コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ボルボ・XC40

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボルボ・EX40から転送)

XC40(Volvo XC40)は[1][2][3]スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが製造・販売するコンパクトSUVである。

本項では2020年10月よりXC40 Rechargeの名称で製造・販売され、2024年2月に車名が変更されたEX40(Volvo EX40)についても説明する

ボルボ・XC40
前面部
背面部
T5 AWD R-DESIGN インテリア(日本仕様)
概要
製造国 ベルギーの旗 ベルギー(VCG)
販売期間 2018年3月 -
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム CMA
パワートレイン
エンジン ガソリン 1,968cc
最高出力 T4 140 kW (190 ps)
T5 185 kW (252 ps)
最大トルク T4 300 Nm (30.6 kgm)
T5 350 Nm (35.7 kgm)
変速機 8速AT
車両寸法
ホイールベース 2,700 mm
全長 4,425 mm
全幅 1,875 mm
全高 1,660 mm
車両重量 1,610 - 1,690 kg
テンプレートを表示

概要

[編集]

2016年にConcept 40.1と呼ばれるコンセプトカーで発表。2017年9月21日、XC40はイタリア・ミラノのファッションウィーク特設会場で発表された。

2018年3月5日、「欧州カーオブザイヤー2018」にボルボ・カーズとして初めてXC40が受賞した。

2018年12月7日、第39回「日本カー・オブ・ザ・イヤー[4]を受賞した。2017年のXC60に続き2連続での受賞となった。

初代(2017年-)

[編集]

新世代モジュラープラットフォーム「CMA」を最初に導入したコンパクトSUVである。

2017年11月からベルギーゲント工場(VCG)で製造を開始、2018年初頭からヨーロッパ、北米、カナダ等で販売が開始された。

エンジンは2.0L 4気筒ガソリンエンジン、2.0L 4気筒ディーゼルエンジン(日本未発売)がある。後にXC40には新型の1.5L 直列3気筒ガソリンエンジン搭載のエントリーモデル車とプラグインハイブリッド車が追加された。

2022年12月13日、 IIHSのモデレートオーバーラップ2.0テストにおいて総合評価「Good」を獲得した[5]

日本での販売

[編集]

2018年1月26日にXC40 T5 AWD R-Design 1st Editionを全国300台限定で予約注文の受付を開始した。発売は2018年3月である。

2020年8月25日、プラグインハイブリッド車の「Recharge Plug-in hybrid T5 Inscription」を追加。ガソリン車のT4、T5についても48Vマイルドハイブリッド仕様の「B4」(最高出力197PS)、「B5」(同250PS)に置き換えられた[6]

2021年7月21日、プラグインハイブリッド車のエントリーグレード「Recharge Plug-in hybrid T5 Inscription Expression」を追加。ガソリン車の「B5 AWD R-Design」を廃止[7]

2021年11月24日、新開発のB3エンジン(163PS・48Vマイルドハイブリッド)および7速DCTを搭載したエントリーモデル、「B3」、「B3 Momentum」を追加。これまでのエントリーグレードの「B4」および「B4 Momentum」のFWD車を廃止。またB4エンジン車のトランスミッションが7速DCTに変更され、プラグインハイブリッド車を含めた全車が7速DCTに統一された[8]

2022年7月6日、初のフェイスリフトを実施。グレードを上級グレードの「Ultimate」と充実装備の「Plus」および 「Plus Pro」に再編。また、後述の電気自動車「XC40 Recharge」の導入にともないプラグインハイブリッド車を廃止[9]

2022年10月18日、特別仕様車「Ultimate B4 AWD Dark Edition」を発売した[10]

2022年10月26日OBDのハーネスにおいてハーネス設計工程の管理が不適切なため、リコールを国土交通省に届出[11]。同年8月5日に輸入された車両が対象。

2023年5月18日、仕様変更。特別仕様車として販売されていた「Ultimate B4 AWD Dark Edition」をカタログモデルに昇格。またエントリーグレードの「Plus B3」を廃止し、ミドルグレードの「Plus Pro B3」および「Plus Pro B4 AWD」を「Plus B3」「Plus B4 AWD」に名称変更した[12]

2024年4月25日、特別仕様車「Plus B3 Selection」を300台限定で発売。また、最上級グレードの「Ultimate B4 AWD」は「Ultra B4 AWD」に名称変更された[13]

2024年9月2日、特別仕様車「Ultra B4 AWD Dark Edition」を発売[14]

XC40 Recharge / EX40

[編集]

2019年10月16日、ボルボ初の電気自動車としてXC40 Rechargeが発表された。最高出力408hpの電動4WDパワートレインを搭載し、1回の充電で400kmの走行が可能という[15]。2020年10月1日より生産が開始され、同月下旬には販売が開始される[16]

2024年2月、XC40 Rechargeの車名をEX40に変更することが発表された。欧州では同年5月より新たな車名で販売される[17]

日本での販売

[編集]

2022年5月18日、同年7月7日よりオンラインでの受注を開始することが発表された。ラインナップは四輪駆動の上級モデル「Ultimate Twin Motor」と前輪駆動のエントリーモデル「Plus Single Motor」の計2タイプ。いずれも9.6kWの普通充電と、最大出力150kWまでのCHAdeMO規格の急速充電に対応する[18]

2023年3月8日、シングルモーターモデルが後輪駆動に仕様変更されると共に、日本ではツインモーター(四輪駆動)モデルが廃止され、後輪駆動の上級モデル「Ultimate Single Motor」が設定される[19]

