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マイク・ファイヤーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイク・ファイヤーズ
Mike Fiers
オークランド・アスレチックス時代
(2020年2月23日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ブロワード郡ハリウッド
生年月日 (1985-06-15) 1985年6月15日(39歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト22巡目
初出場 2011年9月14日
年俸 $3,500,000(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マイケル・ブルース・ファイヤーズMichael Bruce Fiers, 1985年6月15日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ブロワード郡ハリウッド出身のプロ野球選手投手)。右投右打。愛称はカイKai[1]

経歴

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プロ入りとブルワーズ時代

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ミルウォーキー・ブルワーズ時代
(2012年9月30日)

2009年MLBドラフト22巡目(全体676位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、プロ入り[2]

2011年9月14日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。

2012年は5月末にAAA級ナッシュビル・サウンズから昇格すると、先発で安定した投球を続けてメジャーに定着した。

2014年9月11日のマイアミ・マーリンズ戦では、ジャンカルロ・スタントンの顔面に死球。スタントンはこれにより残り試合を全休。その後、代打で出場したリード・ジョンソンにも死球を与え、乱闘となった。

2015年先発ローテーションに定着し、移籍までに21試合に先発登板した。

アストロズ時代

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ヒューストン・アストロズ時代
(2017年7月21日)

2015年7月30日にドミンゴ・サンタナブレット・フィリップスジョシュ・ヘイダーエイドリアン・ハウザーとのトレードで、カルロス・ゴメスと共にヒューストン・アストロズへ移籍[3]。8月21日のロサンゼルス・ドジャース戦でノーヒットノーランを達成した[4]。アストロズ加入後は10試合に投げ、うち1試合は中継ぎでの登板だった。ブルワーズとの通算では31試合中30試合に先発登板し、7勝10敗、防御率3.69という成績だった。

2016年はフルシーズン、アストロズの先発ローテーションで投げ、30試合に先発登板(1試合でリリーフ登板もした)。11勝8敗とキャリア初の2桁勝利を挙げたが、防御率4.48・134奪三振など、他の主要部門の数字は低下した。また、アメリカンリーグワースト1位の17ワイルドピッチも記録した。

2017年も先発ローテーションの一員として28試合に先発(中継ぎでも1試合登板)したが、8勝10敗と2桁勝利は逃し、防御率(5.22)、WHIP(1.43)は前年から更に低下した。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[5][2]

タイガース時代

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2017年12月8日にデトロイト・タイガースと1年600万ドルで契約を結んだ[6]

2018年は移籍までに21試合に先発して7勝6敗、防御率3.48であった。

アスレチックス時代

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2018年8月6日に後日発表選手[注 1]とのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[9]。この年は2チーム合計で31試合(先発30試合)に登板、自己最多となる12勝を挙げ、防御率も3.56を記録した。オフの12月24日にアスレチックスと新たに2年契約を結んだ[10]

2019年3月20日の東京ドームでのシアトル・マリナーズとの日本開幕戦で自身初めて先発投手を務めた。 5月7日のシンシナティ・レッズ戦では自身2度目となるノーヒットノーランを達成した[11]。オフにはアストロズ時代のチームぐるみでのサイン盗みを告発した。

2020年オフの10月28日にFAとなった[12]が、2021年2月16日にアスレチックスと1年350万ドルで再契約した[13]

2021年は開幕を故障者リストで迎えた[14]。4月末に復帰し2試合に登板したが、右ひじ痛のため5月8日に再び10日間の故障者リスト入りし、さらに5月21日には60日間の故障者リスト入りした[2]。9月にAAA級ラスベガス・アビエイターズで復帰したが、メジャーに戻ることなくシーズンを終えた。オフの11月3日にFAとなった[2]

メキシカンリーグ時代

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2022年3月24日にメキシカンリーグユカタン・ライオンズと契約した[15]

