NBAプレーイン・トーナメント
プレーイン・トーナメント(英語: Play in tournament)は、アメリカ合衆国のプロバスケットボールリーグであるNBAが、2019-20シーズンに新しく制定した、ポストシーズン・トーナメント (プレーオフ) 出場チームの選出方法である[1][2]。
変遷
[編集]2019年の制定当初は、各カンファレンスのレギュラーシーズン8位のチームと9位のチームがプレ-オフ出場をかけて、対戦するものであった[2]。
2020–21シーズンは、レギュラーシーズン8位と9位の対戦ではなく、最初に、7位のチームと8位のチームによる試合(セブン・エイト・ゲーム)と、9位のチームと10位のチームによる試合(ナイン・テン・ゲーム)がそれぞれ行われる。セブン・エイト・ゲームの勝者は、その時点でプレーオフ第7シードを獲得し、敗者はナイン・テン・ゲームの勝者と第8シードを懸けて対戦する。なお、ナイン・テン・ゲームの敗者はその時点で敗退となる[1]。
このシーズン、イースタン・カンファレンスでは9位のインディアナ・ペイサーズ、10位のシャーロット・ホーネッツが対戦し、インディアナ・ペイサーズが圧勝した。そして7位のボストン・セルティックスと8位の八村塁が所属しているワシントン・ウィザーズが対戦し、ボストン・セルティックスが勝ち、この時点でボストン・セルティックスのプレーオフ出場が決まった。後日インディアナ・ペイサーズとワシントン・ウィザーズが対戦し、ワシントン・ウィザーズが圧勝し2年ぶりのプレーオフ出場を決め[3]、八村塁が日本人初のプレーオフ出場を決めた。
ウェスタン・カンファレンスでは、レギュラーシーズン9位のメンフィス・グリズリーズと10位のサンアントニオ・スパーズが対戦し、競ったがメンフィス・グリズリーズが逃げ切った。そして7位のロサンゼルス・レイカーズと8位のゴールデンステート・ウォリアーズが対戦し、ファイナルで4年連続対戦したレブロン・ジェームズとステフィン・カリーとの対決が注目を集めた。この試合は最後まで接戦でレブロン・ジェームズがロングスリーを決め、試合を決定づけた(この時点でプレーオフ出場が決定した)。
後日、メンフィス・グリズリーズとゴールデンステート・ウォリアーズが対戦し、オーバータイムまでもつれ、メンフィス・グリズリーズが接戦の末勝利し、プレーオフ出場を決めた[4]。
2021–22シーズンもNBA理事会がプレイイン・トーナメントの継続を承認したことを発表した[5]。
なおターキッシュ エアラインズおよびユーロリーグでも同様のフォーマットを導入している[6]。
2020-2021シーズン以降のトーナメントのフォーマット
[編集]プレーイン | 第8シード決定戦 | プレーオフ出場決定 | |||||||||||
7 | 7位チーム | ||||||||||||
8 | 8位チーム | W1 | 7位対8位の勝者 | 第7シード | |||||||||
L1 | 7位対8位の敗者 | W3 | 第8シード決定戦の勝者 | 第8シード | |||||||||
W2 | 9位対10位の勝者 | ||||||||||||
9 | 9位チーム | ||||||||||||
10 | 10位チーム |
脚注
[編集]- ^ a b “FAQ: NBA Play-In Tournament” (英語). NBA.com (2021年10月8日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ a b “NBAがプレイイン・トーナメント継続を希望 7~10位の4チームが2つの出場権を争う新形式を採用か”. NBA楽天 (2021年11月4日). 2021年7月9日閲覧。
- ^ “Wizards flex their power of perseverance and clinch No. 8 seed in East” (英語). NBA.com (2021年5月21日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “Morant, Grizzlies send Warriors into uncertain future” (英語). NBA.com (2021年5月22日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “NBA理事会が2021-22シーズンもプレイイン・トーナメントを継続することを承認”. NBA Japan (2021年7月28日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “EuroLeague introduces Play-In Showdown | EuroLeague” (英語). Euroleague Basketball (2023年6月29日). 2023年8月11日閲覧。