2024年9月11日、日本においても車名が「EX40」に変更されると共に、仕様変更を実施。上級グレードの「Ultimate」は「Ultra」に名称変更され、2023年3月の仕様変更で廃止されたツインモーター(四輪駆動)モデルが「Ultra Twin Motor」として復活設定された。また、特別仕様車「Ultra Single Motor Black Edition」も発売された[20]

エンジン

[編集]
ガソリンエンジン
モデル 形式 年式 最高出力(rpm) 最大トルク(rpm) 総排気量 備考
  • T4
  • T4 AWD
B4204T47 2017– 140 kW (190 PS) 4700 300 N⋅m (31 kg⋅m) 1400–4000 1969cc 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボチャージエンジン
T5 AWD B4204T18 2017– 185 kW (252 PS) 5500 350 N⋅m (36 kg⋅m) 1800–4800 1969cc 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボチャージエンジン
ディーゼルエンジン
モデル 形式 年式 最高出力(rpm) 最大トルク(rpm) 総排気量 備考
D4 AWD D4204T12 2017– 140 kW (190 PS) 4000 400 N⋅m (41 kg⋅m) 1750–2500 1969cc 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボチャージディーゼル

脚注

[編集]
  1. ^ ボルボ初の都市型コンパクトSUV「XC40」の予約注文受付を開始 ボルボ・カー・ジャパン 2018年1月26日
  2. ^ The new VOLVO XC40 ボルボ・カー・ジャパン 2018年3月28日
  3. ^ YouTube VolvoCarsNews ボルボカーズ (ユーチューブ公式)
  4. ^ 第39回2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー”. 公式サイト. 2018年12月8日閲覧。
  5. ^ 株式会社インプレス (2022年12月16日). “ボルボ、プレミアムコンパクトSUV「XC40」がIIHSの新基準衝突テストで最高レベルの安全評価を獲得”. Car Watch. 2022年12月18日閲覧。
  6. ^ “「ボルボXC40」にプラグインハイブリッドモデル登場 ボルボSUVのパワーユニットがすべて新世代に移行”. webCG (株式会社webCG). (2020年8月25日). https://www.webcg.net/articles/-/43225 2024年9月29日閲覧。 
  7. ^ “「ボルボXC40」のプラグインハイブリッドモデルに599万円のエントリーグレードが登場”. webCG (株式会社webCG). (2021年7月21日). https://www.webcg.net/articles/-/44866 2024年9月29日閲覧。 
  8. ^ “ボルボが「XC40」に新開発の「B3パワートレイン」を採用 14.8km/リッターの燃費を実現”. webCG (株式会社webCG). (2021年11月24日). https://www.webcg.net/articles/-/45479 2024年9月29日閲覧。 
  9. ^ “ボルボの主要モデルが一挙に仕様変更 「アルティメット」と「プラス」を基本とするグレード構成に”. webCG (株式会社webCG). (2022年7月6日). https://www.webcg.net/articles/-/46625 2024年9月29日閲覧。 
  10. ^ ボルボ、XC40の特別仕様車「ダークエディション」 グロッシーブラックのアクセントで精悍な外観に”. Car Watch. 2022年10月22日閲覧。
  11. ^ DIGITAL, AUTOCAR (2022年10月26日). “ボルボXC40 リコール届出 車載式故障診断装置の不具合 321台対象”. AUTOCAR JAPAN. 2022年10月27日閲覧。
  12. ^ “ボルボが「XC40」の一部仕様とラインナップを変更 ボディーカラーに新色を設定”. webCG (株式会社webCG). (2023年5月18日). https://www.webcg.net/articles/-/48288 2024年9月29日閲覧。 
  13. ^ “「ボルボXC40」に300台限定の特別仕様車「プラスB3セレクション」登場”. webCG (株式会社webCG). (2024年4月25日). https://www.webcg.net/articles/-/50154 2024年9月29日閲覧。 
  14. ^ “「ボルボXC40」の特別仕様車「ダークエディション」 サンルーフが付いて再登場”. webCG (株式会社webCG). (2024年9月2日). https://www.webcg.net/articles/-/50803 2024年9月29日閲覧。 
  15. ^ “ボルボが初の電気自動車「XC40リチャージ」を発表 新しい電動カー製品群の第1弾”. webCG (株式会社webCG). (2019年10月17日). https://www.webcg.net/articles/-/41698 2024年9月30日閲覧。 
  16. ^ “ボルボ初の量産型EV「XC40リチャージ」生産スタート 2020年10月下旬にもデリバリー開始”. webCG (株式会社webCG). (2020年10月2日). https://www.webcg.net/articles/-/43420 2024年9月30日閲覧。 
  17. ^ “442馬力の小型電動SUV ボルボ、新EV「EC40」発表 高性能ソフトウェア追加”. AUTOCAR JAPAN (株式会社ACJマガジンズ). (2024年2月22日). https://www.autocar.jp/post/1012598 2024年9月22日閲覧。 
  18. ^ “「ボルボXC40」の電気自動車バージョン「XC40リチャージ」が上陸”. webCG (株式会社webCG). (2022年5月18日). https://www.webcg.net/articles/-/46378 2024年9月30日閲覧。 
  19. ^ “「ボルボC40/XC40リチャージ」仕様変更 2024年モデルはRWDに”. webCG (株式会社webCG). (2023年3月8日). https://www.webcg.net/articles/-/47896 2024年9月30日閲覧。 
  20. ^ “ボルボが電気自動車「XC40リチャージ」の名称を「EX40」に変更 導入記念の特別仕様車も登場”. webCG (株式会社webCG). (2024年9月11日). https://www.webcg.net/articles/-/50841 2024年9月30日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]