コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ザ・ストリーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイク・スキナーから転送)
ザ・ストリーツ
The Streets
The Streets 2011年
基本情報
出生名 Jermaine Lamarr Cole
出身地 イギリスの旗 イギリス, バーミンガム
ジャンル UKガラージ
ヒップホップ
エレクトロニカ
職業 ラッパー, 音楽プロデューサー
活動期間 1994年 - 2011年
2017年 -
レーベル Locked On、679 Recordings、Vice、AtlanticWarner MusicIsland Records
共同作業者 the-streets.co.uk
メンバー マイク・スキナー

ザ・ストリーツ (The Streets) は、イギリスバーミンガム出身のラッパーマイク・スキナーMike Skinner)によるヒップホップ・プロジェクトである。

来歴

[編集]
ザ・ストリーツことマイク・スキナー(2006年)

2002年、アルバム『オリジナル・パイレート・マテリアル』(Original Pirate Material)でデビュー。当時、アメリカを中心に世界的に全盛を迎えていたヒップホップシーンにおいて、アメリカ勢とは違った「英国のヒップホップ」を体現する存在としてストリーツの登場は大きな称賛をもって迎えられた[1]

2004年に発表した2ndアルバム『ア・グランド・ドント・カム・フォー・フリー』(A Grand Don't Come for Free)では、1枚のアルバムを通して、様々なキャラクターの青春群像劇を綴ったその高いストーリー性、文学性が絶賛され、全英1位を獲得[2]。全世界で300万枚のプラチナム・セールスを記録する大ヒットとなった。

この際、世界ツアーの一環で来日。フジロック・フェスティバルへも出演している。

その後、スターダムにのし上がった自らの悲哀やセレブリティへの風刺をテーマとした3rdアルバム『ザ・ハーディスト・ウェイ・トゥ・メイク・アン・イージー・リヴィング』(The Hardest Way to Make an Easy Living)を2006年にリリース。全英1位を記録した[3]

2008年、4作目のアルバム『エヴリシング・イズ・ ボロウド』(Everything Is Borrowed)をリリース[4]

2011年初旬、ミックステープ『Cyberspace and Reds』と5作目のアルバム『コンピューターズ・アンド・ブルース』(Computers and Blues)を立て続けにリリースする[5]

その後ザ・ストリーツの活動を休止し、マイク・スキナーはザ・ミュージックのRob Harveyと新プロジェクトThe D.O.T.を結成。2012年にアルバム『And That 』、2013年に2作目『Diary』を発表する。2013年にはTHE D.O.T.として来日公演も行なっている[6]

2017年、ザ・ストリーツとして久々の新曲を発表。2018年に7年ぶりにツアーを再開し復活を果たす[7]

2020年7月、9年ぶりの新作となるミックステープ『None Of Us Are Getting Out Of This Life Alive』をIsland Recordsからリリースする[8]

評価と影響

[編集]

機知に富んだ歌詞とバラエティ豊かなトラック・メイクは高い評価を得ており、デビュー当時は「英国のエミネム」とも形容された[9]。デビュー以降、英国を代表するラッパーへと成長すると同時に、後続のミュージシャン達を自身のレーベルに迎え入れたり、プロデュースを担当するなど英国ストリート界をリードする存在としても認知されている。

畑こそ違えど、ハード・ファイジ・オーディナリー・ボーイズアークティック・モンキーズなどの気鋭のバンドで活況を呈した2000年代中盤のUKインディー・ロック・シーンへ与えた影響も大きいと指摘されている。

ディスコグラフィー

[編集]

