マジック・ジョン
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2016年4月) |
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | エイコム |
発売元 | ジャレコ |
デザイナー | 川野一博 |
音楽 |
澤和雄 田崎寿子 |
美術 | 小宮山慶太 |
人数 | 1人 |
メディア | 2メガビットロムカセット[1] |
発売日 |
1990年9月28日 1990年 1991年3月 |
その他 |
型式: JF-30 NES-4T-USA |
『マジック・ジョン』 (MAGIC John) は、1990年9月28日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてジャレコから発売されたアクションゲームである。海外でのタイトルは『Totally Rad』。
ゲーム内容
[編集]システム
[編集]主人公のジョンを操作し、さまざまな魔法を駆使しながらステージを進んでいく、全5ステージ(ゲーム中では「ACT」と表記)の2Dアクションゲームである。
十字キーでジョンを操作し、Aボタンでジャンプ、Bボタンで念玉(ショット)を発射して攻撃を行う。念玉はBボタンを押し続けることで3段階までパワーを溜められ、より強力な攻撃が行える。ただし、溜めている途中にジャンプすることでも念玉は発射されるため、ジャンプして溜め念玉を発射することはできない。
スタートボタンで使用するマジックを選ぶ魔法選択画面を開き、十字キーの上を押しながらBボタンを押すことによりマジックゲージを消費してマジック(魔法)を使用する。
敵を50体、100体倒すとそれぞれ残機が1つ増え、それ以降は敵を100体倒すごとに残機が1つ増える。残機、ライフ併用制で、ジョンのライフゲージがすべて無くなると1ミスとなり、残機がすべて無くなるとゲームオーバー。ゲームオーバーとなった場合、YESを選ぶとACTの最初からゲームを再開し、NOを選ぶとタイトルへ戻る。
デモシーンやマジック使用時に、画面が激しく点滅する箇所がある。
マジック
[編集]マジックは回復系、ダメージ系、変身系など全12種類あり[2][3][4]、最初から全て使える[5]。マジックを使用すると決められたポイントを消費する事となる。また、「ファイヤー」、「ウォーター」、「ウインド」、「ストーン」の4種類は、ACT・1とACT・3をクリアするとそれぞれエフェクトが変化する。なお、変身魔法使用時は、変身魔法以外の各種魔法は使えなくなる。
- ライフマックスUP(消費量4ポイント)
- ライフゲージを最大まで回復させる。
- ライフミニマムUP(消費量2ポイント)
- ライフゲージを最大ライフの半分の3ポイント回復させる。
- 金縛り(消費量2ポイント)
- 敵を一定時間、動けなくする。動けなくなった敵に触れてもダメージを受けない。
- 無敵(消費量2ポイント)
- 一定時間、無敵となりダメージを受けなくなる。
- ファイヤー(消費量2ポイント)
- 火により、画面中の敵にダメージを与える。
- ウォーター(消費量2ポイント)
- 水により、画面中の敵にダメージを与える。
- ウインド(消費量2ポイント)
- 風により、画面中の敵にダメージを与える。
- ストーン(消費量2ポイント)
- 岩により、画面中の敵にダメージを与える。
- ジョン(消費量0ポイント)
- 変身魔法を使用後、ジョンの姿に戻る際に使用。
- ライオン(消費量2ポイント)
- ライオンに変身する。ジャンプ力が1.5倍となり、ジャンプ中は無敵となる。攻撃方法は爪で、リーチは短いが攻撃力は高い。
- ホーク(消費量2ポイント)
- ホークに変身する。Aボタン連打で空中を飛ぶことができる。また、羽を飛ばして遠距離攻撃できる。
- フィッシュ(消費量2ポイント)
- フィッシュに変身する。水中をAボタン連打で泳ぐことができる。また、背びれを飛ばして遠距離攻撃できる。
設定
[編集]ストーリー
[編集]本作の主人公、"ジョン"はごく平凡なアメリカの少年。彼は最近、近くの遊園地で行われる"ミスター・ポン"のスーパーマジックショー目当てに毎日のように遊園地へ遊びに行っていた。信じられないような大魔術を次から次へと繰り出すミスター・ポンの大ファンとなっていたジョンは、ある日、ガールフレンドの"ユウ"へミスター・ポンに、弟子にしてもらうよう頼むことを打ち明ける。
ミスター・ポンの弟子となったジョン。しかしミスター・ポンは「スーパーマジシャンになるにはまず体力から」と、体力づくりの運動ばかりでなかなかマジックを教えてはくれない。
そんなある日、いつものように修行に行っていたジョン達に、突然、正体不明の怪人達が襲い掛かってくる。そして、ガールフレンドのユウを連れ去られてしまう。怪人達を倒しユウを助けるため、ジョンはミスター・ポンから教わったマジックを武器に戦う事となる[6]。
ステージ構成
[編集]本作のステージ(ACT)を記述する[7]。1つのACTは複数のROUNDで構成されており、ROUNDの最後には中ボス(ROUND1-2、2-3、3-3、4-2は除く)、ACTの最後にはボスが待ち構えている。
