ホシレンコ
ホシレンコ | ||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Amamiichthys matsubarai (Akazaki, 1962) | ||||||||||||||||||||||||
シノニム[3] | ||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Japanese blue-spotted seabream |
ホシレンコ (学名: Amamiichthys matsubarai) は、タイ科に分類される魚類の一種。ホシレンコ属 (学名: Amamiichthys) は単型。奄美大島、喜界島と沖縄本島近海の固有種。
分類と名称
[編集]ホシレンコ属は2015年に田中文也と岩槻幸雄によって記載され、その唯一の種は Cheimerius matsubarai であった[4]。C. matsubarai は、1962年に赤崎正人によって記載され、タイプ産地は奄美大島の名瀬市沖であった[5]。キダイ亜科に分類されることもあるが[6]、『Fishes of the World』第5版ではタイ科に亜科を認めていない。従来スズキ目に分類されていたが、『Fishes of the World』第5版では、タイ目に分類されている[7]。属名は「amami (奄美)」と「ichthys (魚)」を組み合わせたもので、タイプ産地に由来する。種小名は松原喜代松への献名[8]。
分布と生息地
[編集]奄美大島南部と喜界島近海の固有種と考えられていたが、沖縄本島近海にも分布することが判明した[9]。水深50 - 100 mの岩場に生息する[1]。
形態
[編集]背鰭には12棘がある。最初の2本の棘は非常に短く、次の2本は糸状に伸びており、背鰭軟条は10本である。臀鰭は3棘と8軟条から成る[3]。上下の顎の外側には小さな臼歯のような歯があり、内側にはさらに小さな臼歯のような歯がある。体色は桃色で、腹側に向かって銀色になる。体側面上部には小さな青い斑点があり、いくつかは隣接する斑点と重なる[2]。標準体長は60 cm[3]。
人との関わり
[編集]食用または娯楽として漁獲され、奄美では魚市場やスーパーなどで販売される。生息水深が深いため漁業の影響は少ないと考えられるが、その分布域は非常に狭いため、国際自然保護連合は危急種に指定している[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c Iwatsuki, Y.; Shao, K.; Carpenter, K.E.; Holleman, W. (2014). “Cheimerius matsubarai”. IUCN Red List of Threatened Species 2014: e.T170161A1285017. doi:10.2305/IUCN.UK.2014-3.RLTS.T170161A1285017.en 9 May 2024閲覧。.
- ^ a b Tanaka, F.; Iwatsuki, Y. (2015). “Amamiichthys, a new genus for the sparid fish Cheimerius matsubarai Akazaki 1962, and redescription of the species, with designation of a neotype”. Zootaxa 4007 (2): 195–206. doi:10.11646/zootaxa.4007.2.3.
- ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Amamiichthys matsubarai" in FishBase. May 2024 version.
- ^ “ Sparidae CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Sparidae”. researcharchive.calacademy.org. 2024年5月9日閲覧。
- ^ “CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Amamiichthys”. researcharchive.calacademy.org. 2024年5月9日閲覧。
- ^ Parenti, P. (2019). “An annotated checklist of the fishes of the family Sparidae”. FishTaxa 4 (2): 47-98 .
- ^ Nelson, J.S.; Grande, T.C.; Wilson, M.V.H. (2016). Fishes of the World (5th ed.). Hoboken, NJ: John Wiley & Sons. pp. 502-506. doi:10.1002/9781119174844. ISBN 978-1-118-34233-6. LCCN 2015-37522. OCLC 951899884. OL 25909650M
- ^ “Order ACANTHURIFORMES (part 6): Families GERREIDAE, LETHRINIDAE, NEMIPTERIDAE and SPARIDAE”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf (24 March 2024). 9 May 2024閲覧。
- ^ 福地伊芙映、宮本圭、田中文也、立原一憲「沖縄島から得られたタイ科ホシレンコの記録とその生殖腺の組織学的観察による知見」『ICHTHY,Natural History of Fishes of Japan』第10巻、2021年、7-12頁、doi:10.34583/ichthy.10.0_7。