メイルストロム
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メイルストロム(ノルウェー語: malstrøm [発音の仮名転写例:メルストロム]、英語: maelstrom [発音の仮名転写例:メイルストラム])は、ノルウェーのロフォーテン諸島はモスケン島周辺海域に存在する極めて強い潮流、および、それが生み出す大渦潮を指す語。
ノルウェー語で「mosk (意:sea splay、波飛沫) + -n (定冠詞)」の意からなる最寄りの島名 "Mosken" (モスケン)と同じく(あるいは、これを語源として)、現地語(および、英語等)では Moskenstraumen (ノルウェー語発音の仮名転写例:モスケンスラウメン)など(その他は#呼称を参照のこと)とも呼ばれ、これを日本語ではモスケンの渦潮(モスケンのうずしお)と訳す(モスケンの大渦巻[モスケンのおおうずまき]などとも呼ぶ)。
現代では語義が拡大し、特に場所を特定せずに海の大規模な渦潮全般を指すこともある。
呼称
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- ノルウェー語名:malstrøm (発音の仮名転写例[以下同様]:メルストロム)
- デンマーク語名:malstrøm (マールストロム、メルストロム)
- スウェーデン語名:malström (メルストロム)
- 英語名:maelstrom (発音/meɪlstrəm/[仮名転写例:メイルストラム、メイルストレム])[1]
- 日本語慣習名:メイルストロム、メイルストローム、メールストロム、メールストローム、メイルシュトローム、メールシュトローム、ミールストーム、等々
- ノルウェー語名:Moskenstraumen (発音の仮名転写例[以下同様]:モスケンスラウメン)、Moskenesstraumen (モスケネススラウメン)、Moskstraumen (モスクスラウメン)
- 英語名:Moskstraumen (発音/meɪlstrəm/[仮名転写例:メイルストラム、メイルストレム])[2]
- 日本語訳名および慣習名:モスケンの渦潮(モスケンのうずしお)、モスケンの大渦巻(モスケンのおおうずまき)、ほか
概要
[編集]ジュール・ヴェルヌやエドガー・アラン・ポーといった作家により、誇張して描かれ、船や人を呑み込むとされた。ヴェルヌの小説『海底二万里』では、潜水艦ノーチラス号が渦巻の中に消えていく結末が知られる。ポーの小説『メエルシュトレエムに呑まれて』は、その描写が事実に基づくものと誤解され、一部が百科事典に流用された[3]。
関連事項
[編集]- サルトスラウメン (Saltstraumen) - ボードーにある、世界一強い潮流のある海峡。当地では島に架かる橋の直下でも渦潮を見ることができる。
- モスケネス(英語:Moskenes) - ロフォーテン諸島の一地域。上述のモスケン島とともに "Moskstraumen" と同根。
脚注
[編集]- ^ “maelstrom” (英語). Dictionary.com. 2010年4月7日閲覧。
- ^ “Moskstraumen” (英語). Dictionary.com. 2010年4月7日閲覧。
- ^ 詳細はメエルシュトレエムに呑まれてを参照。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “maelstrom” (英語). Online Etymology Dictionary. 2010年4月7日閲覧。