プラシュスキー・クリサジーク
プラシュスキー・クリサジーク | |||||||
別名 | プラッキー・クリサリク、プラーガー・・ラトラー | ||||||
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原産地 | チェコ共和国 | ||||||
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イヌ (Canis lupus familiaris) |
プラシュスキー・クリサジーク(チェコ語: Pražský Krysařík, チェコ語発音: [praʃskiː krɪsar̝iːk])は、チェコ原産の愛玩犬種である。名前はチェコ語で「プラハのネズミ捕り」と言う意味である[1][2][3]。
ボヘミア原産の、ネズミの駆除をする使役犬「ラトラー」(プラーガー・ラトラー)を祖先とする[2][4]。ポーランド王ボレスワフ2世 (1058–1081) がボヘミア王国から送られたらしい2頭を所持していたという記録が最古とされる[4]。その後も王侯貴族の飼い犬として愛され[2]、ボヘミア王国から隣国の王族への贈り物として使われた[4]。1620年の白山の戦いの敗戦の後、庶民にも飼われるようになった[4]。
共和制移行後、絶滅寸前となり[2]、小さすぎるとしてドッグショーへの参加資格も剥奪された[4]。しかし、1920年代よりの断続的な復活計画により、1980年代にプラハで犬種が確立された[2]。チェコ独自の愛玩犬らしい愛玩犬を目指して作られている[1][5]。新しい犬種で2000年代初頭にはほとんどプラハでのみ飼われていたが、次第に人気が出ており、ヨーロッパのドッグショーにも出展されている[1][5]。
現在はチェコ共和国、スロバキア共和国、日本など数少ない国で飼育されている[4][5]。日本には1998年に輸入が始まり、犬種クラブがチェコのクラブ(チェコ語: Klub přátel psů pražských krysaříků)の規定に従って繁殖犬検査、血統書取得補助、血統書管理等を行っている[2]。
特徴
[編集]ミニチュア・ピンシャーとトイ・マンチェスター・テリアの交雑種のような外見をしている[2]。チワワとほぼ同じ[1]かそれより小さい[2]超小型犬で、世界一小さい犬種とされ[2]、体高20~23cm、体重2.6kgを理想とする[2][6]。
四肢は長くて細く[1]、筋肉があり、柔軟な体である[2]。骨が細いため骨折しやすい[5]。尖ったこうもり耳で[1]、尾は中ぐらいの長さだが断尾するのが普通である。目は大きく瞳の色は黒。毛色は主にブラック・アンド・タンだが[1][2]、ブラウン・アンド・タンもある[2]。タンは淡いイエローやマール、レッド[2]。被毛が短く[1][5]、スムースヘアーが多いが、近年はロングヘアーも認められている[2]。
気質は飼い主家族には従順で友好的だが、プライドが高い[4]。活発で走り回ったり運動する事が好きである[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h デズモンド・モリス著、福山英也監修『デズモンド・モリスの犬種事典』誠文堂新光社、2007年、425ページ
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、377ページ。
- ^ ブルース・フォーグル『新犬種大図鑑』によれば「プラハの美しい犬」の意(387ページ)。
- ^ a b c d e f g 藤原尚太郎『日本と世界の愛犬図鑑 最新版』辰巳出版、2013年、237ページ。
- ^ a b c d e ブルース・フォーグル著、福山英也監修『新犬種大図鑑』ペットライフ社、2002年、387ページ。
- ^ ブルース・フォーグル『新犬種大図鑑』では16〜22cm、1〜3kg、『デズモンド・モリスの犬種事典』では18〜20cm、1〜3kg、『日本と世界の愛犬図鑑 最新版』では19〜23cm、1〜3kg。