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フリー・バード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「フリー・バード」
レーナード・スキナードシングル
初出アルバム『レーナード・スキナード
B面 ダウン・サウス・ジューキン
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 1973年4月3日 ジョージア州ドラヴィル Studio One
ジャンル サザン・ロック
時間
レーベル MCAレコード
作詞・作曲 ロニー・ヴァン・ザント、アレン・コリンズ
プロデュース アル・クーパー
チャート最高順位
  • 19位(アメリカ・1975年[2]
  • 21位(イギリス・1982年[3]
レーナード・スキナード シングル 年表
スウィート・ホーム・アラバマ
(1974年)
フリー・バード
(1974年)
サタデイ・ナイト・スペシャル
(1975年)
ミュージックビデオ
「Free Bird」 - YouTube
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フリー・バード」(Free Bird)は、アメリカ合衆国ロックバンドレーナード・スキナード1973年にデビュー・アルバム『レーナード・スキナード』で発表した楽曲。メンバーのロニー・ヴァン・ザントとアレン・コリンズが共作した。1974年にはショート・ヴァージョンがシングル(MCA-40328[1])としてリリースされた。

背景

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1971年に死去したデュアン・オールマンに捧げられた曲である[4]。当初は前半のスローな部分だけだったが、ヴァン・ザントの案によって後半に長いギター・ソロをフィーチャーすることになり、また、バンドのローディーだったビリー・パウエルがイントロを考えた[5]。なお、パウエルはこの時の貢献をきっかけにレーナード・スキナードの正式メンバーとなった[5]

1973年3月にデモ・レコーディングが行われ、このヴァージョンは後にアルバム『レーナード・スキナード』のリマスターCDボーナス・トラックとして追加収録されている。そして、同年4月3日に録音されたヴァージョンが『レーナード・スキナード』に収録された[1]。プロデューサーのアル・クーパーがオルガンの演奏で参加しており[1]、アレン・コリンズはギブソン・エクスプローラーを使用して、ゲイリー・ロッシントンはリズムギターのパートでギブソン・レスポールを、スライドギターのパートでギブソン・SGを使用した[5]

反響・評価

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アルバム発表から1年以上後の1974年11月にシングル・カットされて、1975年には全米19位に達し、レーナード・スキナードにとって2作目の全米トップ20シングルとなった[2]

「フリー・バード」は『ローリング・ストーン』誌が選出したオールタイム・グレイテスト・ソング500で193位にランク・インしており[6]、2009年にはVH1の企画「100 Greatest Hard Rock Songs」で26位にランク・インした[7]

この曲のギター・ソロは、『Guitar World』誌が2008年に選出した「100 Greatest Guitar Solos」で3位にランク・インし[5]ギブソン公式サイトが2010年に発表した「Top 50 Guitar Solos of All Time」では6位にランク・インした[8]

音楽評論家のBill Janovitzは、allmusic.comにおいて「ロック史上初のパワー・バラードの1つ」と評している[9]

大衆文化への影響

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この曲は『アメリカン・ポップ』(1981年公開)[10]、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年公開)[11]、『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005年公開)[12]、『スピード・レーサー』(2008年公開)[13]、 『キングスマン』(2015年公開) 等、多くの映画のサウンドトラックで使用された。

コンピュータゲームの分野では、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』のサウンドトラックで使用され[14]、また、2010年には音楽ゲーム『ロックバンド3』で使用された[15]

プロレスの分野では、ファビュラス・フリーバーズが活動初期にテーマ曲として使用していた[16]

カヴァー

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  • モリー・ハチェット - ライヴ・アルバム『Double Trouble Live』(1985年)に収録。また、トリビュート・アルバム『An All Star Tribute to Lynyrd Skynyrd』(2007年)に、チャーリー・ダニエルズとの連名によるカヴァーを提供した[17]
  • ウィル・トゥ・パワー - 1988年にピーター・フランプトンの「Baby, I Love Your Way」とのメドレーで「Baby, I Love Your Way/Freebird Medley (Freebaby)」をリリース。1988年12月3日付けビルボードHOT100で第1位を記録[18]
  • ドレッド・ツェッペリン - アルバム『The Fun Sessions』(1996年)に収録。

脚注

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  1. ^ a b c d 『レーナード・スキナード』日本盤リマスターCD(UICY-25027)ライナーノーツ内クレジット
  2. ^ a b Lynyrd Skynyrd - Awards”. AllMusic. 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月18日閲覧。
  3. ^ LYNYRD SKYNYRD | full Official Chart History | Official Charts Company
  4. ^ Lynyrd Skynyrd : AllMusic - Biography by Stephen Thomas Erlewine
  5. ^ a b c d 100 Greatest Guitar Solos: 3 "Free Bird" (Allen Collins, Gary Rossington) | Guitar World Archived 2013年3月17日, at WebCite - 2012年12月1日閲覧
  6. ^ 500 Greatest Songs of All Time: Lynyrd Skynyrd, 'Free Bird' | Rolling Stone - 2012年12月1日閲覧
  7. ^ VH1's 100 Greatest Hard Rock Songs - Stereogum - 2012年12月1日閲覧
  8. ^ Gibson.com's Top 50 Guitar Solos of All Time - 10-1 - 2012年12月1日閲覧
  9. ^ Free Bird - Lynyrd Skynyrd : AllMusic
  10. ^ American Pop (1981) - Soundtracks - IMDb.com
  11. ^ Forest Gump (1994) - Soundtracks - IMDb.com
  12. ^ The Devil's Rejects (2005) - Soundtracks - IMDb.com
  13. ^ Speed Racer (2008) - Soundtracks - IMDb.com
  14. ^ Grand Theft Auto: San Andreas (2004) (VG) - Soundtracks - IMDb.com
  15. ^ Free Bird by Lynyrd Skynyrd // Songs // Rock Band® -2012年12月1日閲覧
  16. ^ WWE.com: The Fabulous Freebirds - 2012年12月1日閲覧
  17. ^ An All Star Tribute to Lynyrd Skynyrd - Various Artists : AllMusic
  18. ^ Billboard Will to Power Chart History”. Billboard.com. 2022年6月15日閲覧。