アルバム

[編集]
タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
UK
[10]
AUS
[11]
BEL
[12]
FRA
[13]
GER
[14]
IRE
[15]
NOR
[16]
NZ
[17]
SWI
[18]
US
[19]
2002 Original Pirate Material
  • 発売日: 2002年5月25日
  • レーベル: Locked On, 679
  • フォーマット: CD, LP, digital download
10 57 97 6 10 36
2004 A Grand Don't Come for Free
  • 発売日: 2004年5月18日
  • レーベル: Locked On, 679
  • フォーマット: CD, LP, digital download
1 11 22 38 25 1 5 7 34 82
2006 The Hardest Way to Make an Easy Living
  • 発売日: 2006年4月10日
  • レーベル: Locked On
  • フォーマット: CD, LP, digital download
1 16 19 122 25 3 10 21 19 68
  • UK: ゴールド[20]
  • IRE: ゴールド[23]
2008 Everything Is Borrowed
  • 発売日: 2008年9月15日
  • レーベル: 679, Vice
  • フォーマット: CD, LP, digital download
7 55 28 99 58 19 19 154
  • UK: シルバー[20]
2011 Computers and Blues
  • 発売日: 2011年2月7日
  • レーベル: 679, Atlantic
  • フォーマット: CD, LP, digital download
8 49 59 138 45 22 37 32 18
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

日本公演

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Saguy, Abigail C. (2020-02-20). Come Out, Come Out, Whoever You Are. Oxford University Press. pp. 10-29. ISBN 978-0-19-093165-0. https://doi.org/10.1093/oso/9780190931650.003.0002 
  2. ^ a grand don't come for free | full Official Chart History | Official Charts Company” (英語). www.officialcharts.com. 2020年4月14日閲覧。
  3. ^ the hardest way to make an easy living | full Official Chart History | Official Charts Company” (英語). www.officialcharts.com. 2020年4月14日閲覧。
  4. ^ Music - News - The Streets to split after fifth album - Digital Spy”. web.archive.org (2009年1月7日). 2020年4月14日閲覧。
  5. ^ ***cyberspace and reds*** | The Streets”. web.archive.org (2010年12月2日). 2020年4月14日閲覧。
  6. ^ ザ・ミュージック+ザ・ストリーツのTHE D.O.T、6月に来日公演を開催”. amass. 2020年4月14日閲覧。
  7. ^ ザ・ストリーツ、再始動が決定。2018年のツアー日程を発表 | NME Japan” (jp). nme-jp.com. 2020年4月14日閲覧。
  8. ^ The Streets、Tame Impala など豪華ゲストを迎えたミックステープを 7/10 リリース! | indienative”. 2020年4月14日閲覧。
  9. ^ Kenneth Partridge "Americans were bound to hate The Streets' Original Pirate Material" 2015/2/17
  10. ^ Streets” (select "Albums" tab). Official Charts Company. 31 May 2013閲覧。
  11. ^ Peak chart positions for albums in Australia:
  12. ^ Discografie The Streets” (Dutch). 'ultratop.be'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  13. ^ Discographie The Streets” (French). 'lescharts.com'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  14. ^ Chartverfolgung / The Streets / Longplay” (German). 'musicline.de'. Media Control Charts. 31 May 2013閲覧。
  15. ^ Discography The Streets”. 'irish-charts.com'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  16. ^ Discography The Streets”. 'norwegiancharts.com'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  17. ^ Discography The Streets”. 'charts.org.nz'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  18. ^ Discography The Streets”. 'swisscharts.com'. Hung Medien. 31 May 2013閲覧。
  19. ^ The Streets - Chart History: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. 31 May 2013閲覧。
  20. ^ a b c d Certified Awards” (enter "The Streets" into the "Keywords" box, then select "Search"). British Phonographic Industry. 31 May 2013閲覧。
  21. ^ ARIA Charts - Accreditations - 2004 Albums”. Australian Recording Industry Association. 31 May 2013閲覧。
  22. ^ Top 40 Albums Chart: Chart #1423 (Monday 30 August 2004)”. Recording Industry Association of New Zealand. 3 July 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。31 May 2013閲覧。
  23. ^ 2006 Certification Awards - Gold”. Irish Recorded Music Association. 31 May 2013閲覧。

外部リンク

[編集]