フリー・バード
「フリー・バード」 | ||||||||
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レーナード・スキナード の シングル | ||||||||
初出アルバム『レーナード・スキナード』 | ||||||||
B面 | ダウン・サウス・ジューキン | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1973年4月3日 ジョージア州ドラヴィル Studio One | |||||||
ジャンル | サザン・ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | MCAレコード | |||||||
作詞・作曲 | ロニー・ヴァン・ザント、アレン・コリンズ | |||||||
プロデュース | アル・クーパー | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
レーナード・スキナード シングル 年表 | ||||||||
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「フリー・バード」(Free Bird)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、レーナード・スキナードが1973年にデビュー・アルバム『レーナード・スキナード』で発表した楽曲。メンバーのロニー・ヴァン・ザントとアレン・コリンズが共作した。1974年にはショート・ヴァージョンがシングル(MCA-40328[1])としてリリースされた。
背景
[編集]1971年に死去したデュアン・オールマンに捧げられた曲である[4]。当初は前半のスローな部分だけだったが、ヴァン・ザントの案によって後半に長いギター・ソロをフィーチャーすることになり、また、バンドのローディーだったビリー・パウエルがイントロを考えた[5]。なお、パウエルはこの時の貢献をきっかけにレーナード・スキナードの正式メンバーとなった[5]。
1973年3月にデモ・レコーディングが行われ、このヴァージョンは後にアルバム『レーナード・スキナード』のリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録されている。そして、同年4月3日に録音されたヴァージョンが『レーナード・スキナード』に収録された[1]。プロデューサーのアル・クーパーがオルガンの演奏で参加しており[1]、アレン・コリンズはギブソン・エクスプローラーを使用して、ゲイリー・ロッシントンはリズムギターのパートでギブソン・レスポールを、スライドギターのパートでギブソン・SGを使用した[5]。
反響・評価
[編集]アルバム発表から1年以上後の1974年11月にシングル・カットされて、1975年には全米19位に達し、レーナード・スキナードにとって2作目の全米トップ20シングルとなった[2]。
「フリー・バード」は『ローリング・ストーン』誌が選出したオールタイム・グレイテスト・ソング500で193位にランク・インしており[6]、2009年にはVH1の企画「100 Greatest Hard Rock Songs」で26位にランク・インした[7]。
この曲のギター・ソロは、『Guitar World』誌が2008年に選出した「100 Greatest Guitar Solos」で3位にランク・インし[5]、ギブソン公式サイトが2010年に発表した「Top 50 Guitar Solos of All Time」では6位にランク・インした[8]。
音楽評論家のBill Janovitzは、allmusic.comにおいて「ロック史上初のパワー・バラードの1つ」と評している[9]。
大衆文化への影響
[編集]この曲は『アメリカン・ポップ』(1981年公開)[10]、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年公開)[11]、『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005年公開)[12]、『スピード・レーサー』(2008年公開)[13]、 『キングスマン』(2015年公開) 等、多くの映画のサウンドトラックで使用された。
コンピュータゲームの分野では、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』のサウンドトラックで使用され[14]、また、2010年には音楽ゲーム『ロックバンド3』で使用された[15]。
プロレスの分野では、ファビュラス・フリーバーズが活動初期にテーマ曲として使用していた[16]。
カヴァー
[編集]- モリー・ハチェット - ライヴ・アルバム『Double Trouble Live』(1985年)に収録。また、トリビュート・アルバム『An All Star Tribute to Lynyrd Skynyrd』(2007年)に、チャーリー・ダニエルズとの連名によるカヴァーを提供した[17]。
- ウィル・トゥ・パワー - 1988年にピーター・フランプトンの「Baby, I Love Your Way」とのメドレーで「Baby, I Love Your Way/Freebird Medley (Freebaby)」をリリース。1988年12月3日付けビルボードHOT100で第1位を記録[18]。
- ドレッド・ツェッペリン - アルバム『The Fun Sessions』(1996年)に収録。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『レーナード・スキナード』日本盤リマスターCD(UICY-25027)ライナーノーツ内クレジット
- ^ a b “Lynyrd Skynyrd - Awards”. AllMusic. 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月18日閲覧。
- ^ LYNYRD SKYNYRD | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Lynyrd Skynyrd : AllMusic - Biography by Stephen Thomas Erlewine
- ^ a b c d 100 Greatest Guitar Solos: 3 "Free Bird" (Allen Collins, Gary Rossington) | Guitar World Archived 2013年3月17日, at WebCite - 2012年12月1日閲覧
- ^ 500 Greatest Songs of All Time: Lynyrd Skynyrd, 'Free Bird' | Rolling Stone - 2012年12月1日閲覧
- ^ VH1's 100 Greatest Hard Rock Songs - Stereogum - 2012年12月1日閲覧
- ^ Gibson.com's Top 50 Guitar Solos of All Time - 10-1 - 2012年12月1日閲覧
- ^ Free Bird - Lynyrd Skynyrd : AllMusic
- ^ American Pop (1981) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Forest Gump (1994) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ The Devil's Rejects (2005) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Speed Racer (2008) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Grand Theft Auto: San Andreas (2004) (VG) - Soundtracks - IMDb.com
- ^ Free Bird by Lynyrd Skynyrd // Songs // Rock Band® -2012年12月1日閲覧
- ^ WWE.com: The Fabulous Freebirds - 2012年12月1日閲覧
- ^ An All Star Tribute to Lynyrd Skynyrd - Various Artists : AllMusic
- ^ “Billboard Will to Power Chart History”. Billboard.com. 2022年6月15日閲覧。