ボート
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ボート(英: boat; 蘭: boot)あるいは短艇(たんてい、端艇)は、通常、河川・湖沼・沿岸で使用される小型船舶で、しばしばより大型の船舶に搭載されて運用される。
ボートの語義
[編集]日本では日常会話で一般的に、全長数メートル程度小型の船を「ボート」と表現することが多いが、英語ではニュアンスが多少異なっている。カタカナ語のボートに相当する英語としては「dinghy」(ディンギー)があるが、日本では通常ボートとは呼ばないヨットの一部を含意する。
- 英語では大きさ問わずに船全般をボートと呼ぶ場合がある。ただしモーターボート(motor boat)といった場合は日本のボートの定義と近いものになる(モーターボートの定義は「small boat with an engine」とある。)。
- 英語ではヨットはボートに含まれる〈sailboat〉。
- 海軍用語のボートは、他の船で運搬できるくらいの小さな舟艇を指す(例:PTボート、上陸用舟艇、カッターボートなど)。
- アメリカ海兵隊においては航空母艦などの大型艦も日常的にボートと呼ばれている。
- 現代の潜水艦も、その潜水能力と大きさにもかかわらず、ボートと呼ばれる。これは初期の潜水艦が船(母船、母艦)で運搬され、単独での沖合航海能力を持たなかったからである。
- イギリス海軍では、手こぎ舟も含めて水上を航行するものはシップ (ship) であるが、潜水艦はボートである。
大型船舶に搭載されるボートとしては、他に救命ボート、ホエールボートなどがある。多くのボートと異なり、これらは沖合でも運用される。
レイクフレイター、リバーボート、ナロウボート、そしてフェリーに見られるように、小型とは言いがたいボートもある。
用途
[編集]ボートは軍事や調査研究・商用目的で使われる。私的で非商用の船舶は、大きさにかかわらずほとんどがボートである。
ソーラーボート
[編集]太陽光を電気に変換してモーターを駆動して航行する。主に海洋工学系の大学で研究されており、競技会も開催される。事実上、エネルギーは無尽蔵なので、気象観測などの無人観測艇の動力としても使用が期待される。
画像
[編集]関連項目
[編集]- 船、船舶工学
- 小型船舶、大型船舶
- 救難艇、救命ボート
- カッターボート
- インフレータブルボート
- 用途:ハウスボート、キャビンクルーザー、プレジャーボート、タグボート
- 動力:モーターボート(船外機)、手漕ぎ(漕艇)ボート、足漕ぎボート、パントボート(竿を川底に当てて進む)
- ラフト(いかだ)
- 遊覧船