
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メガロパ(megalopa)は、節足動物門甲殻綱十脚目のうち、カニ類の後期幼生のことで、甲殻類の幼生期の第三段階にあたる[1][2]。
メガロパ幼生[2]、メガローパ[3]、メガロッパ[4]ともいう。
概要
[編集]体の構造
[編集]メガロパは一般に体長は2 - 5 mmであるが、イワガニ科では 1 cmを超えるものも見られる[5]。また、ショウジンガニのメガロパは、脚を広げると2 cmほどの大きさになる[6]。
付属肢は成体同様で、ゾエア幼生と違ってすでに二叉型ではなくなっているが、腹部がまだ後方に伸びたままである[7][2]。
習慣
[編集]メガロパは頭部、胸部の付属肢のほかに、遊泳用に発達した第一から第五の腹肢があり、その腹肢の一部あるいは全部を使って遊泳する[3]。
また、鋏脚と歩脚で物につかまることができるほか、歩き回ることや、鋏でエサをちぎることも可能である[4]。
沖合に浮かぶ流れ藻やブイのほか、定置網のロープなどで大量に見つかることがある[6]。
脱皮による変化
[編集]ゾエアが種ごとにほぼ一定の2 - 5回の脱皮を繰り返すことで、メガロパとなる。メガロパが脱皮を繰り返したのち、適当な場所にたどり着くと、脱皮して稚ガニになる[2][8]。
脚注
[編集]- ^ 山路勇『日本プランクトン図鑑』保育社、1959年11月10日、67頁。 NCID BN0682024X。
- ^ a b c d “メガロパ幼生”. コトバンク. 2019年2月22日閲覧。
- ^ a b 巌佐庸(編)、倉谷滋(編)、斎藤成也(編)、塚谷裕一(編) 編『岩波生物学辞典』(第5版)岩波書店、2013年2月、1376頁。ISBN 9784000803144。OCLC 840112616。
- ^ a b “メガロッパ (めがろっぱ) - 越前かにの百科事典”. かにカニ福井. 福井新聞社. 2019年6月14日閲覧。
- ^ “メガロパ”. コトバンク. 2019年3月4日閲覧。
- ^ a b “へんてこ 大きな幼生 - 和歌山 - 地域”. 朝日新聞デジタル. (2018年5月23日) 2019年6月14日閲覧。
- ^ “メガロパとは”. Weblio辞書. 2019年6月13日閲覧。
- ^ “南の動物プランクトン カニ・エビ類の子供たち”. 海産動物プランクトン動画データベース. 国立科学博物館. 2019年2月22日閲覧。