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マカオ時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マカオの標準時から転送)

マカオ時間(マカオじかん、中国語: 澳門標準時間ピンイン:Ou-mún bīu-jéun sìh-gaan、広東語イェール式:Àomén Biāozhǔn Shíjiān)、ポルトガル語: Hora Oficial de Macau[1]英語: Macao Standard Time[2])では、中華人民共和国特別行政区であるマカオで使用されている標準時について解説する。標準時は、中国大陸で使用されている中国標準時並びに中華民国台湾)で使用されている台湾標準時、それに香港特別行政区で使用されている香港時間と同じ、UTC+8が使用されている[3]

歴史

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マカオ返還後も、マカオは独自の標準時を制定する権限を持っているが、返還以降、マカオは一貫して中国標準時を採用している。マカオ地球物理気象局グローバル・ポジショニング・システム(GPS)から時刻の信号を受信し、この信号をラジオ放送局が無線時報として使用していたが、応用的な情報通信技術の継続的な発展のため、正確な時報の需要が相対的に増加した。さらに、電子政府の発展に対応する必要があったため、2003年セシウム原子時計タイムサーバー英語版が、正確で便利な時報を一般大衆に送信するために設置された[4]。これと同時に、2003年には、中華人民共和国国家総合原子時計画にも参加している。その後、さらに高い精度の時報が求められるようになったために、2004年には衛星共同観測法が導入され、中国科学院中華人民共和国国立標準時センター英語版にある原子時計や、国際授時機構にある原子時計と周波数を比較することができるようになった[5]

夏時間

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1946年から1979年まで、夏時間が採用されていた。夏時間が実施される際には毎年、訓令にて公告が行われた[6]

西暦年 開始・終了 備考
1946 4月30日 - 12月1日 澳門憲報第17號 3:961訓令にて公告
1947 4月19日 - 12月30日 澳門憲報第16號 4:153訓令にて公告
1948 5月2日 - 10月29日 澳門憲報第18號 4:374訓令にて公告
1949 (資料なし)
1950 (資料なし)
1951 3月31日 - 10月29日 澳門憲報第12號 4:946訓令および第43號 5:025訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1952 4月5日 - 11月2日 澳門憲報第14號 5:149訓令および第43號 5:251訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1953 4月4日 - 10月31日 澳門憲報第13號 5:366訓令および第44號 5:444訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1954 3月20日 - 10月30日 澳門憲報第12號 5:540訓令および第44號 5:589訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1955 3月19日 - 11月5日 澳門憲報第12號 5:676訓令および第45號 5:739訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1956 3月18日 - 11月4日 澳門憲報第11號 5:823訓令および第44號 5:891訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1957 3月24日 - 11月3日 澳門憲報第12號 5:981訓令および第43號 6:064訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1958 3月23日 - 11月4日 澳門憲報第12號 6:172訓令および第43號 6:243訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1959 3月22日 - 11月1日 澳門憲報第12號 6:342訓令および第43號 6:411訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1960 3月20日 - 11月6日 澳門憲報第11號 6:514訓令および第44號 6:584訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1961 3月19日 - 11月5日 澳門憲報第10號 6:721訓令および第43號 6:815訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1962 3月18日 - 11月3日 澳門憲報第10號 6:947訓令および第43號 7:080訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1963 3月24日 - 11月3日 澳門憲報第12號 7:218訓令および第43號 7:340訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1964 3月22日 - 11月1日 澳門憲報第11號 7:491訓令および第44號 7:664訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1965 4月18日 - 10月17日 澳門憲報第15號 7:846訓令および第42號 7:979訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1966 4月17日 - 10月22日 澳門憲報第15號 8:146訓令および第41號 8:252訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1967 4月16日 - 10月22日 澳門憲報第15號 8:429訓令および第41號 8:540訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1968 4月21日 - 10月20日 澳門憲報第15號 8:735訓令および第41號 8:860訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1969 4月20日 - 10月19日 澳門憲報第16號 9035訓令および第42號 9156訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1970 4月19日 - 10月18日 澳門憲報第15號 9328訓令および第41號 9418訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1971 4月18日 - 10月17日 澳門憲報第14號 9587訓令および第41號 9702訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1972 4月16日 - 10月22日 澳門憲報第14號 38/72訓令および第41號 126/72訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1973 4月22日 - 10月21日 澳門憲報第14號 61/73訓令および第40號 182/73訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1974 3月24日 - 10月20日 澳門憲報第51號 282/73訓令および第41號 177/74訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1975 4月20日 - 10月10日 澳門憲報第15號 51/75訓令および第41號 173/75訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1976 4月18日 - 10月17日 澳門憲報第14號 67/76訓令および第41號 169/76訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1977 - 夏時間を実施せず
1978 - 夏時間を実施せず
1979 5月13日 - 10月21日 澳門憲報第19號 78/79訓令および第42號 166/79訓令にて公告。標準時を1時間進めた時刻を採用。
1980 - 現在 夏時間を実施せず

脚注

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  1. ^ O Serviço de<<Hora Exacta>> na Internet” (ポルトガル語). Direcção dos Serviços Meteorológicos e Geofísicos. 16 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。27 March 2011閲覧。
  2. ^ Macau Standard Time”. マカオ地球物理気象局. 16 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
  3. ^ Daylight Saving Time in Macau timeanddate.com、2021年5月2日閲覧
  4. ^ 國際原子時 (TAI)”. マカオ: マカオ地球物理気象局 (2019年3月28日). 2020年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
  5. ^ 時頻校核技術”. 澳門: マカオ地球物理気象局 (2019年3月28日). 2020年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
  6. ^ 夏令時間”. 澳門: マカオ地球物理気象局 (2019年3月28日). 2020年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。

外部リンク

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