ボローニャ県
- ボローニャ県
- Città metropolitana di Bologna
-
国 イタリア 州 エミリア=ロマーニャ 県都 ボローニャ 面積 3,702.53 [1] km² 人口
- 総計
- 人口密度2023-01-01 [2]
1014124 人
273.9 人/km²コムーネ数 55 (50音順一覧) 主なコムーネ カザレッキオ・ディ・レーノ、カステル・サン・ピエトロ・テルメ、イーモラ、サン・ジョヴァンニ・イン・ペルシチェート、サン・ラッザロ・ディ・サーヴェナ 略記号 BO ISO 3166-2:IT IT-BO CAP ボローニャ市外: 40010-40069、市内: 40121-40141 市外局番 051, 0534, 0542 ISTATコード 037 県公式ウェブサイト [1]
ボローニャ県(ボローニャけん、イタリア語: Città metropolitana di Bologna)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州に属する県級行政区画。県都ボローニャは、エミリア=ロマーニャ州の州都でもある。
法制上の位置づけは、2015年1月1日に従来の県(Provincia)から大都市圏(Città metropolitana)[3]に移行した。
イタリア語版ウィキペディア等では廃止された Provincia di Bologna と新設された Città metropolitana di Bologna が別項目になっているが、ほとんどの情報は重なるので、便宜上、それらの線引きも含めて「ボローニャ県」として本項で扱う。
地理
[編集]位置・広がり
[編集]エミリア=ロマーニャ州のほぼ中央部に位置する県である。県都ボローニャは、モデナから南東へ38km、フェラーラから南西へ44km、ラヴェンナから西へ69km、フィレンツェから北へ81km、首都ローマから西北西へ306kmの距離にある[4]。
隣接する県は以下の通り。
県内の地域と主要な都市
[編集]2001年の国勢調査に基づく居住地区(Località abitata)別人口統計[5]によれば、人口1万人以上の都市は以下の通り。
- ボローニャ - 368,304人
- イーモラ - 51,380人
- カザレッキオ・ディ・レーノ - 31,442人
- サン・ラッザロ (サン・ラッザロ・ディ・サーヴェナ市) - 20,805人
- サン・ジョヴァンニ・イン・ペルシチェート - 12,974人
- プログレッソ (カステル・マッジョーレ市) - 11,089人
- カステル・サン・ピエトロ・テルメ - 10,879人
県都ボローニャは、エミリア=ロマーニャ州の州都でもあり、州最多の人口を擁する都市でもある。
行政区画
[編集]コムーネ
[編集]ボローニャ県には55のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口1万5000人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2023年1月1日現在[2]。
右の地図中の番号は、コムーネのISTATコード下3桁を示す。
コード | 自治体名 | 人口 |
---|---|---|
037006 | ボローニャ | 389,200 |
037032 | イーモラ | 69,298 |
037011 | カザレッキオ・ディ・レーノ | 35,575 |
037054 | サン・ラッザロ・ディ・サーヴェナ | 32,662 |
037061 | バルサモッジャ | 31,660 |
037053 | サン・ジョヴァンニ・イン・ペルシチェート | 27,779 |
037020 | カステル・サン・ピエトロ・テルメ | 20,760 |
037060 | ゾーラ・プレドーザ | 19,242 |
037019 | カステル・マッジョーレ | 18,472 |
037008 | ブドリオ | 18,255 |
037047 | ピアノーロ | 17,654 |
037037 | メディチーナ | 16,654 |
037021 | カステナーゾ | 16,154 |
037039 | モリネッラ | 15,668 |
21世紀に入って以降、以下のコムーネ統廃合 (it:Fusione di comuni italiani) が行われている。
- 2014年発足
- 2016年発足
経済・産業
[編集]Città metropolitana di Bolognaは、GDP規模で言うと、2017年に、およそ350億ユーロを記録しており、これは1人あたりで34,251ユーロに相当し、イタリアの県の中で3番目に高い数字である(これはミラノ(圏域)、ボルツァーノの次ぐ3位である)[6]。
ボローニャの経済の特徴としては、産業部門が特に繁栄していることを挙げることができる。
ボローニャの経済は、歴史の古いところから言うと農産業および畜産業の歴史が長くその規模も大きいのだが、機械産業、自動車産業、エネルギー産業、製靴産業(=靴工場)、繊維産業、化学産業、印刷・出版産業なども繁栄している。
たとえば農業・畜産・食品ではGranarolo社、Conserve Italia、セガフレード・ザネッティ社。機械産業ではCoesia社、IMA社。自動車産業ではDucati(ドゥカティ)社、Lamborghiniランボルギーニ社。印刷・出版ではil Mulino社、Monrif グループ、Zanichelli社。エネルギー産業ではHera Groupなどである。
日本人からも特に興味を持たれる自動車産業に関して、さらに情報を足すならば、 オートバイのメーカーのDUCATI(ドゥカティ)の本拠もボローニャにあり、ドゥカティの本社工場もボローニャ西部ボルゴ・パニガーレにある。 サンターガタ・ボロニェーゼには、ランボルギーニの本社および本社工場がある。こういった工場で製造されたオートバイや自動車が世界各国(のエンスージアスト。カーマニア、オートバイマニア)に向けて輸出されているわけである。毎年12月には、ボローニャでボローニャモーターショーが開催される。
スポーツ
[編集]サッカー
[編集]県内に本拠を置くプロサッカークラブとしては以下がある。所属リーグは2012-13シーズン現在。
モータースポーツ
[編集]イーモラにはイモラ・サーキットがあり、かつてはサンマリノグランプリが開催されていた。
交通
[編集]空港
[編集]県内には以下の空港がある。
人物
[編集]著名な出身者
[編集]- アンニーバレ・カラッチ - 16-17世紀、バロック期の画家。ボローニャ派の代表的画家のひとり。ボローニャ生まれ。
- グリエルモ・マルコーニ - 19-20世紀の発明家、無線電信開発者。ボローニャ生まれ。
- オットリーノ・レスピーギ - 19-20世紀の作曲家・音楽学者・指揮者。ボローニャ生まれ。
- ディーノ・グランディ - 20世紀前半の政治家。モルダーノ生まれ。
- ピエル・パオロ・パゾリーニ - 20世紀の映画監督。ボローニャ生まれ。
- ルカ・ディ・モンテゼーモロ - 実業家。フィアット社、フェラーリ社、マセラティ社会長。ボローニャ生まれ。
- ピエルルイジ・コッリーナ - サッカー審判員。ボローニャ生まれ。
- アルベルト・トンバ - アルペンスキー選手。サン・ラッザロ・ディ・サーヴェナ生まれ。
- ロリス・カピロッシ - オートバイレーサー。カステル・サン・ピエトロ・テルメ生まれ。
脚注
[編集]- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Bologna (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2012年7月15日閲覧。
- ^ a b “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2023” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年3月5日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2023, Ripartizione:Nord-est, Regione:Emilia-Romagna, Provincia:Bologna, Comune:- を選択
- ^ 2014年4月の法制定により規定された広域自治体の一種
- ^ “2点間の直線距離を測る”. 2014年7月20日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Bologna (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2012年7月15日閲覧。
- ^ “Dossier on the Metropolitan City of Bologna”. Istat. 4 November 2017閲覧。
外部リンク
[編集]- ボローニャ県公式ページ(日本語)
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