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マントヴァーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マントヴァーニーから転送)
マントヴァーニ(1970年)

マントヴァーニ(Mantovani, 1905年11月15日 - 1980年3月29日)は、イギリス編曲者指揮者。本名は、アンヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニ(Annunzio Paolo Mantovani)。多くのミリオンセラーヒットを持つ。

人物・来歴

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1905年、イタリアヴェネツィア生まれ。父親はヴァイオリニスト。

4歳の時、家族揃ってロンドンへ移住する。

マントヴァーニのプロ・ミュージシャンとしてのスタートは、ロンドンのメトロ・ポール・ホテルの小編成のサロン・オーケストラを率いてであった。

1940年、イギリスのレコード会社デッカ・レコード社と契約し、亡くなるまでの40年間に、述べではなく延べ767曲を録音し、『シャルメーヌ』『グリーンスリーヴス』『ムーランルージュのテーマ』『80日間世界一周』等の曲をヒットさせ、ストリングスを巧みにに駆使し、イージーリスニング界の第一人者の一人として君臨した。

アメリカのビルボード誌にNo.1ヒットはなかったものの、チャートインした曲は12曲。

1953年11月4日に行なわれた、デッカ・レコード社初のステレオ実験は、マントヴァーニ楽団の演奏を録音して行なわれた。

1980年、死去。74歳没

カスケーディング・ストリングス

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マントヴァーニ・オーケストラの大きな特徴は、カスケーディング・ストリングス英語版と呼ばれる、滝が流れるような (=cascading) きらびやかな効果を得る編曲法で演奏されていることである。ヴァイオリン・セクションを4パート程度に分け[注 1]、メロディの一部分をそれぞれのヴァイオリン・パートが代わる代わる演奏する。つまり、この編曲法では完全な主旋律を演奏しているヴァイオリン・パートは1つもない[注 2]。こうして、電気的エフェクトを一切使わず生演奏だけでヴァイオリン・セクションにリバーブがかかったような効果を得る[1]。エフェクターを使っていないので、生演奏でも同様に聞こえる。専属編曲家でオルガン奏者のロナルド・ビンジ英語版が、教会のオルガンを演奏するときの残響から着想を得た。

代表曲

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脚注

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注釈

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  1. ^ いくつのパートに分けるかは公表されておらず、音楽評論家により諸説ある。
  2. ^ 主旋律の断片を担当していないときは休んでいるのではなく、別の音符を演奏している。

出典

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  1. ^ 長尾公介『MANTOVANI DELUXE』FLASH、2頁。 (CMA-10002)

外部リンク

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