- ACT・1
- 1-1(遊園地)
- ジェットコースター上での戦い。終点にて中ボスが待ち構える。
- 1-2(サーカス)
- 2-1(ビル街)
- 街中を進む。道中は短く、中ボス撃破後は下へ降りていく。
- 2-2(下水道)
- 下水道を進む。中ボス撃破後は、再び上へと昇っていく。
- 2-3(ビル街)
- 再びビル街へ。今度は上方へと昇っていく。ボスは排気ガスのバイオモンスター、バキュームサタン。
- ACT・3
- 3-1(森)
- 森の中を進んでいく。中ボス撃破後、2-1と同様に下へ降りていく。
- 3-2(湖)
- 画面の大半が水のエリア。地上を渡っていくか、水中を進むかになる。中ボスは水中戦となる。
- 3-3(ナイアガラの滝)
- 背景の滝を背に、画面の下へ下へと降りていく。ボスは魚のモンスター、シーラ・バカンス。水中戦となる。
- ACT・4
- 4-1(地底洞窟)
- 4-2(前線基地)
- 水晶のような地形が特徴的なエリア。ボスはクリスタルのバイオモンスター、カルボーン。
- ACT・5
- 5-1(地底人の基地)
- 機械的な地形が特徴的なエリア。ここでも最後に中ボスが控えている。
- 5-2(異次元空間)
- 道中は短いが、最終ボスの前に中ボスが出現する。最終ボスは地底人のボス、エドジー。形態が2つあり、他のボスの2倍の体力を持つ。
登場キャラクター
[編集]- ジョン
- 本作の主人公。ミスター・ポンのマジックに憧れ弟子となりマジックの修行を行っていた。ゲームを進めていくと、使用するマジックがだんだんと強力になってゆく。
- ユウ
- ジョンのガールフレンドでポニーテールの可愛い女の子。ストーリーの序盤、謎の怪人達によって連れ去られてしまうもすぐにジョンに助け出された。後にミスター・ポンよりマジックを習い始める。
- ミスター・ポン
- ジョンの師匠であるスーパーマジシャンで女性語(所謂オネエ言葉)で話す。ジョンやユウからは「ポン先生」と呼ばれている。その正体はゲーム中に明らかになる。
- ユウのパパ
- ユウの父親であり、ジョン曰く「世界一の科学者」。謎の怪人達の本当の目的は彼でありユウを助けた後に連れ去られた。
他機種版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | マジック・ジョン | 2011年2月8日 [8] |
Windows | エイコム | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | - |
スタッフ
[編集]- メイン・プログラム:GT-R
- サウンド・プログラム:SOARER
- サウンド:澤和雄、田崎寿子
- キャラクター・デザイン、モンスター・デザイン:小宮山慶太
- 背景デザイン、アニメーション:ひらのみか、加藤友子
- 企画:川野一博
評価
[編集]評価 | ||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)[10]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.87点(満30点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 2.96 | 2.77 | 2.85 | 2.69 | 2.77 | 2.84 | 16.87 |
脚注
[編集]- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、106頁。
- ^ 前田尋之監修 『ファミリーコンピュータ パーフェクトカタログ』 ジーウォーク、2020年1月26日、182頁。ISBN 978-4-86297-969-8
- ^ 山崎功著 『ファミコン コンプリートガイド デラックス』 主婦の友インフォス、2019年10月20日、207頁。ISBN 978-4-07-438765-6
- ^ 『マジック・ジョン 付属取扱説明書』7-8頁。
- ^ 実業之日本社『ジャレコ・アーカイブズ』(ISBN 978-4-408-11203-9)、88頁。
- ^ 『マジック・ジョン 付属取扱説明書』2-3頁及び作中のオープニングシーンより。
- ^ 『マジック・ジョン 付属取扱説明書』9-10頁、12-13頁を参照。
- ^ “『マジック・ジョン』の配信を開始”. D4エンタープライズ (2011年2月8日). 2018年10月7日閲覧。
- ^ a b “Totally Rad for NES (1990) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b “マジック・ジョン まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- ジャレコ公式サイト(2013年2月18日時点のアーカイブ)
- マジック・ジョン for FC(プロジェクトEGG)
- Totally Rad - MobyGames