台湾時代

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2022年6月29日台湾プロ野球統一ライオンズと契約した[16]。しかし、メディカルチェックに合格することが出来ず、公式戦の登板機会がないまま8月9日に解雇された[17]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2011 MIL 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 10 2.0 2 0 3 0 0 2 0 0 0 0 0.00 2.50
2012 23 22 0 0 0 9 10 0 0 .474 539 127.2 125 12 36 0 2 135 4 0 56 53 3.74 1.26
2013 11 3 0 0 0 1 4 0 0 .200 103 22.1 28 8 6 0 0 15 1 0 20 18 7.25 1.52
2014 14 10 0 0 0 6 5 0 0 .545 274 71.2 46 7 17 1 0 76 1 0 19 17 2.13 0.88
2015 21 21 0 0 0 5 9 0 0 .357 509 118.0 117 14 43 5 5 121 6 0 57 51 3.89 1.36
HOU 10 9 1 1 0 2 1 0 0 .667 252 62.1 45 10 21 0 1 59 2 0 26 23 3.32 1.06
'15計 31 30 1 1 0 7 10 0 0 .412 761 180.1 162 24 64 5 6 180 8 0 83 74 3.69 1.25
2016 31 30 0 0 0 11 8 0 0 .579 724 168.2 187 26 42 0 7 134 17 0 89 84 4.48 1.36
2017 29 28 0 0 0 8 10 0 0 .444 671 153.1 157 32 62 0 13 146 11 1 95 89 5.22 1.43
2018 DET 21 21 0 0 0 7 6 0 0 .538 502 119.0 121 20 26 1 5 87 2 0 49 46 3.48 1.24
OAK 10 9 0 0 0 5 2 0 0 .714 212 53.0 45 12 11 0 3 52 2 0 12 11 3.74 1.06
'18計 31 30 0 0 0 12 8 0 0 .600 714 172.0 166 32 37 1 8 139 4 0 71 68 3.56 1.18
2019 33 33 1 1 0 15 4 0 0 .789 754 184.2 166 30 53 0 9 126 13 1 82 80 3.90 1.19
2020 11 11 0 0 0 6 3 0 0 .667 257 59.0 65 9 16 0 4 37 1 0 31 30 4.58 1.37
2021 2 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 45 9.1 15 4 4 0 0 5 0 0 8 8 7.71 2.04
MLB:11年 218 199 2 2 0 75 64 0 0 .540 4852 1151.0 1119 184 340 7 49 995 60 2 554 521 4.07 1.27
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2011 MIL 2 0 2 0 0 1.000
2012 23 8 14 5 1 .815
2013 11 2 5 0 0 1.000
2014 14 5 9 1 1 .933
2015 21 5 11 4 0 .800
HOU 10 5 10 0 0 1.000
'15計 31 10 21 4 0 .886
2016 31 13 12 1 0 .962
2017 29 16 6 2 1 .917
2018 DET 21 7 8 0 0 1.000
OAK 10 7 4 0 1 1.000
'18計 31 14 12 0 1 1.000
2019 33 8 16 2 1 .923
2020 11 3 5 0 0 1.000
2021 2 0 1 0 0 1.000
MLB 218 79 103 15 5 .924
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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背番号

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  • 64(2011年 - 2013年)
  • 50(2014年 - 2015年7月29日、2018年 - 2021年)
  • 54(2015年7月30日 - 2017年、2022年7月26日 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 2018年8月18日にノーラン・ブラックウッド[7]、9月19日にローガン・ショア英語版と発表されている[8]

出典

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  1. ^ Brian McTaggart (2017年8月24日). “Astros Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  2. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年3月29日閲覧。
  3. ^ Brian McTaggart (2015年7月30日). “Astros add Gomez, Fiers from Brewers” (英語). MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  4. ^ アストロズ・ファイアーズがノーヒッター 今季5人目 ― スポニチ Sponichi Annex 野球スポーツニッポン、2015年8月22日配信
  5. ^ Brian McTaggart (2017年12月1日). “Astros opt not to tender Fiers a contract” (英語). MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  6. ^ Jason Beck (2017年12月8日). “Tigers, Fiers agree to one-year pact” (英語). MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  7. ^ Blackwood to Tigers as PTBN in Fiers deal” (英語). MLB.com (2018年8月18日). 2018年8月18日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2018年9月19日). “Tigers, Athletics Complete Mike Fiers Trade” (英語). mlbtraderumors.com. 2018年9月19日閲覧。
  9. ^ Eric He (2018年8月6日). “A's get Fiers from Tigers for players to be named” (英語). MLB.com. 2018年8月7日閲覧。
  10. ^ Matt Kelly (2018年12月24日). “Fiers, A's officially agree to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。
  11. ^ アスレチックス・ファイアーズが、2度目のノーヒットノーラン達成”. スポーツ報知 (2019年5月8日). 2019年5月8日閲覧。
  12. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  13. ^ A's Re-Sign Mike Fiers” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月17日閲覧。
  14. ^ Martin Gallegos (April 2, 2021). “Irvin wins A's final roster spot; Rosenthal to IL” (英語). MLB.com. April 11, 2021閲覧。
  15. ^ REFUERZO DE LUJO A LEONES”. Leones de Yucatán (2022年3月24日). 2022年3月29日閲覧。(スペイン語)
  16. ^ 墨媒提前爆料 統一獅證實大聯盟75勝強投加盟”. ETtoday (2022年6月29日). 2022年6月29日閲覧。
  17. ^ 中職》「吹哨者」掰了!費爾斯體檢未過 獅隊確定補洋砲”. 自由體育 (2022年8月9日). 2022年8月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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